業務改善の提案が通らなかった話 ~目の前に宝の山があるのに、と思っています~

キャリア・転職の考え方
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はじめに

アイデア集は、たくさんあります。

「業務改善 提案」で検索すると、出てくるのはこういう記事です。

  • 業務改善のアイデア15選
  • 事例11選
  • すぐ使える改善提案50個
  • 提案書テンプレート付き

書いているのは、業務改善ツールを売っている会社です。

そして最後は、資料ダウンロードかツール導入の案内で終わります。

内容が悪いわけではありません。ただ、どこにも書かれていないことがあります。

提案は、通らないことがあります。そして、その後の事もです。

私は専門商社で4つの部署・46人を見る立場までやり、いまは異業界・業種で働いています。

そして、いまの会社で、社長に提案して断られました。

その話を書きます。


先に結論:この3つです

1⃣ いきなり資料を出しません

 先に予告します。

2⃣ 断られたら、食い下がりません

 相手が本気でないと、会話になりません。

3⃣ 通らなかった提案は、捨てません

 保管しておけば、機会と出会う日が来ます。

順番に書いていきます。


提案の前に、予告します

まず、私がやっている手順を書きます。

いきなり資料をドンと出しません。

最初は口頭です。「こういう風に思うので、一度、資料を作ります。」と伝えます。

そのうえで、数字を入れた資料を作って持っていきます。

なぜ予告するのか

理由は2つあります。

ひとつは、相手に考える時間を渡すためです。

いきなり完成した資料を出されると、人は身構えます。

内容を読む前に、「なぜ勝手に作ったのか」というなぜ感情が先に立ちます。

もうひとつは、その場で断られるのを防ぐためです。

口頭の段階で「それは今じゃない」と言われたら、資料を作らずに済みます。

時間を無駄にしないための予告でもあります。

そして、資料には数字を入れます。

「効率が上がると思います」では通りません。

工数がどれだけ下がるのか。利益がいくら変わるのか。

そこまで出して、はじめて検討の土俵に乗ります。

数字の入れ方については、こちらに書きました。

行動が変わるのは、目標に数字が入ったときです。


それでも、断られました

私が提案したのは、いまの会社の業務についてです。

正直に書きます。

私に管理させてくれたら、工数が下がって、利益額がもっと上がるだろうな。

そう思える宝の山が、目の前にあります。

口頭で予告して、数字を入れた資料を作って、社長に伝えました。

返ってきた答えは、こうでした。

「今はいいや。」

私が返したのは、一言だけです。

「わかりました。」

それだけです。食い下がっていません。

理由は、はっきりしています。

こちらは本気ですが、相手も本気でないと会話になりません。

そして何より、相手は変えることができません。

これは部下との関わりでも、家族との関わりでも、同じだと思っています。

変えられるのは、自分が何をするかだけです。


なぜ通らなかったのか

内容が悪かったとは思っていません。タイミングでもないと思います。

別の理由です。

主力のビジネスで利益が出ているのに

わざわざ2本目、3本目のビジネスを育てようと思える経営者は、少数派かもしれません。

これは、責めているのではありません。経営判断として、そういうものだと思います。

いま回っているものがある。人も時間も限られている。

そこに新しいことを足す判断は、簡単ではありません。

組織には、変えることが容易なものと、時間がかかるものがあります。

私が46人を見る立場になったとき、組織の7Sというフレームワークを使いました。

戦略、組織構造、システム、価値観、人材、スキル、スタイル。

この7つのうち、何を変えて、何を変えないかを決めます。

仕組みは変えられますが、価値観は簡単に変わりません。

私の提案は、「変えにくい方」に触れていました。

日頃の会話に、その節々はありました。

正直に言うと、提案する前から兆候はありました。

普段の会話の中に、そういう方向には向かないだろうなと感じる部分があったんです。

それでも私は、自分の熱量が理屈を超えると思っていました。

そこは、私の力不足でした。

相手のことを理解してから、自分のことを理解してもらう。

その順番を、自分で守れていませんでした。


通らなかった提案は、捨てません

では、その提案をどうしたか。

通らなかった提案の一つとして、保管しています。

捨てていません。忘れてもいません。

準備さえしておけば、機会と出会うタイミングがあると思っているからです。

いまは、VUCAと呼ばれる時代です。何が起きるか分かりません。

環境が変われば、通らなかったものが通ることもあります。

実際に、ひとつは個人的に自分でやってみました。

保管していた提案のうち、ひとつを自分でやってみました。

結果として、利益も出ました。それはよかったです。

ただ、思ったことがあります。

企業の市場に出せていたら、もっと大きくなっていたな。

会社の看板と、資本と、人がついていれば、規模が違いました。そこは、いい経験でした。

会社の外に自分の事業を持つことについては、こちらに書いています。


提案が通らないことと、辞めることは別です

念のため、書いておきます。

提案が通らなかったから辞める、という話ではありません。

やめるべきかどうかを判断する基準は、別にあります。

私は前の会社で、損している取引を続けるのをやめた経験があります。

続けるか、やめるか。その判断をするときに見ていたのは、感情ではなく数字でした。

提案が1回通らなかっただけで、動く必要はありません。

ただ、それが何度も続いて、しかも自分の中で答えが出ているなら。

そこは、別の決断が要ります。


あなたの状況別の答え

提案したいが、どう出せばいいか分からない

 まず口頭で予告してください。「こういうことを考えているので、資料を作ります。」

 それだけで、受け取られ方が変わります。

資料を作ったが、通らなかった

 内容の問題とは限りません。相手の状況とタイミングがあります。

 そこは、こちらが決められません。

何度も提案しているが、毎回断られる

 相手は変えられません。

 それでも提案し続けるか、置き場所を変えるかの二択です。

通らなかった提案を、どうすればいいか分からない

 保管してください。

 そして、できるものは自分でやってみてください。私はそうしました。

もう提案する気が失せた

 その気持ちは分かります。ただ、提案できるものを持っていること自体が、あなたの価値です。

 それは会社が、決めることではありません。


よくあるQ

Q1. 食い下がった方がいいのでは?

 私はしません。相手が本気でないと、会話になりません。

 熱量だけでは動きません。

Q2. 断られたら、会社に不満が残りませんか?

 残っていません。もったいないな、とは思っています。

 ただ、それは会社の判断です。

Q3. 提案が通らないのは、能力不足ですか?

 内容が正しくても通らないことはあります。

 ただ、私の場合は自分の伝え方に、足りない部分があったと思っています。

Q4. 提案を自分でやってみるのは、副業になりませんか?

 会社の就業規則を確認してください。

 そこは必ず、自分で調べてから動いてください。


まとめ:今から出来ること

  1. 提案の前に、口頭で予告する。

  いきなり資料を出さないでください。

  1. 資料には、工数と利益の数字を入れる。

  「効率が上がる」だけでは通りません。

  1. 断られたら、食い下がらない。

  相手は変えられません。

  1. 通らなかった提案を、保管する。

  準備がなければ、機会が来ても掴めません。

  1. 自分でできるものは、やってみる。

  私はそれで、利益が出ました。


注意(必ず読んでください)

ここに書いたのは、私が提案する側として経験したことと、その中での考えです。

会社の規模、業種、経営者の考え方によって、状況はまったく変わります。

提案した内容を自分で事業として動かす場合は、必ず就業規則と契約内容を確認してください。

競業避止義務や副業規定に触れる可能性があります。

また、提案が通らないことが続いて眠れない、食欲がないといった状態が出ている場合は

この記事の内容は当てはまりません。

まず休むこと、そして医師や専門機関に相談することを優先してください。

最後に決めるのは、あなたです。

あなたの人生を、あなた以上に大切にできる人はいません。


さいごに

いま、私の目の前には、宝の山があります。

工数を下げられる。利益を上げられる。やり方も、数字も、頭の中にあります。

でも、それをやらせてもらえていません。

もったいないな、としか本音で思っていません。笑

恨んでもいませんし、会社が悪いとも思っていません。

経営判断として、そういうこともあります。

ただ、こうも思っています。

もしかすると、その仕事を任せてくれる会社へ転職して、挑戦することの方が大事では?

これは逃げではありません。

やれることがあるのに、やれない場所にい続けることの方が、私にとっては不自然だからです。

もしあなたが、提案が通らない。とか、能力を使い切れていない。

そう感じているなら、その感覚は正しいと思います。

そして、その価値がどこでなら通用するのかは、社内にいる限り分かりません。

私が自分の値段を知ったのは、営業所の所長をやっていたときでした。

軽い気持ちで登録して、面談で言われた一言に、その場で固まりました。

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ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。

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