はじめに
例文集を読んでも、明日は変わりません。
「縁の下の力持ち 仕事」で検索すると、出てくるのは2種類です。
就活サイト
- 自己PRの例文15選
- 言い換え表現30選
- 面接での伝え方
転職サイト
- 縁の下の力持ちに向いてる仕事10選
- あなたの強みを活かせる職場
どちらも「あなたは、価値ある存在です。」と書いてくれます。
間違いありません。ただ、知恵袋には、こういう質問がありました。
「仕事ができない人は、縁の下の力持ちですよね。」
こちらの方が、現場の空気に近いと思います。
そのうえで書きます。
先に結論:この3つです

1⃣ スポットライトは、営業に当たります
数字が目に見えるからです。そこは事実です。
2⃣ ただし、すべての部署に意味があります
会社の数字を動かしているのは、営業だけではありません。
3⃣ ブツ切りで、業務を見ないでください
スタートからゴールまで見えると、自分の仕事の意味が変わります。
順番に書いていきます。
スポットライトは、営業に当たります
まず、事実から書きます。
数字を動かすという意味では、やはり営業です。そこは否定しません。
売上を作ってくる人にスポットライトが当たりやすいのは、当然だと思います。
数字が、目に見えるからです。
私も営業をやっていたので、その立場は分かります。
ただ、5つの部署を全部やって、はっきり分かったこともあります。
会社は、チーム戦です
すべての部署に、意味があります。
会社のB/SやP/Lを刺激していくのは、営業だけではありません。
各部署が、それぞれ違う形で数字に触れています。
物流も、仕入も、人事も、総務も、全部が数字につながっています。
それぞれの立場から、できることを最大限にやる。それが求められている行動です。
そして、縁の下の力持ちが必ずいます。
どの会社にも、目に見えない部分を支えている人がいます。
私は46人を見ていた立場なので、それが誰なのかは見えていました。
見ている人は、見ています。
会社員の当たり前は、当たり前ではありません
5部署を回って、そしていま個人で事業もやって、より強く思うことがあります。
会社員が当たり前だと思っていることは、基本的に当たり前ではありません。
個人でやって、C/F(キャッシュフロー)の大切さが分かりました。
会社員時代も、B/SとP/Lはもちろん見ていました。
ただ、個人で事業をやって、C/F大切さが本当の意味で理解できました。
お金が入ってくるタイミングと、出ていくタイミング。そこがズレるだけで、事業は止まります。
会社では、そこを誰かが管理してくれていました。私はそれを、当たり前だと思っていました。
お金の流れをどう見るかは、こちらに書いています。
得意不得意も、はっきりしました。
自分で全部やってみると、できないことがはっきりします。
だから、周りに頼ることの大切さも分かりました。外注する判断も、そこから来ています。
一人で全部はできません。実は、出来ると思っておりました。笑
会社という組織が、なぜ部署に分かれているのか。やってみて、やっと腹落ちしました。
ブツ切りで、業務を見ないでください
ここからは、実務の話です。
私は部署を移るたびに、必ずやっていたことがあります。
現場を見渡すこと。
そして、できるだけ早く、スタートからゴールまでの内容を把握すること。
かみ砕くと、ブツ切りで業務を見ない、ということです。
自分の担当だけを見ていると、何が起きるか
自分の工程だけを見ていると、仕事が「作業」に見えます。
スタートからゴールまでを知ると、その作業がどこにつながっているかが分かります。
私は物流をやってから営業に移りました。
物流を知っている営業と、知らない営業では、お客さんに話せることがまったく違いました。
仕入をやってからは、見える数字が変わりました。
全体が見えると、削れるものが分かります。
そして、これは自分のためでもあります。
全体が見えている人は、改善点に気づけます。
- 「この工程、そもそも要らないのでは」
- 「ここを先にやれば、後が楽になる」
部分しか見ていないと、それが出てきません。
私が人を見る立場になったとき、最初に手をつけたのもそこでした。
会議と、報告日報を変えました。そして、不要な仕事を削って、必要な仕事の時間に回しました。
何を変えて、何を変えないか。
その判断には、組織の7Sというフレームワークを使いました。
削れると判断できたのは、全体を見ていたからです。
バラバラだった経験は、あとからつながります
最後に、5部署を回って思うことを書きます。
無駄だった部署は、ひとつもありませんでした。
- 営業をやったから、数字の作り方が分かりました。
- 物流をやったから、営業で話せることが増えました。
- 仕入をやったから、利益の構造が見えました。
- 人事をやったから、人の見方が変わりました。
バラバラに見えた経験が、あとから全部つながりました。
そして、いまは異業界・業種にいます。
そこでも、前の業界での当たり前が、武器になっています。
アイデアは、基本的に掛け合わせです。
A業界では当たり前のことが、B業界では最新ということがあります。
そのピースとピースを、はめられるかどうかです。
実際、異業種に移ってからどうなったかは、こちらに書きました。
いま裏方をやっている人へ。
その経験は、いまは使えないように見えても、別の場所で必ずピースになります。
あなたの状況別の答え
■縁の下の力持ちと言われて、複雑な気持ちになる
その感覚は自然だと思います。
大事なのは、言葉ではなく、実際に何を支えているかです。
■自分の仕事に意味を感じられない
スタートからゴールまでを、一度たどってみてください。
自分の作業がどこにつながっているかが分かると、見え方が変わります。
■営業ばかり評価される職場にいる
数字が見えやすいので、そうなります。
ただ、あなたの部署が、止まれば会社も止まります。そこは事実です。
■部署を異動したばかりで、何をすればいいか分からない
まず現場を見渡してください。そして、スタートからゴールまでを早く把握することです。
細かい作業は、そのあとで覚えられます。
■このまま裏方を続けるか迷っている
5つ全部やった私から言えるのは、どれも無駄にならなかったということです。
ただ、それをどこでやるかは選べます。
よくあるQ
Q1. 縁の下の力持ちは、出世できませんか?
そんなことはありません。
私は5部署を回って、46人を見る立場になりました。
Q2. 営業に異動した方がいいですか?
私は5つ全部やって、どれも無駄になっていません。
経験は掛け合わせで価値が出ます。動くこと自体は、悪くありません。
Q3. 「やって当たり前」と言われるのがつらいです。
分かります。
ただ、それは仕事の性質であって、あなたの価値ではありません。
Q4. 全体像を把握するには、何から始めればいいですか?
現場を見渡してください。
そして、自分の前工程と後工程の担当者に話を聞いてください。そこからです。
まとめ:今から出来ること
- 自分の仕事の前工程と後工程を、確認する。
ブツ切りで見ないでください。
- スタートからゴールまでを、一度たどってみる。
自分の作業がどこにつながっているかが分かります。
- 全体を見て、不要な仕事がないか点検する。
全体が見えると、削れるものが見つかります。
- 削った時間を、必要な仕事に回す。
私が46人を見たときも、そこから始めました。
- いまの経験を、別の場所で使えないか考える。
アイデアは、掛け合わせです。
注意(必ず読んでください)
ここに書いたのは、私が5つの部署を経験した中での考えです。
会社の規模、業種、組織の作りによって、状況は変わります。
そして、この記事は「裏方は我慢すべきだ」という話ではありません。
やることをやっても評価されないなら、それは環境の問題です。
また、評価されない状態が続いて眠れない、食欲がないといった状態が出ている場合は
この記事の内容は当てはまりません。
まず休むこと、そして医師や専門機関に相談することを優先してください。
最後に決めるのは、あなたです。
あなたの人生を、あなた以上に大切にできる人はいません。
さいごに
物流、営業、仕入、人事、総務。
5つ全部やって、無駄だった部署は、ひとつもありませんでした。
そして、いま個人で事業をやってみて、もう一度分かったことがあります。
会社員が当たり前だと思っていることは、当たり前ではありません。
- 給料が振り込まれること。
- 請求が回ること。
- 物が届くこと。
その裏側には、必ず誰かがいます。
私は5部署を回って、その全部を自分でやりました。だから言えます。
縁の下の力持ちは、いてもいなくてもいい人ではありません。
そして、いま裏方にいる人へ。
その経験は、いまの場所で評価されなくても、消えません。
別の部署でも、別の会社でも、必ずピースになります。
私自身、異業種に移ってから、前の業界での当たり前が武器になりました。
A業界では当たり前が、B業界では最新だったからです。
ただ、そのピースがどこでいちばん活きるのかは、社内にいる限り分かりません。
私が自分の値段を知ったのは、営業所の所長をやっていたときでした。
軽い気持ちで登録して、面談で言われた一言に、その場で固まりました。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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