使えない上司かどうか、あなたはまだ判定できていません ~元GMが、擁護できない上司の話もします~

キャリア・転職の考え方
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はじめに:対処法を読んでも、明日また同じ職場に行く

「使えない上司」で検索して、出てくるのはだいたい同じです。

  • 特徴○○選
  • 特徴○○選
  • そして、対処法

合わせて、強めの言葉で

  • 関わるな
  • 期待するな
  • 証拠を残せ
  • 無理なら辞めろ

最終的に、読んだ瞬間はスッキリします。

でも、明日もあなたは同じ職場に行きます。何も決まっていないからです。

私は、上司側もやりました。4つの部署、46人を見る立場でした。

そして正直に言うと、「この人、何をしているんだろう」

思われていた時間は、あったかもしれません。

ただ、その見え方は人によって違います。一概に分かりません。

だからこの記事では、上司の内面を代弁して「実はこう思っている」という話はしません。

そんなものは、外からは分からないからです。

代わりに書くのは、判断の順番です。

そして、私が擁護できなかった上司の実例も書きます。

全部が「実は良い上司」なんて話ではありません。


先に結論:判断は、この3段階です

段階① 「やっていない」のか「見えていない」のかを分ける

ここを飛ばして判定している人が、いちばん多いです。

新人教育でも、同じことが起きています。

教えた側と教わった側で、見えているものが違うだけでした。

段階② 関係性が作れるかを、一度やってみる

やってから判定しても遅くありません。

段階③ それでも本音で関わってはいけない人なら、離れる

この見極めだけが、本物の判断です。

本音で、あなたが関わってはいけない人も一定数います。


段階①:「使えない」の大半は、見えていないだけ

上司が何をしているかは、外からは分かりません。

そして分からないものを推測しても、答えは出ません。

私も、部下から自分がどう見えていたかは一概に分かりません。人によって違うからです。

そもそも、4部署46人を見ている人間の動きが、一人ひとりから見えるはずがありません。

これは能力の話ではなく、構造の話です。

だから私は、推測をやめました。代わりにやったのは、これです。

見えないのであれば、見える形にする。

会議を2階層に分けました。

①それぞれの部署会議

②部署ごとの役職者を集めた会議

どちらでも、共通して置いたルールがあります。

  • 全員が、同じ書式で発言する
  • 今月自分が何をしたか、どんな業務改善をしたかを報告する
  • 協議・発言する時間を、全員分きちんと設ける
  • 他部署が連携できて、その場で決められる形にする
  • 私自身も、聞くだけでなく発言する側に立つ

役職者会議を分けて置いたのは、部署をまたぐ話をその場で決めるためです。

持ち帰りにした瞬間、話は止まります。

そして止まった時間は、下から見れば「上が何もしていない時間」になります。

大事なのは最後です。上司が座って聞いているだけの会議は、意味がありません。

そして、これは声を大にして言いたいことです。

報告・連絡・相談は、部下から上司へだけのものではありません。

上司から部下へも、必須です。むしろこちらを主体に考えていいくらいです。

これをやっていない上司は多いです。

ただ、それは「無能」ではなく「仕組みがない」という話です。ここを分けて見てください。

あなたにもできることがあります。

上司の頭の中を推測するのをやめて、見える形にしてくださいと求めることです。

それでも何も変わらないなら、そこで初めて次の段階です。


段階②:関係性が作れるかを、一度やってみる

私が大事にしている言葉があります。

ダイヤモンドは、ダイヤモンドでしか磨けません。

同じように、人間も、人間でしか磨けないと思っています。

だから私なら、一度、関係性が作れるかどうかをやってから判断します。

ただし、勘違いしないでください。相手を変えようとする話ではありません。

他人は、変えることができません。

できるのは、自分のやるべきことを正しくやることだけです。

それをやっていると、関われる範囲も、影響を及ぼせる範囲も、自然に広がっていきます。

順番が逆になっている人が多いです。

相手を変えようとして、変わらないから「使えない」と判定する。

そこには、自分側の変数が一つも入っていません。


段階③:それでも、本音で関わってはいけない人はいます

ここは擁護しません。本当にいます。

実際に、私が見てきた人の話です。

本社から遠路はるばる営業所に来て、泊まりで飲み会をして、翌日出勤してこなかった上司。

さっきまで、会議で怒鳴り散らしておいて、昼間に居眠りをしている上司。

どちらも私より年上の方でした。

そして、最終的にはその方々は、降格や退職という形になりました。

多くは書けません。ただ、ここから言えることが2つあります。

①こういう人は、いずれ処理されることが多い。

あなたが一人で背負い込んで結論を出す前に、組織が動くこともあります。

②ただし、放っておけば野放しになる。

だから、こういう行為を野放しにできない制度を作ることが大切です。

これは上に立つ人間の責任です。

そして、あなた側から見ればこうです。

その処理を待てるだけの時間が、あなたにありますか。

ここが判断です。上司の質ではなく、あなたの残り時間で決めてください。


それでも私は、上司が理由で会社を辞めていません

ここが、対処法を並べる記事といちばん違うところだと思います。

私は15年勤めた会社を辞めて、異業種に移りました。

理由は、人間関係ではありません。仕事の中身でもありません。

正直に言うと、人間関係や仕事の中身だけを考えれば、辞めるという選択肢はありませんでした。

それでも辞異めた理由は、ひとつです。

異業種業界に挑戦したかった。自分がどこまでやれるかを試したかった。

気持ちが勝ってしまいました。そして、タイミングは自分の中ではベストだったと思っています。

だから、あなたにも聞きたいです。

本音で、自分がどこまでやれるか見てみたくないですか。

上司から逃げる転職と、自分を試す転職は、まったく別物です。

前者は、次の職場でもまた同じ判定を始めます。後者は、上司が誰であっても関係ありません。


あなたの状況別の答え

今すぐ辞めたいと思っている人

段階①と②をやってから決めてください。

やらずに出ると、次の職場でも同じ判定を繰り返します。

上司ガチャは、どこにでもあります。

段階③に当たっている人

離れていいです。

あなたの人生です。

見極めは、あなたにしかできません。

自分が上司側にいる人

推測されない仕組みを作ってください。

見えないのであれば、見える形にする。

それだけで「使えない」判定はかなり減ります。


よくあるQ

Q1. 上司を変えることはできますか?

できません。

変えられるのは自分だけです。相手を変えようとしている限り、判定は永遠に終わりません。

Q2. 証拠を残したほうがいいと書いてありました。

個人で戦うための証拠より、野放しにしない制度の方が効きます。

一人で抱えず、記録は残しつつ、上に上げてください。

私が見た2人も、最終的には組織が処理しました。

Q3. 上司が理由の転職は、逃げですか?

逃げではありません。ただ、順番があります。

段階①②をやったうえでの判断なら、それは逃げではなく見極めです。

Q4. どのくらい試せばいいですか?

先に期限を決めてください。

「関係性が作れるか、3か月やってみる」でいいです。

期限のない我慢は、ただの停滞になります。


まとめ:今日やること

  1. 上司の頭の中を推測するのを、今日でやめる
  2. 見えていないだけなのか、本当にやっていないのかを紙に分けて書く
  3. 関係性を作る側に回ってみる期限を決める(3か月など)
  4. 段階③に当たるなら、自分の市場価値を先に調べる

判定を急がないでください。ただし、期限のない我慢もしないでください。

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注意(必ず読んでください)

ここに書いたのは、私が見てきた範囲の話です。

会社の規模も、業界も、あなたの立場も違えば、答えは変わります。

最後に決めるのは、あなたです。

あなたの人生を、あなた以上に大切にできる人はいません。


さいごに

「使えない上司」と検索した時点で、あなたはもう、かなり我慢しています。

だから、まず判定を急がないでほしいと思いました。

そして、それでも本音で関わってはいけない人だと分かったなら

そのときは迷わなくていいです。

ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。

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