転職の失敗って、何ですか? ~「失敗と思うと失敗」だと考える理由~

キャリア・転職の考え方
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はじめに

転職に失敗したくない。

そう思って、失敗談の記事をたくさん読んでいませんか?

  • スキルのミスマッチ
  • 思っていた仕事と違った
  • 年収が下がった

事例はいくらでも出てきます。

そして最後は、だいたい「転職エージェントの活用も有用です。」で終わります。

でも、読み終わっても不安は消えない。

理由は、はっきりしています。

誰も「失敗とは何か」を定義していないからです。

私は異業種に転職しました。その私の答えを、先に書きます。

失敗と思うと、失敗です。要点は、自分の意志次第です。

屁理屈に聞こえるかもしれません。

でも、これがいちばん実用的な定義だと思っています。


「失敗」と「問い不足」は違う

まず、切り分けます。

  • 条件と違う
  • 年収がダウンした
  • 聞いていないことばかり

これは、たしかに失敗かもしれません。

でも私は、こう考えています。

それは問い不足であり、要は「想像力が欠如していた」ということです。

聞いていなかったから、分からなかった。

また、確認していたのに、ズレた。

つまり、防げたということです。

だから、対策もはっきりしています。

聞く。そして、書面で確認する。

  • 求人票の年収に、賞与や固定残業代が含まれていないか
  • 提示された条件が、契約書に書かれているか
  • 配属先・評価の基準・決裁の範囲

入る前に問えることは、全部問う。

そして、その先を想像する。その条件で、3年働いた自分はどうなっているのか。

問い不足と想像力の欠如を潰せば、「聞いていない」はかなり減ります。

そのうえで残るのが、本当の意味での「失敗」です。


継続中は、成功するための道しるべ

では、本当の失敗とは何か。

私の答えは、これです。

失敗と思うと、失敗です。

そして継続中は、成功するための道しるべです。

転職して、思っていたのと違った。うまくいかない。前の会社の方がよかった気がする。

この状態を「失敗」と呼ぶかどうかは、自分が決めています。

続けている限り、それは失敗ではありません。

うまくいかない部分が見えたということは、次に何を直せばいいかが分かったということです。

これは、営業で「向いてない人とは誰か」を考えたときと同じ結論でした。

本当に向いていない人とは、やめた人・あきらめた人です。


転職前、私は怖くありませんでした

正直に書きます。

転職する前、失敗が怖いという感覚は、ありませんでした。

どちらかと言えば、ワクワクとドキドキです。

うまく言語化できません。

でも、証券口座を初めて開いた日と、たぶん同じ感覚でした。

扉を開ける前の、あの感じです。

不安がゼロだったとは言いません。

ただ、その不安より、次を見たい気持ちの方が大きかった。

もし今、あなたが怖さでいっぱいなら

それは準備が足りないのではなく、転職したい理由がまだ弱いのかもしれません。


誰も言わない事実:処遇は、業界で決まる

ここからが、いちばん実用的な話です。

実際に異業種へ転職して、想定と違ったことがありました。

決裁権と、業界の構造です。

そして気づいたことがあります。

儲かっている企業や業界は、儲かっている。

そして自分の処遇は、ほぼ業界の水準で決まります。

同じ能力、同じ働き方をしても、業界が違えば年収が変わります。

これは、努力の量では埋まりません。

利益率の高い業界は給与も高く、薄利多売の業界は給与も抑えられます。

だから、こう思っています。

気づいた人から、戦略的に転職して、好条件を掴めます。

転職サービスの記事に、この話はあまり出てきません。

「自己分析をしましょう」「面接対策をしましょう」の方が、サービスに繋がるからです。

でも、あなたの年収を決めているのは、面接の受け答えよりどの業界にいるかです。

同じ努力でも業界で年収が変わる話は、こちらに書きました。


「失敗したくない」の正体

最後に、いちばん伝えたいことです。

転職の失敗を深掘りして考えて、言語化すると、意外と小さなことだと気づきます。

「失敗したくない」

この言葉のまま抱えていると、大きな不安に見えます。

でも、書き出してみてください。具体的に、何が起きるのが嫌なのか。

そして、たいていの場合、こういうものが出てきます。

  • 恥をかきたくない
  • 笑われたくない

「あいつ、転職して失敗したらしいよ」そう言われるのが怖い。

しかしここで、気づいてほしいことがあります。

この状態は、目線が他者からのものになっています。

誰かに笑われないことや誰かから見て、失敗に見えないこと。

それが判断の基準になっている。

でも、大事なことはひとつです。

自分の人生だ、ということです。自分がよければ、それでいい。

笑う人は、あなたの人生の責任を取ってくれません。

その職場で毎日働くのも、家族を養うのも、あなたです。

他人の目線で決めた選択は、うまくいかなかったときに逃げ場がありません。

自分で決めた選択なら、うまくいかなくても自分で立て直せます。

恥をかくことについては、こちらに書きました。

そのうえで、もうひとつ。

いつのときも、自分の気持ちは素直に答えを出しています。

本当は分かっているはずです。このままでいいのか、動くべきなのか。

あとは、あなたが理解して行動するか、ふたをするかだけです。


よくある質問

Q1. 年収が下がったら、それは失敗ですよね?

条件を事前に理解して選んだなら、失敗ではなく判断です。聞いていた話と違うなら、それは問い不足だったということで、次に活かせます。そして年収は、その会社だけでなく業界の水準に強く影響されます。下がった理由が業界にあるなら、それも判断材料になります。

Q2. 転職して後悔したら、戻れますか?

同じ会社に戻るのは、会社によりけりです。ただ、1年未満で再転職するのも、次の選考で不利になります。まずは続けてみて、何が合わないのかを言語化してください。続けている間は、失敗ではなく道しるべです。

Q3. 自分に合う業界は、どうやって見つけますか?

まず自分の市場価値を知ることです。今の自分が、外の世界でいくらの評価なのか。それを知ると、業界による水準の差も見えてきます。

Q4. 転職しない方がいい人もいますか?

「今の職場が嫌だから」だけが理由の人は、一度止まった方がいいと思います。逃げる転職は、次の職場でも同じことが起きます。挑戦したい理由があるかどうかで、私は判断しています。


まとめ:不安を消す5つの手順

1. 「条件と違う」と「失敗」を分ける。

条件のズレは問い不足です。聞いて、書面で確認すれば防げます。

2. 「失敗したくない」を紙に書き出す。

具体的に何が嫌なのか。書き出すと、意外と小さいことに気づきます。

3. 自分がいる業界の水準を知る。

処遇は、ほぼ業界で決まります。努力では埋まりません。

4. その不安が、他人の目線かどうか確認する。

恥をかきたくない、笑われたくない。それは他者の基準です。
自分の人生なので、自分がよければそれでいい。

5. 自分の気持ちに、素直に答えを出す。

本当は分かっているはずです。あとは行動するか、ふたをするかだけです。
そして動くと決めたなら、まず自分の市場価値を知ることからです。
私が実際に使ったエージェントの比較は、こちらに正直に書きました。

ジェイエイシーリクルートメント


さいごに

転職の失敗談は、いくらでも読めます。

読めば読むほど、動けなくなります。

でも、失敗の定義は、他人が決めるものではありません。

失敗と思えば失敗で、続けている限りは道しるべです。

そして、深掘りして言語化すれば、恐れていたものは意外と小さい。

たいていは、他人の目線でした。

あなたの気持ちは、たぶんもう答えを出しています。

ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。

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