はじめに
オルカンか、S&P500か。
比較記事を、もう何本も読んだと思います。
- 構成銘柄の重複率
- 信託報酬の差
- 過去のリターン
データは出てくる。そして最後は、だいたいこう書いてあります。
「どちらを選んでも、大きく間違いではありません」
正しいです。正しいのですが、それでは決まりません。
我が家の話をします。
- 私は、オルカン
- 妻は、S&P500
夫婦で、分かれています。
なぜ揃えなかったのか。そして、選ぶ前に必ずやってほしいことを書きます。
大前提:どっちでも正解です
最初に、私の考えを書いておきます。
オルカンもS&P500も、どっちでも正解だと思います。
違いは、中身の割合だけです。
オルカンは、世界中の株式に分散します。ただし、その半分以上は米国です。
S&P500は、米国の500社に集中します。
つまり、どちらを買っても米国が主役です。その比率が違うだけです。
だから、どちらを選んでも大きく外れません。ここは、他の記事と同じ結論です。
でも問題は、その先です。その先を聞きたいし、理解したい。
我が家は、夫婦で分かれています
具体的に書きます。
私は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
理由は、こうです。
全世界を買いたい。どの国がイノベーションを起こすか、分からないからです。
今は米国が強い。それは事実です。でも、20年後も同じかは分かりません。
分からないなら、全部持っておく。それが私の選択です。
妻は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
理由は、こうです。
アメリカを中心に買いたい。やはり、イノベーションが起きやすい国だからです。
アップル、アマゾン、グーグル。世界を変えた会社が、次々に生まれている国です。
どちらが正しいかではありません。好みの問題です。
我が家の口座の使い分けは、こちらに詳しく書いています。
なぜ、揃えなかったのか
ここが、いちばん書きたいところです。
夫婦なので、同じものにする選択肢もありました。管理も楽です。
それでも、分けています。
理由は、ひとつです。
素直に、自分で考えて行動してほしいからです。
そして、投資は最終的に個人の責任だと思っています。
私は、このブログでも書いていますが、人の投資の責任を持てません。
方向性の話や、解説はできます。
仕組みを説明することも、選択肢を並べることもできます。
でも、買うと決めるのは本人です。
- 自分で調べて
- 自分で納得して
- 自分で選ぶ
その経験そのものが、その人の力になります。
家族だからこそ、そこを奪いたくありませんでした。
だから、説明はする。決めるのは本人。その結果、我が家は夫婦で分かれました。
「どっちがいい?」と聞かれたら
友人や同僚に、聞かれることがあります。
そのとき私が答えるのは、オルカンです。
理由は、私自身がそう考えているからです。
どの国が伸びるかは、誰にも分かりません。だったら、全部持っておけばいい。
そして、その1本で世界中に分散できるので、後から何かを足す必要もありません。
ただし、その前に、必ず言うことがあります。
理解してから買いましょう。
「勧められたから買った」という人が多すぎる
なぜ、そこにこだわるのか。
理解していないのに商品を買っている方を、よく見かけるからです。
保険でも、投資信託でも、同じです。
そして、相談を受けたときに「なぜ、それを買ったんですか」と聞くと、答えはだいたい一つです。
「勧められたから」
- 銀行の窓口で
- 保険の営業マンに
- 職場の先輩に
自分で調べていない。仕組みを知らない。それでも、お金を入れている。
はっきり書きます。
あなたの人生ですよ。
勧めた人は、値下がりしても責任を取ってくれません。
そのお金が減って困るのは、あなたと、あなたの家族です。
銀行の窓口で投資を勧められたときの話は、こちらに書きました。
理解するとはどこまでか
「理解してから」と言うと、難しく聞こえるかもしれません。
専門家になる必要はありません。
最低限、この3つに自分の言葉で答えられれば十分です。
1. その商品は、何を買っているのか。
オルカンなら世界中の株式、S&P500なら米国の500社。おおまかに中身を言えますか。
2. どういうときに、値下がりするのか。
株式なので、下がります。半分になることもあります。それを知っていますか。
3. 自分は、いつ使うお金なのか。
20年後なら、途中の値動きは通過点です。3年後に使うお金なら、そもそも株式には向きません。
この3つが言えれば、勧められて買うことはなくなります。
投資の全体像は、こちらにまとめています。
よくある質問
Q1. 両方買うのは、意味がないですか?
分散という意味では、効果は薄いです。中身が大きく重なっているからです。ただ我が家のように、それぞれが自分で選んだ結果として家庭内で分かれるのは、別の話です。分散のために両方買うのか、納得して選んだ結果なのか。目的が違います。
Q2. 途中で乗り換えてもいいですか?
理由があるなら構いません。ただ、値動きを見て乗り換えるのは勧めません。米国が強いときにS&P500へ、下がったらオルカンへ。これを繰り返すと、高いときに買って安いときに売ることになります。私はリバランスもしていません。
Q3. 妻とどちらが増えていますか?
見比べていません。目的が違うお金なので、競争させても意味がないからです。それぞれの口座で完結させています。
Q4. 子どもには何を買っていますか?
ジュニアNISAはオルカン、子ども名義の未成年口座はVTです。理由は、学費と、渡す資産という目的の違いです。
まとめ:選ぶ前にやること
1. その商品が何を買っているか、自分の言葉で言えるようにする。
オルカンは世界中の株式、S&P500は米国の500社。
ここが言えないなら、まだ買うときではありません。
2. 下がる可能性を、先に受け入れる。
株式です。半分になることもあります。
3. いつ使うお金かを決める。
20年後なら値動きは通過点。数年後に使うなら、そもそも向いていません。
4. そのうえで、自分で選ぶ。
どちらでも正解です。私はオルカン、妻はS&P500。好みの問題です。
5. 誰かに勧められたから、で買わない。
あなたの人生です。
口座をこれから作るなら、選び方はこちらにまとめました。
さいごに
オルカンか、S&P500か。
この問いに、正解はありません。
中身の割合が違うだけで、どちらも世界の成長を買う商品です。
大事なのは、どちらを選んだかではなく、自分で選んだかどうかです。
我が家は、夫婦で分かれました。私は全世界を、妻は米国を選びました。
揃えなかったのは、それぞれに自分で考えて行動してほしかったからです。
あなたの人生です。
勧められたからではなく、理解したうえで選んでください。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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