はじめに
住宅ローンを組むと、団信に入ります。
契約者が亡くなったら、ローンの残債がゼロになる保険です。
そこで、こう考える人が多いはずです。
「じゃあ、生命保険は減らせるのかな」
調べると、記事はだいたいこう言います。
- 団信でローン分はカバーされます
- その分を差し引いて、必要保障額を計算しましょう
- ただし、生活費や教育費は残るので、生命保険も必要です
そして最後は、無料相談へご案内です。
我が家の話をします。
団信は、計算に入れませんでした。
がん団信などの上乗せ特約も、付けていません。
そのかわり、買う前にやったことがあります。
我が家の状態
先に、事実を並べます。
住宅ローンは固定金利で、団信は最初から付帯でした。
生命保険は、掛捨てタイプで保障2,000万円です。
私と妻、それぞれにかけています。保険料は月2,500円です。
そして、この2,000万円を決めるとき、団信の存在を計算に入れていません。
生命保険の中身は、こちらに詳しく書いています。
買う前に、考え抜いたこと
なぜ団信を計算に入れなかったのか。
理由は、買う前の段階にあります。
私が考えたのは、こういうことです。
- 収入が減ったとき、このローンをずっと払っていけるのか
- 失業したら、どうなるのか
- 金利が上がったら、払えるのか
- 家族が病気になったら、どうするのか
住宅ローンで借りる金額と、自分の未来。
この2つを、しっかり考えたうえで購入しました。
要は、リスク管理です。
正直に書きますが、借りた金額を当時、全額返せるお金は、ありません。
でも、返せる算段と仕組みは、おおかた想像しておりました。
最終的には、自分の考えと、働きを止めないという行動があります。
収入の話は、給料だけではない
考えたのは、支出のことだけではありません。
- 給料以外のところで、自分でお金を稼げるのか
- このまま、この会社で成長できるのか
収入が今のまま続く前提で、35年のローンを組むのは危ういと思いました。
だから、仕組みを作りました。
その仕組みが、副業と資産運用です。
この基盤があってこそ、購入という決断ができました。
もちろん、頭金や貯金がある程度ないと、家は買えませんからね。笑
副業で事業所得を持つ話は、こちらに書いています。
借りれる金額と、返せる金額は違う
ここは、はっきり書いておきます。
システム上お金を借りれる金額と、自分が返せる金額は、まったく違います。
一度、年収から借入可能額を試算してみてください。
おそらく、ほとんどの方が驚く数字が出ます。
そして、住宅販売の営業マンは、こう言ってきます。
「あなたは、こんなに借りれますよ」
実際、銀行の審査は税込年収に対する返済比率が、35%以内かどうかで見ます。
しかも審査は、実際の金利より、高い金利で計算されます。
一方で、銀行自身がこう書いています。
無理なく返せるのは、手取り年収の25%以内です。
税込の35%と、手取りの25%。同じ人でも、金額はまるで違います。
借りれる上限を基準にした瞬間、背伸びが始まります。
参考までに、我が家の実際を書きます。
返済比率は、手取りの10%程度です。
審査基準の税込35%でもなく、無理なく返せると言われる手取り25%でもありません。
その半分以下です。
だから、収入が減っても、金利が上がっても、耐えられます。
これが「背伸びをしない」の中身です。
ボーナス払いは、入れませんでした
具体的な話をひとつ。
当時、住宅販売の営業マンから、ボーナス払いを入れた金額の提案がありました。
月々の返済が軽く見えるからです。
私は、こう伝えました。
「そもそもボーナスがない世界線で考えているので、ボーナスは入れずに計算してください。」
ボーナスは、約束されたものではありません。
業績が悪ければ減りますし、転職すれば制度も変わります。
あるかどうか分からないお金を、35年の返済計画に入れない。
他にも色々ありましたが、割愛します。
考え方は、ひとつです。
長期的にみて、確実に払えるであろう金額
そして、背伸びをしないこと。
だから、団信は計算に入れない
ここまでが、買う前の話です。
そのうえで、団信をどう位置づけたか。
家は、そもそも浪費です。
我が家は持ち家ですが、資産だとは思っていません。基本的には負債です。
そして、こう考えて買いました。
万が一も見越して買う。でなければ、基本的には買っちゃダメ。
ここでいう「万が一」は、さっき書いたことです。
- 収入減
- 失業
- 金利上昇
- 家族の病気
これを見越したうえで、返せる金額に抑える。
そもそも団信も、保険の一種です。
浪費品を買うときに付いてくる保険を前提にして、家族の生活の保障を減らす。
その発想が、我が家にはありませんでした。
家を浪費と割り切っている話は、こちらです。
団信が守るのは、家です
もうひとつ、はっきりさせておきます。
団信が守るのは、家です。
契約者が亡くなれば、ローンの残債はゼロになり、家族は住まいを失わずに済みます。
これは大きな価値です。
でも、団信は生活費を出してくれません。
食費も、教育費も、光熱費も、対象外です。
つまり団信と生命保険は、守るものが違います。
だから我が家は、こう分けました。
家のことは、団信が結果的に見てくれる。
家族の生活は、掛捨ての生命保険で自分で持つ。
引き算をしなかったのは、別々のものだと考えているからです。
がん団信は、付けていません
団信には、上乗せの特約があります。
がん団信、三大疾病団信
金利を0.1%から0.3%ほど上乗せする代わりに、保障が手厚くなるタイプです。
我が家は、付けていません。
理由は、医療保険をゼロにしたときと同じです。
保険に加入して治るなら、なんぼでも入ります。笑
でも、がん保険に入っても、がんは治りません。
治療をするのは病院で、治療費の大部分は公的な制度がカバーします。
そして、こうも思っています。
安心・安全・最新は、高くつきます。
上乗せ特約は、保険料を金利という形で払っているだけです。
しかも金利上乗せは、返済が終わるまでずっと続きます。
医療保険をゼロにした話は、こちらです。
よくある質問
Q1. 団信があるのに生命保険も持つのは、無駄では?
守るものが違います。団信は家、生命保険は家族の生活です。ただし団信があることで、安心して保険を最小限にできる面はあります。我が家の生命保険が月2,500円で済んでいるのは、保障を絞ったからです。
Q2. 団信を差し引いて計算するのは間違いですか?
間違いではありません。多くの記事がそう勧めています。我が家がそうしなかったのは、家を浪費と考えているからで、判断の前提が違うだけです。前提が違えば、答えも変わります。
Q3. がん団信は本当にいらないんですか?
我が家の結論です。医療費は高額療養費制度で上限がありますし、金利上乗せは返済が終わるまで続きます。ただし、貯蓄が薄い方や自営業の方は前提が違うので、ご自身で判断してください。
Q4. フラット35だと団信は任意ですよね?
そうです。フラット35は加入が任意になっています。その場合こそ、この記事の考え方が効いてきます。団信がなくても家族が困らないか。そこから考えてください。
まとめ:買う前に確認すること
1. 収入が減っても、失業しても、払い続けられるか。
金利が上がったら。家族が病気になったら。全部を見越して、金額を決める。
我が家の返済比率は手取りの10%程度です。
2. 借入可能額を試算して、その数字に驚いてから、無視する。
審査は税込年収の35%、無理なく返せるのは手取りの25%。基準がまったく違います。
3. ボーナス払いは、入れない。
あるかどうか分からないお金を、35年の計画に入れない。
4. 給料以外の収入と、成長できる環境があるか考える。
我が家は副業と資産運用が基盤になりました。
5. そのうえで、団信は「あってよかった」に留める。
前提にして、保障を削らない。
我が家は、団信を計算に入れませんでした。
家はそもそも浪費で、万が一も見越して買ったからです。
見越せないなら、基本的には買っちゃダメだと思っています。
保険を絞ったぶんのお金は、投資に回しています。
さいごに
- 団信があるから、生命保険はいらない。
- 団信があっても、生命保険は必要。
どちらの記事も、たくさんあります。
でも、その前に決めることがあると思っています。
団信がなくても、この家を持ち続けられるか。
団信を頼りに買うのではなく、団信がなくても大丈夫な状態で買う。
そこまで来たら、団信は「あってよかったもの」になります。
前提ではなく、おまけです。
借りれる金額ではなく、返せる金額で決める。背伸びをしない。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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