頭では分かっているのに動けないあなたへ ~木こりのジレンマかもしれません~

キャリア・転職の考え方
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はじめに

分析しても、動けるようにはなりません。

「行動できない」で検索すると、出てくるのはこういう記事です。

  • 行動できない人の思考のクセ
  • 脳が準備不足なだけ
  • 3つのタイプ別診断
  • 心理学から見る原因

書いているのは、コンサルやメディア、そして個人の発信者です。

内容は悪くありません。ただ、読んで分析が深まっても、動けるようにはなりません。

私は専門商社で4つの部署・46人を見る立場までやり、通算100名を超える部下を預かってきました。

そして、私自身にも動けない時期があります。

そのうえで、はっきり書きます。

行動できないのは、思考のクセではなく、疲労です。


先に結論:この3つです

1⃣ 正体は、目先のめんどくささと疲労です

 意志の弱さではありません。

2⃣ 木こりのジレンマかもしれません

 斧を研がずに、木を切り続けています。

3⃣ 休ませるとは、つながりを切ることです

 時間を空けるだけでは足りません。

順番に書いていきます。


私にも、動けない時期があります

正直に書きます。

やる気はあるのに、動けない。それは、私にもあります。これからも、あると思います。

そのとき何が起きているか。

間違いなく、目先のめんどくさいが勝っています。

やった方がいいのは分かっています。頭では理解しています。

でも、目の前のめんどくささに負けます。

そして、疲労があると動きが鈍ります

もう一つの原因は、疲労です。

個人的には、疲れているとき、明らかに動きが鈍くなります。笑

行動できないのは、意志の弱さではありません。目先のめんどくささと、疲労。

この2つが正体だと思っています。


木こりのジレンマかもしれません

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

木を切る仕事をしている木こりがいます。斧の切れ味が、落ちてきています。でも、木を切るのをやめて斧を研ぐ時間が惜しくて、切れない斧のまま木を切り続けます。

結果、どんどん効率が落ちていきます。

これを、木こりのジレンマと呼びます。

動けないとき、私はこの状態にあることが多いです。

蓄積疲労がたまっているのに、休まずに動こうとする。

斧を研がずに、木を切り続けている状態です。

そういうときに、いくら「動け」と自分に言い聞かせても、動けません。

斧を研ぐ方が先です。


私がやっている、回復の順番があります

動けない状態から、実際に動き出した経験があります。

やることは、決まっています。

まず、思い切って手を止めます。休暇を取って、寝ます。

そして、家族と遊びます。リフレッシュです。

そのあとで、紙に書き出して、優先順位をつけて動き出します。

順番が大事です。

書き出しから始めても、疲れたままだと続きません。先に、斧を研ぐ時間を取ります。

なお、「やる気が出ない」のと「動けない」のは、似ているようで違います。

やる気が出ないときの話は、別の記事にまとめました。


部下を、一日サボらせたことがあります

ここから、具体的な話を書きます。

当時の部下に、お客さんからの仕事が集中しすぎて、動けなくなっていた人がいました。

私は、彼に指示を出しました。

平日の一日を、思いっきりサボってきてください。

ゴルフでも、温泉でも、ジムでも、買い物でも、何でもいい。リフレッシュしてきてください。

その後、彼は抜きどころを見つけて、より成果を出せるようになりました。

当時、平日に休むという発想はありませんでした。

ここは、正直に書いておきます。

当時の会社は、平日に休むとか、有給休暇とは何ぞや、という空気でした。

いまのように、経営者が理解を示して、平日でも休める会社は珍しかったです。

「彼が一日サボったら、売上が落ちるのでは」と思うかもしれません。

そこは、上司の踏ん張りどころです。

彼が抜けた分は、チームで結果を出しました。

部下を休ませることは、上司が代わりに背負うこととセットです。

そこを抜きにして「休め」だけ言っても、部下は休めません。

いまから思うと、反省しています。

会社用の携帯電話まで、取り上げればよかった。

サボってこいと言っても、携帯を持たせたままでは、頭のどこかで仕事とつながっています。

本当のリフレッシュには、なっていなかったかもしれません。

休ませるというのは、時間を空けることだけではありません。

つながりを切ることまで含めて、休ませることです。


やる気がない人と、動けない人は違います

46人を見ていた経験から、書いておきたいことがあります。

やる気がない人と、動けない人は、見た目が似ています。ただ、中身は違います。

やる気がない人

そもそも、やる気が出ていません。行動力や計画力が、こちらから見て可視化できなくなります。

表現が難しいのですが、魅力がありません。言葉に力がなく、動きにも意志が見えません。

動けない人

蓄積疲労がたまっていて、なんだか重たそうな感じがします。

行動や対応には、頑張りが伝わってきます。ただ、固まる時間が多いです。

表現が難しいのですが、抱え込んでいる感じがします。

この差は、対応を変える必要があります。

やる気がない人には、気づきを渡します。動けない人には、まず休ませることが先です。

同じように「行動しろ」と言っても、逆効果になることがあります。

見分けてから、対応してください。


あなたの状況別の答え

■やる気はあるのに、動けない

 斧を研いでください。

 まず休んで、リフレッシュして、それから紙に書き出してください。

■動けない自分を、責めてしまう

 意志の弱さではありません。

 疲労です。責める前に、休んでください。

■部下が動けなくなっている

 やる気がないのか、疲労がたまっているのかを見分けてください。

 抱え込んでいる感じがするなら、まとまった休みを取らせてください。

 連絡を切ることまで含めてです。

■休む時間がないと感じている

 休まずに動き続ける方が、結果的に遠回りになります。

 木こりのジレンマです。

■部下を休ませたいが、業務が回らない

 そこは、上司が踏ん張るところです。

 チームで拾えないか、まず考えてください。


よくあるQ

Q1. 休んだら、余計に動けなくなりませんか?

 なりません。

 斧を研がずに切り続ける方が、非効率です。

Q2. 一日サボらせて、大丈夫だったんですか?

 大丈夫でした。

 抜けた分は、チームで拾いました。そこまでセットで考えてください。

Q3. 休ませるときに、気をつけることはありますか?

 携帯電話は、預かるくらいの気持ちでいいと思います。

 つながったままでは、休めません。

Q4. やる気がない人と、動けない人の見分け方をもう少し教えてください。

 行動や対応に頑張りが見えるかどうかです。

 やる気がない人は、そこが見えません。


まとめ:今から出来ること

  1. 動けない自分を、意志が弱いと責めるのをやめる。

  正体は、目先のめんどくささと疲労です。

  1. 斧が研げているか、確認する。

  蓄積疲労が、たまっていないか見てください。

  1. 先に休んで、それから書き出す。

  順番を間違えないでください。

  1. 休むときは、連絡も切る。

  時間を空けるだけでは、足りません。

  1. 部下や家族の「動けない」を見分ける。

  やる気がないのか、疲れているのか。


注意(必ず読んでください)

ここに書いたのは、私自身の経験と、100名を超える部下を預かった中での考えです。

会社の制度や状況によって、必要な対応は変わります。

また、動けない状態が長く続き、気分の落ち込みを伴う場合は

この記事の内容は当てはまりません。単なる疲労ではない可能性があります。

その場合は、まず医師や専門機関に相談することを優先してください。

最後に決めるのは、あなたです。

あなたの人生を、あなた以上に大切にできる人はいません。


さいごに

「行動できない」で検索すると、思考のクセや心理学の話がたくさん出てきます。

分析するのは、悪くありません。ただ、分析している間、あなたは動いていません。

私は、行動できないときの正体を、目先のめんどくささと疲労だと思っています。

そして、動けないときは、木こりのジレンマにいると考えてください。

斧を研がずに、切れない斧のまま木を切り続けている状態です。

先に、斧を研いでください。

休んで、リフレッシュして、それから動き出す。この順番を守れば、動けるようになります。

昔、部下に平日一日サボってこいと言ったことがあります。

時代的には、当たり前ではないことでした。

それでも、彼はそこから成果を出せるようになりました。

いま思うと、携帯電話まで取り上げればよかった。つながったままでは、本当には休めません。

そして、もし「動けない」が何年も続いているなら

それは、意志や体力の問題ではなく、場所の問題かもしれません。

同じ自分が、場所を変えるだけで動けるようになることは、普通にあります。

私がそれを知ったのは、営業所の所長をやっていたときでした。

軽い気持ちで登録して、面談で言われた一言に、その場で固まりました。

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ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。

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