ビジネス書は経費になる?ならない? ~自己啓発の本で迷った、会社員×個人事業主の私の判断基準~

保険・制度・家計管理
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はじめに

確定申告書を提出する帳簿付けの際に、ほぼ全員が一度は止まります。

「これって・・・経費にしていいんだっけ?」

ネットで調べると、「グレーです」「ケースバイケースです」そんな言葉ばかりで、余計に不安になりますよね。

「ビジネス書 経費」で検索してみてください。

出てくるのは、こういう記事です。

  • 本や書籍を経費にするときの勘定科目
  • 書籍代は、どこまで経費にできるのか
  • セミナー代・勉強会・本は経費になる?

検索上位は、会計ソフトの会社や、税理士事務所の解説です。

勘定科目と、どこまで経費になるかの話が続きます。

私は、会社員として働きながら、個人事業主もしています。ビジネスに関する本は、経費にしています。

そのうえで、正直に書きます。私が一番迷ったのは、自己啓発の本でした。

今回は、そこの判断基準について書いていこうと思います。

補足ですが、税の世界においてグレーゾーンは存在します。人によって解釈が違い、100%同じケースがないからです。

だからこそ、判断基準が大切になります。


先に結論:確認するのは3つ

① 経費かどうかの判断基準は、「事業に関係あるかないか」の1つだけです。

② 自己啓発の本は、本当に事業か、と迷いました。決め手も、事業に関係あるかないかです。

③ 自宅の電気代などは、家事按分です。それでも迷ったら、税理士さんに聞きます。

順番に書きます。


判断基準は、1つだけ

まず、基準の話です。

事業のために使ったか

経費かどうかで迷ったら、判断基準はこれだけです。

「その費用は、事業のために使ったと言えるか?」

本当にこれだけです。

金額が大きいとか小さいとか、それ自体は本質ではありません。

また、補足するなら、収益を獲得するための費用として必要だったかです。

私の言葉にすると、事業に関係あるかないか、です。この問いを自分にすれば、経費かどうかは判断できると思います。

経費になる・なりにくいの考え方

考え方も、かみ砕いていきます。

■経費になりやすいもの

  • 事業に直接必要なもの
  • 売上や業務効率につながるもの
  • 説明できる理由があるもの

■経費にしづらいもの

  • 完全な私生活の支出
  • 説明すると苦しくなるもの
  • 「一応入れてみた」もの

この感覚があれば、大きく間違えることはありません。

真面目に言うのであれば、ちょっとくらい・・・は駄目です!

後々、たいへんメンドクサイことになります。私は、経験しておりません。笑


迷いを減らす一番ラクな方法

次は、迷う回数そのものを減らす話です。

最初から90点以上を取れる仕組み

私が一番助けられたのは、最初から90点以上を取れる仕組みを利用したことでした。

私が使っているのが、こちらです。

個人事業主にとって必要な機能が搭載!【マネーフォワード クラウド】

理由はシンプルです。

  • ほぼ自動で仕訳・整理される
  • あとから見返しても分かりやすい摘要欄
  • 「これは怪しいかも」と記帳前に気づける

完璧じゃなくていいんです。迷いを減らしてくれるだけで十分だからです。

全部を理解していなくても、「見れば分かる状態」になっているだけで、不安はかなり減ります。

このバックオフィスのシステムがあることにより、事業に集中できております。


ビジネス書は、経費になる?

ここからが、本の話です。

仕事の本は、経費にしている

本の代金も、事業に関係があれば経費になります。帳簿では、「新聞図書費」などの科目で付けるのが一般的です。

私は、ビジネスに関する本を、経費にしています。

自己啓発の本で、迷った

一番迷ったのは、自己啓発の本でした。

それは、本当に事業か。名のごとく、自己啓発ではないか。

自己啓発は、自分を高めるためのものです。事業のためかと聞かれると、すぐには答えられませんでした。

決め手も、事業に関係あるか

迷ったときは、まず周りの頼れる人に聞きました。

そのうえで、最後は自分で判断しました。事業につながる本かどうか、です。

結局は、ここでも「事業に関係あるかないか」でした。

決めるのは、志というマインドだと思っています。何のために学ぶのかは、自分にしか決められないからです。

仕事の進め方や考え方を学んで、事業に使う本なら、関係があります。趣味として楽しむ本は、関係がありません。

同じ「自己啓発」という名前でも、何のために読むかで変わります。

私が、本や学びにお金と時間を使ってきた話は、こちらに書いています。


自宅の電気代は、家事按分

続いて、本以外で迷いやすいものです。

迷いやすい4つの例

よく質問されるものを挙げます。

  • 自宅の電気代・通信費
  • パソコン・スマホ
  • 書籍・教材
  • セミナー・オンラインサービス

これらはすべて「事業で使った割合」が、説明できればOKです。この考え方を、家事按分(かじあんぶん)と言います。

100%じゃなくて大丈夫です。大事なのは、「自分なりの根拠があるか」です。

住宅兼オフィスの私の場合

私の家は、住宅兼オフィスです。電気代なども、事業で使った割合だけを経費にしています。

始めたころは知らなかったので、家事按分を学びました。

家事按分で何を経費にしているか、どれくらい変わったかは、こちらに書いています。


それでも迷ったら

最後に、自分で決めきれないときの話です。

税理士さんに聞く

このような個別のケースは、税の専門家を頼りましょう!こういう時に、頼りになるのが専門家です。

私も、迷ったときは税理士さんに聞いています。

餅は餅屋です。誠実で、信頼できるプロに聞くのが一番です。

なるほどと思った償却の話

税理士さんに聞いて、なるほどと思ったのが、一括償却や、一度に経費にできる特例の話です。

経費になるかどうかは、金額では決まりません。

ですが、パソコンのように値段が高い物は、金額によって、経費の入れ方が変わります。

  • 10万円未満:買った年に、全額を経費にできる
  • 10万円以上20万円未満:一括償却資産として、3年に分けて同じ額ずつ経費にできる
  • 青色申告なら40万円未満まで:買った年に、全額を経費にできる特例がある(少額減価償却資産の特例)

この特例は、1年で合計300万円までです。

40万円未満になったのは、令和8年4月1日以後に買った物からで、それより前は30万円未満でした。

今の期限は、令和11年3月31日までです。

同じ物を買っても、どの入れ方を選ぶかで、その年の経費が変わります。知っているかどうかで、差がつくところでした。

本を一冊、持っておく

それでも「これ入れて大丈夫かな~」と不安が残るのであれば、本を持っておくと安心です。

専門用語が少なく、「この感覚でいいんだ」と腹落ちしやすい一冊です。

必要なところだけ拾い読みするだけで、頭の中が整っていきます。


あなたの状況別の答え

自己啓発の本を、経費にするか迷っている方へ。

何のために読む本かを、一行で書いてみてください。事業とのつながりを書けなければ、入れない方が安全です。

ビジネス書を、経費にしていいか分からない方へ。

事業に関係があれば、経費になります。私も、ビジネスに関する本は経費にしています。

自宅を、事務所にもしている方へ。

家事按分です。事業で使った割合を、自分なりの根拠で決めてください。

「ちょっとくらい」と思っている方へ。

駄目です。後で説明できないものは、入れないでください。

自分の判断に、自信が持てない方へ。

一人で抱えず、税理士さんに聞いてください。


よくあるQ

Q. ビジネス書は、経費になりますか。

事業に関係があれば、なります。判断基準は、事業に関係あるかないかの1つだけです。

Q. 自己啓発の本は、経費になりますか。

何のために読むかで変わります。事業に使う本なら関係があり、趣味の本なら関係がありません。

Q. 本の勘定科目は、何ですか。

「新聞図書費」などで付けるのが一般的です。

Q. 事業で使うパソコンは、どう経費にしますか。

金額で変わります。10万円未満なら買った年に全額、20万円未満なら3年に分けても入れられます。

青色申告なら、40万円未満まで買った年に全額を入れられる特例があります。

Q. 自宅の電気代は、経費にできますか。

事業で使った割合だけなら、できます。家事按分といいます。


まとめ:今から出来ること

本の経費は、勘定科目と、どこまで経費になるかで語られています。

  • 判断基準は、事業に関係あるかないかの1つだけ
  • 経費になるかは、金額では決まらない。入れ方は、金額で変わる
  • ビジネスに関する本は、経費にしている
  • 自己啓発の本は迷った。決め手も、事業に関係あるか
  • 自宅の電気代などは、家事按分
  • 迷ったら、税理士さんに聞く。餅は餅屋

まとめると、経費で迷うのは、ちゃんと考えている証拠です。

今日できることは、ひとつです。

今年買った本を、一冊ずつ「事業に関係あるか」で分けてみてください。

説明できない本は、経費に入れない。それだけで、迷いはかなり減ります。

個人事業主にとって必要な機能が搭載!【マネーフォワード クラウド】

私の帳簿は、すべてここで付けています。


注意(必ず読んでください)

ここまで書いたことは、すべて私一人の事例です。

経費になるかどうかは、事業の内容や使い方によって変わります。個別のケースは、税理士さんや税務署に確かめてください。

そして、いちばん大事なことを書きます。

何を経費にするかは、最終的にあなたが判断してください。

私の言葉で決めて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。

自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。


さいごに

ビジネス書の経費は、勘定科目と、どこまで経費になるかで語られがちです。

ですが、会社員×個人事業主の私にとっては、「事業に関係あるかないか」を自分に聞けるかどうかの話でした。

このシリーズ記事を、読んでいただいた方へ。

過去の自分と比べて、会社員×個人事業主の税金関係が、おおよそ理解出来てきていると思います。

本当に学ぶ姿勢が、素晴らしいと思います。

次は、「他にも自分で納付する税金はある?」という、見落としがちなポイントを整理します。

ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。

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