はじめに
お年玉の使い道を調べると、こういう情報が出てきます。
- 「使い道で、1番人気は貯金」
- 「管理するのは、親が半数」
よその家の平均値です。
我が家は、少し違うことをしています。
お年玉こそ、いちばん力が入る金融教育です。
まとまったお金が、年に一度、子どもの手に入る。
こんな教材、他にありません。
我が家が何を伝えて、どう選ばせているかを書きます。
まず伝えるのは「これは子どもの特権」
お金の話をする前に、前提を伝えます。
子どものうちは、もらえる。これは日本の習慣だよ。
はっきり、そう言っています。
そして、こう続けます。
これは、子どもの特権だよ。
働いてもいないのに、お金がもらえる。
そんなことが起きるのは、子どものうちだけです。
だから、ありがたいものとして受け取る。当たり前のものとして受け取らない。
ここを最初に言葉にしておくことが、大事だと思っています。
そして、渡す側になる日の話をする
前提には、もうひとつあります。
大人側になれば、次の世代の子どもに渡してあげてね。
これを、必ず言います。
お年玉は、もらって終わりではありません。いつか自分が渡す側になります。
そして、その根っこにある我が家の考え方が、これです。
自分がされて嬉しかったことは、周りの人へするように。
お年玉をもらって嬉しかった。だったら、その嬉しさを次の子どもに渡す。
世代をつなぐ、いい文化だと思っています。
他の国にあるかは知りませんが、日本にこれがあるのは、なかなか素敵なことです。
お金の教育というと、増やし方や守り方の話になりがちです。
でも、お金は人から人へ渡るものだという感覚も、同じくらい大事だと思っています。
我が家の金融教育の全体像は、こちらに書いています。
管理は、親が一度預かります
現実的な話をします。
お年玉は、私と妻が一度預かります。
小さい子どもに、まとまった現金をそのまま持たせるのは、さすがに現実的ではありません。
ただし、ここが我が家のポイントです。
最終は、子どもに聞きます。
- 親が預かって
- 親が決めて
- 親が処理する
それだと、子どものお金ではなくなります。
預かるのは管理のためで、決めるのは本人。だから必ず、どうしたいかを聞きます。
そして、この形にしているのは、我が家のお小遣いが、労働対価型だからでもあります。
お手伝いをした分だけ、お金になる。
そういう仕組みで育てているのに、お年玉は働かずに入ってきます。
だからこそ、前提の話が必要でした。
これは労働の対価ではなく、子どもの特権としてもらえるお金なんだと。
我が家のお小遣いの仕組みは、こちらに書いています。
3つの選択肢を、噛み砕いて説明する
聞くだけでは、子どもは決められません。
選択肢と、その意味を教える必要があります。
我が家は3つ出します。そして、こう説明しています。
買いたいものを買う
お金は交換するからなくなるけれど、欲しかったものは手に入る。
貯金しておく
いつでもお金を預かってもらえる仕組み。ただし、100円はほぼ100円のまま。
投資しておく
お金が自分で育ってくれる。ただし、100円が90円になることもあるし、120円になることもある。
書いてみると、大人向けの説明と何も変わりません。
- 消費は、交換
- 貯金は、保管
- 投資は、リスクとリターン
これを子どもの言葉にすると、こうなるだけです。
そして子どもは、この3つを聞いたうえで自分で選びます。
選んだ結果は、次の年に自分で確かめられます。
我が家の子ども名義の口座の話は、こちらです。
だから、お年玉が本番なんです
お小遣いやお手伝いでは、金額が小さいです。
だから選択の練習にはなりますが、悩むほどの額にはなりません。
お年玉は違います。
まとまった額が、一度に手に入る。だから、真剣に悩みます。
- 全部使ってしまうか
- 半分だけ残すか
- 育てる方に回してみるか
悩んで、決めて、結果を見る。
この一周を、年に一度、確実に体験できる。
だから我が家では、お年玉が金融教育の本番になっています。
よくある質問
Q1. 何歳から自分で決めさせればいいですか?
年齢ではなく、選択肢の意味が伝わるかどうかだと思います。3つの説明を聞いて「うん」と分かった顔をするなら、もう決めさせていいと思います。我が家は噛み砕いた説明とセットで聞いています。
Q2. 全部使いたいと言われたら、どうしますか?
止める理由はないと思っています。買えば、お金は交換でなくなり、欲しかったものは手に入る。それを事前に説明した上で本人が選んだのなら、それも学びです。次の年、同じ選択をするかどうかを見ればいいだけです。
Q3. 子どものお金を投資に回すのは、早すぎませんか?
我が家は「増やすため」ではなく「体験のため」に置いています。100円が90円にも120円にもなると先に伝えた上で選ばせています。値動きを自分のお金で見た経験は、大人になってから何倍にもなって効くと思っています。証券口座の選び方は、こちらに書きました。
Q4. 親が預かって、そのまま家計に使うのはダメですか?
事情があるご家庭もあると思うので、ダメとは言いません。ただ、それをやるなら子どもに説明した方がいいと思います。黙って使うと、後から「お年玉とられた」になります。我が家が最終を必ず本人に聞くのは、そこを避けたいからでもあります。
まとめ
- 我が家は、お年玉こそいちばん力が入る金融教育
- 最初に伝えるのは前提。子どものうちはもらえる、これは日本の習慣で、子どもの特権
- そして大人になったら、次の世代の子どもに渡してあげてねと必ず言う
- 根っこにあるのは「自分がされて嬉しかったことは、周りの人へするように」
- お年玉は世代をつなぐいい文化
- 管理は親が一度預かるが、最終は子どもに聞く
- お小遣いは労働対価型なので、お年玉は労働の対価ではなく子どもの特権だと説明している
- 選択肢は3つ。噛み砕いて説明する
- 買う:お金は交換するからなくなるが、欲しかったものは手に入る
- 貯金:いつでも預かってもらえる仕組み。ただし100円はほぼ100円
- 投資:お金が自分で育ってくれる。ただし100円が90円にも120円にもなる
大前提は、私が子どもの頃に、金融教育を受けたかったからです。
思い返せば何もわからず、お年玉は親に渡して終了でしたね。笑
さいごに
お年玉の使い道に、正解はありません。
貯金が一番人気だそうですが、我が家はそこを目指していません。
大事なのは、子どもが自分で選ぶこと。
そして、選ぶために必要な言葉を、親が渡しておくことです。
- 買えば、なくなる
- 貯めれば、減らない
- 投資すれば、増減する
この3つを知っているだけで、子どもは自分で決められます。
そしていつか、渡す側になったときに、思い出してくれたらいい。
自分がされて嬉しかったことを、次の子どもにしてあげてほしい。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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