教育費、我が家は「役割」で分けている ~制度も金額も、固定しない~

お金の考え方・思考法
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はじめに

「子ども3人なら、教育費は3,000万円」

こういう数字を見ると、手が止まりますよね。

そして検索すると、答えはだいたい2つです。

  • 「学資保険で備えましょう」
  • 「毎月いくら積み立てましょう」

我が家は、学資保険をやめました。

毎月の目標額も、カチッとは決めていません。

代わりにやっているのは、お金を役割で分けることです。

3児の父の実話を書きます。

補足ですが、上記金額はインフレするので、注意が必要です。


土台にあるのは、生活防衛資金

まず、投資の話の前になりますが

我が家には、生活防衛資金があります。

現金です。値動きしません。

※実際には、インフレすると価値は動いていますが、省略します。

教育費の話をすると、いきなり「何で運用するか」から始まりがちですが、順番が逆です。

急な出費にも、収入が止まったときにも耐えられる現金。

これが土台にあるから、その上のお金を長い時間、投資に置いておけます。

土台がないまま投資に全部入れると、いざというときに

いちばん売りたくないタイミングで、売ることになります。


役割①:今の経験に使うお金 = 児童手当

我が家の児童手当は、全額、習い事です。

将来のために貯めていません。

理由はシンプルで、児童のための手当だからです。

18年後の学費も大事ですが、今の子どもの経験も、同じくらい大事です。

「今」に使うお金と「将来」に回すお金を、はっきり分けています。


役割②:学費のお金 = ジュニアNISA

学費として育てているのは、ジュニアNISAの3人分です。

制度が終わる前に、2年間、満額で入れました。

中身は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。

制度は終わりましたが、2023年までに買った分は

子どもが18歳になるまで、非課税のまま保有できます。

だから、何もせず持っています。

使うのは、高校卒業のタイミングです。それまでは触りません。

ジュニアNISA終了後にどう判断したかは、こちらに書いています。


役割③:渡す資産 = 子ども名義の未成年口座

3つめは、子ども名義の未成年口座です。

中身は、VT(全世界株式ETF)を100万円分ずつ、3人ともです。

これは学費ではありません。

成人したら、そのまま渡すつもりのお金です。

そして、もうひとつ目的があります。ズバリ、金融教育です。

「君の口座には、マクドナルドも入ってるんだよ」

この一言が言えるだけで、投資が子どもにとって身近なものになります。

我が家の金融教育の全体像は、こちらです。


金額は決めている。でも、固定しない

「目標額は決めていますか?」

一般的な目安の金額は、決めています。

ただ、都度、進路によって変わります。

  • 国公立か、私立か
  • 自宅から通うのか、下宿するのか
  • そもそも、大学に行くのか

18年先の進路を今の私が、決めることはできません。

だから、金額をカチッと固定するのではなく、柔軟に対応できる形にしておく。

その手段が、投資と貯蓄の組み合わせです。

我が家が学資保険をやめた理由も、ここにあります。

満期と金額が固定される商品は、変わっていく進路と相性がよくありませんでした。


大学無償化は「はまればラッキー」

3人兄弟の親として、触れておきます。

2025年度から、扶養する子どもが3人以上の世帯

所得制限なしで大学等の授業料・入学金が無償化の対象になりました。

現在の2026年度も続いています。

ただし、条件があります。3人以上を「同時に」扶養していること。

第1子が就職して扶養から外れれば、扶養する子どもは2人になり、対象から外れます。

年齢差によっては、下の子が進学する頃には使えない、ということが起こります。

支援額も、全額ではありません。

私立大学なら、授業料の減免は年70万円まで、入学金は20万円までが上限です。

そのうえで、我が家の考えを正直に書きます。

この制度は、はまればラッキーくらいに思っています。

子どもたちの人生です。

「この制度を使えるから、大学へ行ってもいいよ」ではありません。

目的と手段が合致してこそです。

制度に縛られて進路を考えるのは、本末転倒だと思っています。

大事なのは、子どもがどうしたいか。

たまたま3人とも大学へ進学したなら、「制度が使えるね」これくらいの温度感です。


NISA枠を使い切ったら、投資しないのか

最後に、ひとつ補足します。

「今年のNISA枠はもう使ったから、今年は終わり」

こう考える人がいますが、私はそうは思いません。

資金に余裕があって、目的があるなら

NISA以外の特定口座を使ってでも、早く投資するべきです。

実際、私自身も課税口座で、日本の高配当株に投資しています。

これも、役割で分けているからです。

インデックス投資は、将来への資産運用

 → 今のお金を、将来の自分へ送っている感じです。

日本の高配当株は、現在の生活をよくするため

 → 配当金は、すべて旅行や食事、趣味に使います。

我が家の未成年口座のVTも、非課税ではありません。課税口座です。

それでも入れているのは、非課税の枠より、時間の方が価値があると考えているからです。

非課税かどうかは、手段の話。

何のために、いつまでに、いくら必要か。目的が先です。


よくある質問

Q1. 学資保険を使わないと、教育費は貯まりませんか?

貯まります。大事なのは商品名ではなく、「いつまでに、何のために」を決めて、続く仕組みを作ることです。我が家はそれを非課税制度と証券口座で作りました。ただし、すでに学資保険に入っている方は、途中解約で元本割れすることがあるので、「入らない」と「途中でやめる」は別の判断です。

Q2. 教育費を全部、投資に回して大丈夫ですか?

我が家は、全部は入れていません。土台に生活防衛資金があります。そして使う時期が近いお金ほど、値動きするところに置くべきではありません。18年先に使うお金と、来年使うお金は、置き場所が違います。

Q3. 子ども3人だと、いくら必要ですか?

一般的には、すべて公立でも3人で3,000万円ほどと言われます。ただ、この数字を最初に見ると、手が止まります。私は総額より「今できること」から始めました。児童手当の使い道を決める、口座を1つ作る。そこからで十分です。

Q4. 無償化があるなら、貯めなくてよくないですか?

その考えは危険だと思います。扶養する子どもが3人以上という条件は、上の子が就職すれば崩れます。制度は変わりますし、支援にも上限があります。使えたらラッキー、使えなくても困らない。この形にしておくのが、いちばん安心です。


まとめ

  • 我が家は教育費を役割で分けている。金額の目標より、役割の設計
  • 土台は生活防衛資金。現金があるから、上のお金を長く投資に置ける
  • 児童手当は全額、習い事。今の経験に使うお金
  • ジュニアNISA(オール・カントリー)は学費。18歳まで非課税で保有、触らない
  • 未成年口座のVTは、渡す資産。同時に金融教育の教材でもある
  • 金額の目安は決めているが、進路で変わるので固定しない
  • 大学無償化は、はまればラッキー。制度に縛られて進路を考えるのは本末転倒
  • NISA枠を使い切っても、目的があるなら特定口座を使ってでも早く投資する
  • 私自身の投資も役割で分けている。
  • インデックスは将来の自分へ、日本の高配当株は今の生活へ(配当金は旅行や食事、趣味に使う)

ある程度、ロードマップを準備しておけば問題ないです。

一番大事なことは、手段と目的を混ぜない事です。


さいごに

教育費の記事を読むと、まず大きな総額が出てきます。

3,000万円。その数字だけを見せられると、動けなくなります。

でも、必要なのは総額を今すぐ用意することではありません。

このお金は、何のためのお金か。そして、いつ使うお金か。

役割を決めるところから始めれば、置き場所は自然に決まります。

制度も、金額も、固定しない。決めるのは、目的です。

子どものお金も、自分のお金も、やっていることは同じでした。

今のためのお金と、将来のためのお金を、分けているだけです。

ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。

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