はじめに:対処法を10個読んでも、明日も同じです
「仕事 やる気が出ない」で検索すると、出てくる答えはほぼ同じです。
- 休む
- 原因を突き止める
- 目的を再認識する
- ご褒美を設定する
読んだ瞬間は、少し前向きになります。
でも、明日の朝も同じです。
理由は、はっきりしています。どの記事も「やる気を出す方法」を書いているからです。
やる気が出ないと悩んでいる人に、やる気の出し方を教える。
出せていたら、検索していません。
そして、検索窓に出てくる言葉を見てください。
「仕事 やる気が出ない 当たり前」
みんな、もう気づいています。やる気なんて、そう毎日は出ないものだと。
私は営業を15年やって、4つの部署・46人を見る立場までやりました。
今も朝5時台に起きて、毎日1.5時間の勉強を続けています。
補足ですが、副業もしています。
その全部の日に、やる気があったわけではありません。
私がやったのは、やる気を出すことではありませんでした。
やる気を出そうとするのを、やめたことです。
先に結論:やる気は「出す」ものではありません

① やらなかった場合の未来を、具体的に想像する
やる気を出すのではなく、やらない選択肢を消します。
本音で仕組みが、一番効きます。
② 手を動かす。やる気は、あとから来る
順番が逆です。
動くから、やる気が出ます。ですので、まず行動です。
③ ぶら下がり続けない。休む日を、先に決める
休みは、疲れてから取るものではありません。
先に決めるものです。
以上この3つです。
「原因を突き止める」も「ご褒美を設定する」も入っていません。
①やらなかった未来を、具体的に想像する
正直に書きます。私の場合、基本は気合いです。
これだけ聞くと、何の参考にもならないと思います。
ただ、その気合いがどこから来ているかには、はっきりした理由があります。
こう考えているからです。
自分の人生の限られたこの瞬間に
自分が決めたことをやらないという選択をして、後悔したくない。
そして、動けないときは、必ずこれを想像します。
やらなかったら、最悪どうなるか。
朝起きて、副業も勉強も読書もしなくていいんです。誰にも怒られません。
でも、そのしないという選択によって生じる不幸を、具体的に想像します。
5年後。10年後。何も変わっていない自分。むしろ、現状維持は衰退です。
そこまで想像すると、「やらない」という選択肢が、自分の中から消えます。
やる気を出したわけではありません。選択肢が1つになっただけです。
有名な話に、同じ考え方があります
野球のダルビッシュ有選手について、こういうエピソードが知られています。
20歳のころ、負けた試合で言い訳をしていた自分に気づいた。そして考えた。
20歳までが一瞬だったなら、この先の20年も一瞬で終わる。
40歳で選手をクビになり、無職で立ち尽くしている自分。
そこに神様が現れて、「1回だけ20年前に戻してあげる」と言われて戻ってきたのが、今だ。
そう設定して生きることにした、という話です。
普通の人は、今から過去を振り返って「ああすればよかった」と思います。
この考え方は逆です。全部を失った未来を先に想像して、そこから今に戻ってくる。
だから、今日の1日の意味が変わります。
私が「やらなかったらどうなるか」を想像するのも、同じことをしています。
やる気の問題ではなく、時間の見え方の問題です。
②手を動かす。やる気は、あとから来ます
もう一つ、はっきり言えることがあります。
やる気があるから、動けるのではありません。
嫌でも動くから、やる気が出てきます。
これは実感としてそうです。朝、机に向かうまでがいちばん重い。
でも、本を1ページ開いた時点で、もう動き出しています。
だから私は、やる気の有無を判断材料にしません。
「今日はやる気があるか」を自分に聞くと、答えは高い確率で「ない」です。
聞かないことにしています。
代わりにやるのは、これだけです。
とりあえず、手をつける。
5分でいい。1ページでいい。やる気は、そのあとから追いかけてきます。
対処法を10個読む時間があったら、その10分で1ページ読んだ方が早いです。
③ずっと鉄棒にぶら下がることは、できません
ここまで読んで「厳しい」と思われたかもしれません。
だから、正直に書きます。私は、部下にこう伝えていました。
仕事を本気でやるために、休む日を先に決めておくこと。
ずっと鉄棒にぶら下がっていることは、誰にもできません。必ず落ちます。
だから、落ちる前に、自分から降りる日を作っておくこと。
やる気が出ない日を「なくそう」とするから苦しくなります。
やる気が出ない日が来ることを前提に、先に休む日を入れておく。
そして、これは今の時代に合ったやり方でもあります。
有給は、体調を崩したときのために、取っておくものではありません。
疲れてから取る休みは、回復のための休みです。
先に予定として入れる休みは、次に走るための休みです。
同じ1日でも、意味がまったく違います。
私は、予定表に先に休みを入れていました。
そこから逆算すると、それまでの働き方も変わります。
要点は、メリハリです。気合いだけでは、続きません。
やる気が出ない部下を、私はこう見ていました
上司側の話も書いておきます。あなたの上司が、何をしているかの参考になるかもしれません。
私は46人を見ていましたが、「モチベーション上げていこう!」と声をかけたことはありません。
そもそも、部下のモチベーションを上げるのは、上司の役割です。
それを部下に求めている時点で、「私は管理ができません」と言っているようなものです。
私がやったのは、仕組みで解決することでした。
相手の立場に立って、得意と不得意を考える。そこを軸に、配置と役割を組み立てる。
褒めるか、怒るか。場面と内容によって使い分けます。
プライベートとビジネスの線も考えながら、企画を作ります。
基本は、どうしたら動いてくれるかを考えることです。
そして、これだけは絶対に守っていました。
「こうしてくれるだろう」という思い込みと期待を、勝手に自分がしないこと。
言ったから伝わった、ではありません。
伝えたことを、相手が行動してくれて初めて「伝わった」です。
やる気が出ないのは、あなただけの問題ではないかもしれません。
伝わっていない指示の下では、誰も動けません。
あなたの状況別の答え
今日だけ、なんとなく動けない人
5分だけ手をつけてください。
それだけで、動き出せることの方が多いです。
何週間も続いている人
ここは、気合いの話ではありません。
正直に書きます。
私は、うつのような状態になったことがないので、その苦しさは分かりません。
分からないことを、分かったふりで書きたくありません。
ゆっくりすることも、大事だと思います。
そして、体や心の不調を感じているなら、気合いではなく、医師や専門家に相談してください。
この記事の内容は、そこには当てはまりません。
何をやっても意味を感じない人
やる気ではなく、仕事の構造の方に原因があるかもしれません。
成長が見えない、努力が結果につながらない環境では、誰でもそうなります。
やる気が出ないまま、何年も過ぎている人
環境を変える選択肢を、一度だけ見てください。
同じ自分が、場所を変えるだけで動けるようになることは、普通にあります。
時間は、有限で大切なものの1つです。
よくあるQ
Q1. やる気が出ないのは、甘えですか?
甘えではありません。そもそも、毎日出るものではありません。
問題は、やる気が出ないことではなく、やる気を待ってしまうことです。
Q2. 気合いで動くのは、根性論では?
私も気合いと書きましたが、中身は違います。
やる気を振り絞っているのではなく
やらなかった未来を想像して、選択肢を1つにしているだけです。
思考の手順であって、精神論ではありません。
Q3. 5分だけやって、続かなかったらどうしますか?
それでいいです。
その日は5分の成果があります。ゼロではありません。
続かなかった日を責めると、翌日はもっと動けなくなります。
Q4. 上司に「やる気がない」と言われました。
その言葉自体が、管理の放棄です。
やる気は、指示の伝わり方と、仕組みと、配置で変わります。
あなただけの問題にされているなら、その環境の方を疑ってください。
まとめ:今日やること
- やらなかった場合の5年後を、紙に3行だけ書く
- 朝、「やる気があるか」を自分に聞くのをやめる
- とりあえず5分だけ手をつける
- 今月、休む日を1日決めて、予定表に先に入れる(有給でも構いません)
- 何週間も続いているなら、環境か、専門家に相談することを考える
やる気は、出そうとしなくていいです。
動いたあとに、勝手についてきます。
そして、ずっと動けない状態が続いているなら
それは意志の問題ではなく場所の問題かもしれません。
外からどう評価されるかを知っておきたい方は、仕組みを先に読んでおいてください。
なぜ無料で使えるのか、から書いています。
注意(必ず読んでください)
ここに書いたのは、私の経験と考えです。
心身の不調が続いている場合は、この記事の内容は当てはまりません。
気合いや仕組みで解決しようとせず、医師や専門機関に相談してください。
最後に決めるのは、あなたです。
あなたの人生を、あなた以上に大切にできる人はいません。
さいごに
やる気が出ない日は、私にもあります。今もあります。
15年やっても、なくなりませんでした。
だから、出そうとするのをやめました。
代わりに、やらなかった自分を想像して、手を動かして、先に決めた日にしっかり休む。
それだけを繰り返しています。
今日が、その1日目でも構いません。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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