はじめに
転職を妻に切り出した本人が書いた記事が、ほとんどありません。
ですので、気になり調べてみました。
「転職 嫁ブロック」で検索してみてください。
出てくるのは、こういう記事です。
- 嫁ブロックとは
- 原因は年収・勤務地・休日
- 回避するための伝え方
書いているのは、転職エージェントと、転職メディアと、採用する企業向けの人事メディアです。
9件のうち、個人が書いたものはありませんでした。
そして最後は、奥さんの不安をどう取り除くか、で終わります。
私は、転職を妻に切り出した側です。そして、中途採用の面接官として、内定を出す側にもいました。
先に書きます。
私には、嫁ブロックは起きませんでした。妻の答えは「あなたに任せる」でした。
ただ、手順を飛ばしていたら、怒られていたと思います。
先に結論:確認するのは3つ
① 比べないと、相手には伝わりません。紙に書いて見せてください
② 手順を飛ばさないでください。軸を決める、動く前に話す、途中も共有する、両方100%でやる
③ 最後に見られているのは、日頃の背中です。内定後の説得では間に合いません
順番に書きます。
比べないと、伝わりません
3社から内定をいただいたとき、私は条件を紙に書いて、妻に見せました。
企業A・B・Cの条件を、横に並べたものです。
年収、勤務日数、賞与、昇給、通勤時間、転勤、勤務時間。あらゆる条件です。誕生日休暇という会社もありました。笑
私自身は、最後は条件で選んでいません。3社とも、現職より上だったからです。
それでも、妻には条件を並べて見せました。比較しないと、相手にはなかなか伝わらないからです。
頭の中にあるものを口で説明しても、聞く側は想像で補うしかありません。想像で補うと、不安のほうが大きくなります。
嫁ブロックの原因として、上位の記事は年収・勤務地・休日を挙げています。どれも、比べれば答えが出るものです。
比べる材料がないまま「転職したい」と言えば、反対されるのは自然だと思います。
提示額も、途中で共有していました
紙にする前からです。
面接の結果も、提示額も、途中で妻に共有していました。
家族は、前提としてチーム戦だからです。
並べてみると、一番低い提示でも当時の年収より10%以上、上でした。休日も増えました。
ここで大事なのは、その数字が、受けてみるまで出てこなかったことです。
紙に並べた条件は、全部、受けた会社が出してきたものです。応募して、面接を受けて、提示をもらわないと、1行も書けません。
比べる紙は、自分だけでは作れないのです。
管理職・専門職として実績がある方、年収600万円以上の方は
JACリクルートメント私の場合は、経歴を登録したところ、向こうから求人が届く形になりました。紙に並べる数字は、ここから出てきます。
まだその年収帯ではない方や、まず求人そのものを幅広く眺めたい方は
内定の後から、条件は動きません
ここは、採る側にいた立場から書きます。
私は中途採用の面接官をしていて、合否も決めていました。
勤務地・休日・年収といった条件は、会社が先に出すものです。後から出てきた要望は、一切受け入れませんでした。
個人に合わせると、会社の中にいろいろなケースが生まれます。それが、不満の芽になります。
「あの人だけ手当がある」「私たちと条件が違う」というものです。
これは、個人が悪いのではありません。仕組みが悪いのです。
だから、内定が出てから奥さんに反対されて、条件を上げてもらって説得する、という道は、私がいた会社にはありませんでした。
比べる紙は、提示が出た時点の数字で作るしかありません。
飛ばしてはいけない4つの手順
私には、嫁ブロックは起きていません。
ですが、手順を飛ばしていたら、妻は怒っただろうと思います。
私がやった手順は、4つです。
軸を決めるのに、2日かけました
転職を考えてから妻に切り出すまで、2日かかっています。
思ったことをすぐに言うのではなく、自分の頭で考えて、伝わりやすい形にしていました。
そうしないと、自分の軸が定まりません。聞かれるたびに答えが変わる、風見鶏のようになります。笑
軸がぶれている話を聞かされたら、相手は不安になるだけです。
転職活動を始める前に話しました
妻に話したのは、転職活動を始める前です。
隠しながら進めることは、最初から考えていませんでした。
内定が出てから話すのは、相談ではなく報告です。
上位の記事でも、嫁ブロックは内定辞退につながる話として書かれています。
報告の段階で初めて知らされれば、反対という形でしか意見を言えないのだと思います。
途中経過も、共有しました
先に書いたとおり、面接の結果も提示額も、途中で共有していました。
3社から1社に決めたときも、妻の答えは「あなたに任せる」でした。
本業も活動も、100%でやりました
活動中に、しんどかった場面は特にありません。人生において大切な期間でしたので、じっくりやりました。
唯一大変だったのは、既存の仕事もあるので、どちらも100%でやりきることでした。
ここは、次の背中の話につながります。
最後に見られているのは背中
手順は大事です。
ですが、心底の部分は、日頃からの姿勢という背中だと思っています。
よい背中を家族に、特に妻に見せられているなら、少々のことでブロックは起こりません。
妻が「あなたに任せる」と言った理由を、後から聞いたことがあります。
これまでの仕事への向き合い方。周囲との関係。家族への接し方。休日でも文句を言わず動いていた姿。
姿勢だった、と言われました。
採る側にいたときも、同じことを考えていました。
家族の事情で、入社が揺れた方もいました。ですが、そこを深く考えても意味はないと思っています。
大前提として、相手を変えることはできません。
選んでもらえないのであれば、そういうことです。選んでもらえるように、企業と個人が両輪として成長するだけです。
紙も手順も、背中の上に乗るものです。背中がなければ、どれだけ丁寧に説明しても、説得にしかなりません。
あなたの状況別の答え
まだ妻に話していない方へ。
話す前に、2日でいいので自分の軸を決めてください。紙は、提示が出てから作れます。
すでに活動を始めていて、まだ話していない方へ。
今日、話してください。内定が出てからでは、相談ではなく報告になります。
内定が出てから反対された方へ。
条件を上げてもらって説得する道は、期待しないほうがいいと思います。
反対されたのが条件なのか、手順を飛ばしたことなのかを、まず分けてください。
比べる材料が、手元にない方へ。
次の会社の数字は、受けないと出てきません。提示が出る状態を、先に作ってください。
よくあるQ
Q. 妻に話すのは、いつがいいですか。
転職活動を始める前です。私はそうしました。
Q. 紙には、何を書けばいいですか。
私は、企業A・B・Cの条件を並べました。年収、勤務日数、賞与、昇給、通勤時間、転勤、勤務時間。
あらゆる条件です。聞く側が想像で補わなくていい状態が目安です。
Q. 転職活動を、妻に隠して進めてもいいですか。
私は、最初から考えませんでした。隠して進めた分だけ、手順を飛ばしたことになると思います。
Q. 内定後に年収を上げてもらえば、妻を説得できますか。
私がいた会社では、後出しの要望は一切受け入れていませんでした。条件は、会社が先に出すものです。
Q. 妻に反対されたら、諦めるべきですか。
私は反対されていないので、答えを持っていません。ただ、反対の理由が手順なのか背中なのかは、自分で振り返れると思います。
まとめ:今から出来ること
嫁ブロックは、年収や勤務地の問題として語られています。
- 比べないと、相手には伝わらない。紙に書いて見せる
- 紙に並べる数字は、受けないと出てこない
- 条件は会社が先に出す。内定の後からは動かない
- 軸を決めてから、動く前に話し、途中も共有する。本業も活動も両方100%
- 最後に見られているのは、日頃の背中
今日できることは、ひとつです。
紙に並べる数字を、取りにいってください。
JACリクルートメント紙に書く数字は、提示が出て初めて手に入ります。提示が出る状態は、登録から始まります。
年収600万円未満の方や、まず幅広く求人を見たい方は、リクナビNEXT からどうぞ。
注意(必ず読んでください)
ここまで書いたことは、すべて私一人の事例です。
私には、嫁ブロックは起きていません。反対された方の気持ちを、私は経験として知りません。
また、条件の後出しを受け入れなかったのは、私がいた会社の話です。会社によって違います。
そして、いちばん大事なことを書きます。
転職するかどうかは、最終的にあなたと、あなたの家族が判断してください。
私の言葉で決めて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。
自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。
さいごに
嫁ブロックは、転職への反対として語られます。
ですが、反対されているのは、転職そのものではないと思っています。
比べる材料がないこと。手順を飛ばされたこと。そして、日頃の背中。
紙と手順は、今日から整えられます。背中は、今日から積み上げられます。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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