はじめに
「副業を始めると、税金はどのくらい増えるんだろう」
副業を始める前に、多くの人が気になることです。正直に言うと、けっこう増えます。
ただ、怖がる必要はありません。税金が増えるということは、それだけ稼げたということです。
そして、国が認めた制度を使えば、増え方はコントロールできます。
「副業 税金 いくら」で検索すると、税率の表や計算のしかたが出てきます。
この記事では、目安の計算と、私が実際にやっている備え方を書きます。
なお、私自身の金額は載せません。数字を見せることに、意味を感じていないからです。
先に結論:確認するのは3つ
① 増える税金の目安は、副業の所得のおよそ2〜3割です
② 副業の収入が入ったら、2〜3割を先に別の口座へ
③ 青色申告・経費・iDeCoなど、国が認めた制度を使い切る
順番に書きます。
副業でかかる税金
副業で所得が出ると、主にこの税金がかかります。
- 所得税(復興特別所得税を含む)
- 住民税
- 個人事業税(事業の所得が290万円を超えた場合など)
- 消費税(売上が1,000万円を超えた場合や、インボイスに登録した場合)
多くの会社員の副業で、まず関わるのは所得税と住民税です。
いくら増えるか、目安の計算
ここで言う「所得」は、副業の収入から経費を引いた金額です。収入そのものではありません。
副業の所得にかかる税金は、ざっくり言うと、本業と合わせたときの所得税率と、住民税の10%で決まります。
| 副業の所得 | 本業の所得税率10%の人 | 本業の所得税率20%の人 |
|---|---|---|
| 30万円 | 約6万円 | 約9万円 |
| 50万円 | 約10万円 | 約15万円 |
| 100万円 | 約20万円 | 約30万円 |
計算は、副業の所得に「所得税率×1.021(復興特別所得税)+住民税10%」をかけた目安です。
控除や細かい条件で変わるので、あくまで目安として見てください。
つまり、副業の所得のおよそ2〜3割が、税金になると考えておけば大きく外れません。
確定申告で思ったこと
確定申告をしたとき、率直に思いました。「おぉ、こんなに払うの?」笑
まとめて請求が来るので、金額が大きく見えます。ですが、気づいたことがあります。
会社員は、毎月の給料から天引きされているので、痛みを感じにくい仕組みになっています。
まとめて払う個人事業主は、金額がリアルに見えるだけです。
国がうまく仕組みを作っていると、正直に思いました。笑 なお、住民税は、1年分を一度に払うか、4回に分けるかを選べます。
私の備え方:2〜3割を先に分ける
税金について、ひとつだけ大切にしていることがあります。納税するお金を、最初から別に残しておくことです。
副業の収入が入ったら、税金の分を先に別の口座へ移します。目安は、副業の収入の2〜3割です。
これだけで、確定申告のときに慌てません。収入が増えるほど、この習慣が大切になります。
お金を払うことは、いきなりやってくるわけではありません。すべては、準備です。
国が認めた制度を使い切る
税金が増えることへの対策は、シンプルです。国が認めた制度を、全部使い切るだけです。
青色申告特別控除(最大65万円)
複式簿記で帳簿をつけて、e-Taxで申告すると、所得から最大65万円を引けます。
所得税率20%の人なら、所得税だけで最大13万円ほどの差になります。
経費の計上
事業に関係のある支出は、経費にします。研修費、旅費交通費、車両費、消耗品費などです。
家事按分を使えば、家賃や光熱費、通信費の一部も対象になります。
iDeCo
iDeCoの掛金は、全額が所得から引かれます。
企業年金のない会社員なら、掛金の上限は今は月2万3,000円で、年27万6,000円の控除になります。
2026年12月からは、企業年金のない会社員の上限が、月6万2,000円に上がります。
くわしくは、加入している金融機関で確かめてください。
住民税は「普通徴収」に
確定申告で、住民税の納め方を「普通徴収」にしておくと、副業の分の住民税が、会社の給料から天引きされなくなります。
部下や友人からよく相談されるので、書いておきます。笑
帳簿は、ソフトでつけている
青色申告の控除を受けるには、日々の帳簿が欠かせません。私は、会計ソフトで帳簿をつけています。
個人事業主にとって必要な機能が搭載!【マネーフォワード クラウド】税金への向き合い方
税金がかかることは、正直、嫌です。笑 でも、社会のためになるなら、いいことだと思っています。
特に、あとから歩いてくる人のためになるなら、全然OKです。
会社員のときは、税金はただ引かれるものでした。給料明細を見て「手取りが少ないな」と思うだけで終わっていました。
個人事業主になって、自分で計算して、自分で納めるようになってから、税金の意味が初めて分かった気がします。
稼ぐことと、社会に役立つことが、つながって見えるようになりました。
税金が増えても、副業を続けている理由は、もうひとつあります。
お客さんからの「ありがとう」の一言が、どれだけ疲れていても動き続ける理由になるからです。
あなたの状況別の答え
副業で、税金がいくら増えるか不安な方へ。
副業の所得のおよそ2〜3割が目安です。収入が入ったら、その分を先に別の口座へ移してください。
税金を少しでも減らしたい方へ。
青色申告、経費、iDeCo。国が認めた制度を、全部使い切ってください。
会社に副業を知られたくない方へ。
確定申告で、住民税を「普通徴収」にしてください。
よくあるQ
Q. 副業の所得がいくらから、税金がかかりますか。
会社員の場合、副業の所得が年20万円以下なら、所得税の確定申告は原則いりません。
ただし、住民税の申告は、金額にかかわらず必要です。判断するのは、収入ではなく所得です。
Q. 税金のために、いくら残しておけばいいですか。
私は、副業の収入の2〜3割を、先に別の口座へ移しています。
Q. 税金を減らす方法はありますか。
青色申告特別控除、経費の計上、iDeCoなど、国が認めた制度を使うことです。
まとめ:今から出来ること
- 副業でかかるのは、主に所得税と住民税
- 増える税金の目安は、副業の所得のおよそ2〜3割
- 収入が入ったら、2〜3割を先に別の口座へ
- 青色申告・経費・iDeCo・普通徴収を使い切る
- 税金は、あとから来る人のためにもなる
今日できることは、ひとつです。
税金用の口座をひとつ決めて、次の副業の収入から、2〜3割を移してください。
それが、確定申告で慌てないための、いちばんの備えです。
注意(必ず読んでください)
ここまで書いたことは、すべて私一人の事例です。
この記事の税額は、公式の税率から出した目安です。実際の税額は、控除や所得の状況によって変わります。
この記事の制度の話は、2026年10月時点で確認した内容です。申告の前に、必ず税務署や公式の情報で確かめてください。
そして、いちばん大事なことを書きます。
最終的に、どうするかはあなたが判断してください。
私の言葉で決めて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。
自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。
さいごに
副業で税金は、けっこう増えます。でも、それだけ稼げたということです。
増える分を先に分けておけば、怖いものではありません。そして、国が認めた制度は、遠慮なく使い切る。私は、そう考えています。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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