夫婦のお金、我が家は「誰が管理するか」を決めていません ~決めたのは、全部見えるようにすることだけ~

お金の考え方・思考法
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はじめに:4つの型から選んでも、決まらない理由

「夫婦 お金 管理」で検索すると、出てくるのはほぼ同じ内容です。

  • 夫が管理する型
  • 妻が管理する型
  • 共同口座型
  • 分担型

銀行のサイトが、4パターンや5パターンで並べています。

メリットとデメリットが表になっていて

最後に「ご家庭に合った方法を選びましょう」と書いてある。

選べたら、検索していません。

そして、こういう記事には、決定的に足りないものがあります。

実際に運用している家庭の話が、1つも載っていません。

書いているのが銀行だからです。

型の説明はできても、「うちはこうやっています」は書けません。

私は3児の父で、共働きです。妻も私も、それぞれNISA口座を持っています。

そして正直に書きます。

我が家は、「誰が管理するか」を決めていません。

4つの型のどれにも当てはまりません。代わりに、たった1つだけ決めたことがあります。


先に結論:決めたのは、この3つだけです

① 管理者を決めない。全部を「見える」ようにする

誰がやるかより、両方が見えているかです。

② 収入も資産も、お互いに開示する

家族は、チーム戦です。

③ 揉めそうなときは、感情を使わない

論理で話せば、意見はほとんど割れません。


①管理者を決めるのをやめました

4つの型は、全部「誰が財布を握るか」という話です。

でも、握った人にしか見えない状態は、管理と呼べるでしょうか。

我が家がやっているのは、共同管理です。ただし「共同口座を作る」という意味ではありません。

やっているのは、可視化です。

使っているのは、家計簿アプリ1つ

マネーフォワードMEを使っています。

私はWeb版で申し込んでいるので、月540円(税込)です。

銀行口座も、カードも、証券口座も、全部1つの画面に集まります。

そして、それを夫婦の両方が見られる状態にしてあります。

「今月いくら使ったか」を報告する必要がありません。

画面を開けば、両方が同じものを見ています。

これは、私が仕事でやっていたことと同じ考え方です。

見えないのであれば、見える形にする。

会社でも家庭でも、これは変わりません。見えていないものは、管理できません。

補足:この金額を、高いと思わないでください

月540円です。年間で6,480円。税込みです。

これを「節約するべき固定費」だと考えないでください。

我が家の家計は、この画面の上で回っています。

何にいくら使ったか、資産がいくらあるか、来月いくら投資に回せるか。全部ここで分かります。

判断の土台になっているものに、お金をかけないのは本末転倒です。

必要なところにお金をかけることは、当たり前を当たり前にすることです。

削るべき固定費と、削ってはいけない固定費があります。

見えなくなる方向の節約は、節約ではありません。

(料金は申し込み経路によって変わります。私はWeb版ですが、アプリから申し込む場合は金額が異なります。無料版もあるので、まず試すのでも構いません。最新の料金は公式サイトでご確認ください)

カードは、できる限り減らしています

もう1つやっているのが、カードの枚数を減らすことです。

引き落とし口座に紐づいた、目的別のカードは持っています。

ただし、できる限り枚数は減らしています。

理由は単純です。枚数が増えるほど、見えなくなるからです。

支出が10枚に分散すると、どこで何を使ったのか誰も把握できません。可視化と逆行します。

枚数を減らすことは、節約ではなく、可視化のためです。


②家族は、チーム戦です

ここが、我が家のいちばんの前提です。

お互いの収入額を、正確に知っています。

「だいたい」ではありません。正確にです。

そして、資産も全部見えるようにしています。

理由は、これです。

家族は、チーム戦だからです。

チームで戦うのに、メンバーが自分の持ち駒を隠していたら、作戦が立てられません。

  • いくら投資に回せるのか
  • いくら現金で置いておくべきか
  • 教育費をどこから出すのか
  • 車をいつ買い替えるのか

全部、正確な数字がないと決められません。

そして、隠す理由がありません。同じゴールに向かっているからです。

実際の運用は、こうなっています

我が家の形を、そのまま書きます。

  • 私のNISA:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • 妻のNISA:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 子ども3人の口座:教育資金と金融教育のため
  • 特定口座:日本の高配当株
  • 生活防衛資金:現金で確保

口座は分かれていますが、情報は分かれていません。

これが「共同管理」の意味です。

財布を1つにすることではなく、見える場所を1つにすることです。


③お小遣いは、決めていません

意外に思われるかもしれませんが、夫婦のお小遣いは、金額を決めていません。

なぜ決めていないのか。

②ができているからです。

全部見えていて、収入も資産も共有されていて、何にいくら必要かをお互いが分かっている。

その状態なら、上限を決める必要がありません。

ただし、まったくの無制限ではありません。

一応、サラリーマンの平均お小遣いを、私は目安にしています。

「決めていない」と「考えていない」は別です。目安は自分の中に持っています。

ただ、それをルールとして夫婦の間に置いていないだけです。

逆に言うと、お小遣い制が必要になるのは、見えていないときです。

見えていないから、上限を決めるしかない。

先に見える化をすれば、そのルール自体が不要になることがあります。

なお、子どものお小遣いは別です。我が家は「働いた分だけ」にしています。


意見が割れないのは、感情を使わないからです

「夫婦でお金の話をすると、揉めませんか」

よく聞かれます。正直に答えます。

特に、意見が割れることはありません。

理由は1つです。

感情を用いずに、しっかり論理で話し合っているからです。

私は投資を始めるとき、妻に説明しました。

投資の種類を可視化して、比較して、なぜこれを選ぶのかまで話しました。

「儲かるから」ではありません。「なぜこの商品なのか」を数字で説明しました。

そして、納得してもらってから始めました。

これが逆だと、必ず揉めます。

先に始めて、あとから報告する。これは説明ではなく、事後承諾です。そこで感情が入ります。

論理で話すために必要なもの

そして、論理で話すためには材料が要ります。

その材料が、①の可視化です。

数字が見えていないと、話し合いは感情のぶつけ合いになります。

「使いすぎじゃない?」「そっちだって」で終わります。

数字があれば、議論の対象が数字になります。人格の話になりません。

順番は、こうです。可視化 → 情報共有 → 論理で話す。


この形は、結婚当初から変わっていません

最後に、正直に書いておきます。

我が家の管理方法は、最初から変わっていません。

子どもが3人に増えても、私が転職しても、投資を始めても。形そのものは同じです。

理由は、この形が我が家にとって心地いいからです。

そして、これからも変わらないと思っています。

逆に言うと、頻繁に管理方法を変えている家庭は

まだ合う形に、出会っていないということかもしれません。

大事なのは、4つの型のどれかを選ぶことではありません。

お互いが心地いい状態を見つけて、それを続けることです。


あなたの状況別の答え

相手の収入を知らない人

まず、そこからです。

チーム戦なのに、味方の戦力を知らない状態です。

責める必要はありません。「一緒に見える化しよう」と提案してください。

管理を全部押しつけられている人

役割の問題ではなく、可視化の問題かもしれません。

家計簿アプリを1つ入れて、両方が見られる状態にするだけで、負担感が変わることがあります。

「見えないから任せている」人は多いです。

お金のことで揉めている人

数字が見えているかを確認してください。

見えていないなら、議論の材料がありません。

感情でしか話せないのは、当然です。

これから結婚する人

最初に形を決めておくと、あとが楽です。

我が家は最初の形が今も続いています。

途中で変えるより、最初に話す方がずっと簡単です。


よくあるQ

Q1. 家計簿アプリは、無料版では駄目ですか?

無料でも始められます。まずはそこからで構いません。

ただし、連携できる口座数と、見られる期間に制限があります。

口座やカードの数が多い家庭ほど、制限に当たります。

そのときは、上の補足を読み返してください。

見えるようにするための支出は、削る対象ではありません。

Q2. 共同口座は作った方がいいですか?

我が家は作っていません。

口座を1つにしなくても、見える化はできます。

目的は「1つの財布」ではなく「1つの画面」です。

Q3. 相手が開示してくれません。

いきなり全部を求めない方がいいと思います。

まず、自分の側を全部オープンにしてください。

そして「一緒に見えるようにしたい」と伝える。責める形にすると、必ず閉じます。

Q4. お小遣い制はやめた方がいいですか?

そうは言いません。我が家が決めていないだけです。

ただし、上限を決める前に、見える化を先にやってください。

見えるようになった時点で、ルールが要らなくなることがあります。


まとめ:明日やること

  1. 家計簿アプリを1つ入れて、口座とカードを連携する
  2. その画面を、夫婦の両方が見られる状態にする
  3. お互いの収入額を、正確に共有する
  4. 使っていないカードを1枚、解約する
  5. お金の話をするときは、数字を前に置いてから話す

誰が管理するかを、決める必要はありません。

両方が見えていれば、それが共同管理です。

そして、家族はチーム戦です。情報を共有しないチームは、勝てません。

私が使っているサービスは、マネーフォワードMEです。

また、家計管理をおこない、浮いたお金に働いてもらう。

我が家がどの証券会社で口座を開いているかは、こちらに書いています。


注意(必ず読んでください)

ここに書いたのは、我が家の形です。

家族の人数も、働き方も、性格も違えば、合う形は変わります。

サービスの料金や仕様は変更されることがあります。

申し込み経路によっても金額が異なるため、必ず公式サイトでご確認ください。

最後に決めるのは、あなたです。

あなたの家族を、あなた以上に大切にできる人はいません。


さいごに

夫婦のお金の話は、後回しにされがちです。

聞きにくいし、揉めそうだから。

でも、見えないままにしておく方が、あとで揉めます。

我が家は、管理者を決める代わりに、全部を見えるようにしました。

それだけで、ぶつかることがありません。

ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。

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