はじめに
まず、分類させようとしてきます。
「仕事ができない部下」で検索すると、出てくるのはこういう記事です。
- 仕事ができない部下の特徴7選
- 3つのタイプに分けて対処する方法
- スキル不足型・やる気不足型・ミスマッチ型
- タイプ別の指導法
書いているのは、管理職研修を売る会社と、1on1ツールを売る会社です。
そして最後は、資料ダウンロードか、サービス紹介で終わります。
分類すること自体は、悪くありません。ただ、私はその区分を持っていません。
むしろ、先入観を捨てたという方が、正しいかもしれません。
以上よりこれまでの経験上で、正直に書きます。
かみ砕くと、仕事ができる・できないを、あまり意識したことがありません。
先に結論:この3つです

1⃣ 最終的には、みんなできるようになります
遅いか、早いかだけです。
2⃣ 身体能力の差は認めますが、ビジネスの差はほぼありません
分類する必要がありません。
3⃣ 差が出るのは、能力ではなく熱量です
自分の人生をどうしたいか。そこだけです。
順番に書いていきます。
みんな、できるようになります
まず、私の前提を書きます。
仕事ができる・できないは、あまり意識していません。
理由は単純です。
最終的には、みんなできるようになるからです。
違うのは、遅いか早いかだけです。
100人以上を見てきて、「この人は一生できないな」と思った人はいません。
時間がかかる人はいます。3か月でできる人もいれば、1年かかる人もいます。
ただ、それは速度の違いであって、能力の有無ではありません。
覚えるのが遅い人については、こちらに書きました。
ですので、タイプ分けをしません。
上位の記事は「スキル不足型」「やる気不足型」「ミスマッチ型」に分けて
それぞれの対処法を教えてくれます。
私は、そこまでわざわざしません。
分類したところで、やることは変わらないからです。気づきを与える。それだけです。
ビジネスの差は、ほぼありません
もう少し踏み込んで書きます。
身体能力の差は、認めます。
足の速さ、体力、手先の器用さ。これは、生まれ持ったものが影響します。
ただ、ビジネスにおける差は、ほぼないと思っています。
やり方の問題です。
営業でも、事務でも、管理でも、やっていることは決まっています。
- 相手が何に困っているかを考える。
- 動く量を増やす。
- 数字を見る。
特別な才能が要る仕事は、そんなにありません。
できていないなら、やり方を知らないか、やっていないかのどちらかです。
ランチェスター戦略も参考になります。
考え方として、私がよく参考にするのがランチェスター戦略です。
弱い側が勝つには、戦う範囲を絞る。
局地戦にして、1点に集中する。
これは、部下の育て方にも使えます。
全部できるようにしようとすると、時間がかかります。
まず1つ、勝てる領域を作る。そこで自信がつけば、次に広がります。
「できない」と見える人の多くは、全部を同時にやろうとしています。
自分の渡し方も、疑います
「この人、できていないな」と思ったとき。
私は、両方を疑います。
相手が考えて行動する部分。そして、自分の伝え方。
どちらか一方ではありません。両方あります。
伝えたつもり、が一番危ないと思います。
私は「なるべく早く対応しておいて」と言って、クレームになった経験があります。
「なるべく早く」は、人によって解釈が違います。
言った側は伝えたつもりでも、受け取った側は違う意味で受け取っています。
曖昧な言葉を使っている限り、相手が悪いのか自分が悪いのか、判断すらできません。
では、差はどこで出るのか
能力ではないなら、何で差がつくのか。
私が見てきた中で、伸びる人には共通点がありました。
ひとつは、自分で考えて行動するという大原則を持っていること。
指示を待つのではなく、自分で考えて動く。そこが土台です。
もうひとつは、人生をどうしたいかという熱量です。
この仕事をどうしたいか、ではありません。
自分の人生をどうしたいか。そこが決まっている人は、伸びます。
伸びなかった人は、この逆でした。
正直に書きます。最後まで伸びなかった人もいます。
その人たちは、上の2つがありませんでした。
自分で考えて動かない。人生をどうしたいかが決まっていない。
そうなると、こちらが何をしても届きません。
気づきを与えることだけです
では、伸びない人にどうするか。
気づきは与えます。それは、やり続けます。
ただ、それを受け取るかどうかは、本人が決めることです。
誰の人生かを、考えた方がいいと思います。
私の人生ではありません。変えられるのは、自分が何をするかだけです。
気づきを渡し続けて、それでも受け取らないなら。
受け取らないという決断を、その人がしたということです。
あなたの状況別の答え
■部下ができなくて、イライラする
時間軸を伸ばしてください。
遅いだけかもしれません。3か月で判断しないでください。
■何度言っても、伝わらない
自分の言葉が曖昧になっていないか確認してください。
「なるべく早く」「ちゃんと」は、伝わりません。
■全部できるようにさせたい
1つに絞ってください。
全部を同時にやらせると、全部が中途半端になります。
■気づきを与えても、受け取らない
そこは、その人が決めることです。
追いかけないでください。
■もう見切りをつけたい
その判断はあります。
ただ、こちらがやることをやってからです。
よくあるQ
Q1. 本当に、みんなできるようになりますか?
私が見てきた範囲では、そうです。
遅いか早いかだけでした。
Q2. タイプ分けは意味がないですか?
意味がないとは言いません。
ただ、分けたところでやることは変わりません。
Q3. 能力の差は本当にないんですか?
身体能力の差は認めます。
ただ、ビジネスの差はほぼないと思っています。
Q4. 伸びない人を、抱え続けるんですか?
気づきは渡し続けます。
受け取るかどうかは、本人が決めます。
まとめ:今から出来ること
- 「できない部下」という言い方を、やめてみる。
遅いだけかもしれません。
- 自分の指示が曖昧になっていないか、確認する。
「なるべく早く」は伝わりません。
- 全部ではなく、1つに絞って任せる。
局地戦にすると、勝てます。
- その人が人生をどうしたいかを、聞いてみる。
差が出るのは、そこです。
- 気づきを渡したら、あとは待つ。
受け取るかどうかは、本人が決めます。
注意(必ず読んでください)
ここに書いたのは、私が100名を超える部下を預かった中での考えです。
会社の規模、業種、仕事の内容によって、状況は変わります。
そして、この記事は「無限に待て」という話ではありません。
こちらがやることをやったうえで、判断する場面はあります。
また、部下との関係で眠れない、食欲がないといった状態が続いている場合は
この記事の内容は当てはまりません。
まず休むこと、そして医師や専門機関に相談することを優先してください。
最後に決めるのは、あなたです。
あなたの人生を、あなた以上に大切にできる人はいません。
さいごに
「仕事ができない部下」で検索する気持ちは、分かります。
- 思ったように動いてくれない
- 何度言っても変わらない
- 自分の時間が削られていく
正直、しんどいと思います。
ただ、100人以上を預かってきて、私はこう思っています。
できない人は、いません。遅いか早いかだけです。
そして、差がつくのは能力ではありませんでした。
自分で考えて動くかどうかと、人生をどうしたいかの熱量。そこだけです。
だから、私がやっていたのは分類ではなく、気づきを渡すことでした。
そのうえで、こう思うこともあります。
その部下が伸びないのは、この場所が合っていないだけかもしれません。
環境が変われば、同じ人がまったく違う働きをすることがあります。私自身が、そうでした。
同じ自分が、同じことをやって、評価だけが変わりました。
それを知ったのは、営業所の所長をやっていたときです。
軽い気持ちで登録して、面談で言われた一言に、その場で固まりました。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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