保険はいらない、と言い切れない私が、年100万円を月2,500円にした話

保険・制度・家計管理
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はじめに:「いらない」と書いている人が、いません

「保険 いらない」で検索してみてください。

出てくるのは、銀行と保険会社の記事ばかりです。

そして、どれも同じ構造をしています。

「いらないと言われる理由」→ 「でも、こういう人には必要です」→ 商品へ

誰も「いらない」と言っていません。

当然です。書いているのが、保険を売る側だからです。

ですので、読者は、検索窓にこう打ち込みます。

「保険 いらない 嘘」「生命保険 いらない 知恵袋」

企業の記事を信用していないということです。

私は、保険に年間約100万円払っていました。

そして今は、月2,500円です。

この記事では、その内訳を全部公開します。

何にいくら払っていて、何をやめて、いくら損したか。

先に言っておくと、私は「保険はいらない」とは言いません。

掛捨ての生命保険だけは、今も残しています。


先に結論:判断は、この3つです

① 確率は低いが、当たると損失が大きいものか

 保険を使うのは、ここだけです。

② 貯蓄や投資と、混ざっていないか

 保険と投資が混ざった瞬間に、判断できなくなります。

③ 自分の言葉で、説明できるか

 説明できない保険は、理解していない保険です。


①私が払っていた、年間約100万円の中身

恥ずかしいですが、全部出します。

保険対象月額年額
掛捨て生命保険夫婦2人2,500円30,000円
終身がん保険5,500円66,000円
ドル建て保険30,000円360,000円
終身がん保険6,500円78,000円
ドル建て保険25,000円300,000円
学資保険子ども年払い180,000円
合計約100万円

※ドル建て保険は、為替で変動していたため、概算です。

月々の引き落としだけで、約7万円。

そこに学資保険が年18万円、別に乗ります。

年間にすると、約100万円でした。

そして、これを見て思うことがあります。

ドル建て保険だけで、年間66万円です。全体の3分の2が、ここに集中していました。

なぜ、こうなったのか

理由は、はっきりしています。

  • 結婚したから
  • 子どもが生まれたから
  • 勧められたから

学資保険は、上司に勧められて入りました。当時の私は、それを疑う知識がありませんでした。

「家族ができたら、保険に入るもの」

そう思い込んでいました。


②やめた順番と、その理由

3つ解約しました。金額の大きい順です。

1番目:ドル建て保険(年66万円)

いちばん大きく、いちばん本質から外れていたからです。

我が家では、この保険を教育資金と老後資金の両方のつもりで持っていました。

そこが、そもそもの問題でした。

1つの商品に、目的が3つ混ざっています。

  • 万が一の保障
  • 子どもの教育資金
  • 自分たちの老後資金

セールストークも、そうなっています。

「お子さまの将来のために」とか、「使わなければ、そのまま老後資金へ」

聞いたときは、便利な商品だと思いました。

でも、目的が混ざった商品は、評価ができません。

  • 保障として十分なのか
  • 教育資金として効率がいいのか
  • 老後資金として妥当なのか

どの物差しで測ればいいのか、分からなくなります。

ですので、こう考え直しました。

保険は保険で備えて、資産形成は投資で備える。

混ぜると、どちらも中途半端になります。

そして、資産形成の部分は、自分でネット証券から買えば済む話でした。

わざわざ保険を通す理由がありません。

2番目:終身がん保険(年14.4万円・夫婦分)

学んで考えるほど、必要性が分からなくなりました。

まず、日本には高額療養費制度があります。

医療費が一定額を超えると、超えた分は戻ってきます。

国の制度で、かなりの部分がカバーされます。

そしてもう一つ、こう思うようになりました。

がん保険に入っても、がんが治るわけではありません。

当たり前のことですが、当時の私は、そこを考えていませんでした。

「がんになったら大変だ」という不安だけで入っていたんです。

実際にいくらかかるのかを、想定していませんでした。

この保険、解約してもいいですか?』という本が、この判断の助けになりました。

保険の仕組みと業界の裏側が、素人にも分かる形で書かれています。

3番目:学資保険(年18万円)

これがいちばん、認めるのがつらかったです。

上司に勧められて入ったものだからです。

ただ、上司は間違っていません。

上司の世代では、学資保険は本当に正解でした。

貯金の金利も、投資の環境も、今とはまったく違ったからです。

変わったのは、土俵です。

過去の正解を、そのまま今の自分に当てはめた。そこが間違いでした。

そして、いちばんの不正解は、それを何も考えずに受け取った私です。


正直に書きます。つらかったのは、解約そのものではありません

よく「解約は勇気がいりましたか」と聞かれます。

違いました。

つらかったのは、自分のミスを認めることでした。

「あのとき、よく調べずに入った」
「勧められるまま、判断を人に預けていた」

それを認めるのが、いちばんきつかったです。

金額の問題ではありません。自分を否定する作業だったからです。


③解約して、30万円損しました

ここも、正直に書きます。

元本割れしました。

何年も前のことなので正確な金額は覚えていませんが、当時で30万円くらいは損したと思います。

ドル建て保険も、学資保険も、途中で解約すれば元本を割ります。そういう商品です。

それでも、解約しました。

理由は単純です。

このまま続けても、損が減るわけではないからです。

30万円は、もう戻ってきません。でも、これから払う予定だった年間97万円は、止められます。

そのとき言われた、ひとこと

解約を申し出たときに、こう言われました。

「払済保険にできますよ」

払済保険というのは、保険料の支払いをやめて
その時点の解約返戻金で小さくなった保障を残すという制度です。

「解約するより、もったいなくないですよ」

そういう話でした。

制度として、間違っていません。

保険料を払えなくなった人にとっては、意味のある選択肢です。

ただ、私はこう感じました。

この人は、契約を手放したくないんだな。と

解約すれば、契約は消えます。でも、払済にすれば、小さくなっても契約は残ります。

そして払済にできるのは、解約返戻金があるタイプの保険だけです。
掛け捨てには、そもそも使えません。
私が解約しようとしていたドル建てとがん保険は、まさにその対象でした。

ある意味で、ええ仕事をしていると思いました。

最後まで、売る側の立場で話しているんです。

批判ではありません。その人は、自分の仕事をしていただけです。

ただ、この一言で、私ははっきり分かりました。

相談する相手が何を売っているかで、返ってくる答えは変わる。

30万円は、勉強代でした

そして今は、こう思っています。

いい勉強代でした。

30万円で、保険の仕組みと、自分で判断することの重さを学びました。

だからこそ、学びは人を助けると思うようになりました。

知っていれば、30万円は払わずに済みました。知らなかったから、払いました。

この記事を読んでいる方が、同じ授業料を払わずに済むなら、私の30万円には意味があります。


④今も残している、月2,500円の保険

掛捨ての生命保険だけです。

  • 保障:2,000万円
  • 保険料:月2,500円年間3万円
  • 私と妻、それぞれにかけています

なぜこれだけ残したのか。

確率は低いが、当たると損失が大きいからです。

私に万が一のことがあれば、3人の子どもの生活と教育が、すべて止まります。
これは貯蓄では埋められません。

そして、コスパがいい。月2,500円で2,000万円です。

期限は、子どもが18歳を迎える時までの期間限定です。

要点は、足りない部分の穴埋めです。

保険を使うのは、本来ここだけでいいと思っています。

保障額をどう決めたかは、こちらに書きました。


「保険はいらない」は、正しくありません

ここまで読んでいただいた方には、伝わっていると思います。

私は、保険が不要だとは思っていません。

保険の本質は相互扶助です。
みんなで少しずつ出し合って、困った人を助ける。社会に必要な仕組みです。

問題は、その本質から離れた商品が増えていることです

  • 貯蓄機能がついている
  • 資産形成ができる
  • 老後の備えになる

本来の「万が一に備える」から外れると、複雑になり、判断できなくなります。

判断できない商品に、月7万円払っていたのが私です。

なぜ払いすぎるのか、その構造はこちらに書きました。


あなたの状況別の答え

独身で、扶養する家族がいない人

生命保険の必要性は低いです。

あなたに万が一のことがあっても、経済的に困る人がいないなら、大きな保障は要りません。

子どもがいる人

掛捨ての生命保険は、検討する価値があります。

ただし、貯蓄型やドル建てではありません。掛捨てです。私も、これだけ残しています。

貯蓄型・ドル建てに入っている人

中身を、自分の言葉で説明できますか。

説明できないなら、理解していない可能性があります。
理解していない商品は、必要かどうかも判断できません。

解約すると損すると言われた人

私も30万円損しました。

ただ、そのまま続けても、その損は減りません。
判断するのは「これまで払った額」ではなく、「これから払う額」です。


よくあるQ

Q1. 全部解約したほうがいいですか?

違います。私も1つ残しています。

確率は低いが、当たると損失が大きい。この条件に当てはまるものだけ残してください。

Q2. 保険の見直し相談に行くべきですか?

私なら行きません。

保険屋さんへの相談も、「○○の窓口」的な第三者機関も、私はやりません。

理由は、相談先も商売だからです。

私が「払済保険にできますよ」と言われたのと、同じ構造です。

Q3. 知識がないので、判断できません。

FP3級の勉強が、いちばんコスパのいい方法だと思っています。

資格を取る必要はありません。

国の制度と保険の仕組みが分かるだけで、判断できるようになります。

私は、30万円払ってから学びました。先に学んだ方が安いです。

Q4. 解約したお金は、どうしましたか?

投資に回しました。

保険で資産形成をするのをやめて、保険は保険、投資は投資に分けたということです。


まとめ:今からできること

  1. 今入っている保険を、全部書き出す(保険料と保障内容)
  2. 1つずつ「これは何のため?」と自分に聞く
  3. 説明できないものに、印をつける
  4. 国の制度(高額療養費・遺族年金)で、どこまでカバーされるかを調べる
  5. 残すのは「確率は低いが、当たると損失が大きい」ものだけ

保険はいらない、ではありません。

判断できない保険が、いらないだけです。

そして、削った後の話をします。

我が家は、浮いた年間約97万円を投資に回しました。

保険で資産形成をするのをやめて、資産形成は資産形成としてやる。

それだけのことです。

どこで口座を開いたかは、こちらに書いています。


注意(必ず読んでください)

ここに書いたのは、我が家の判断です。

家族構成、収入、貯蓄額、健康状態によって、必要な保険は変わります。

解約には、元本割れなどの不利益が生じる場合があります。
私も30万円損しました。契約内容を必ず確認し、ご自身の責任で判断してください。

払済保険への変更は、保険金額が減り、特約が消滅します。
また、元の契約に戻せない場合があります。
制度の内容は保険会社や商品によって異なるため、必ずご自身の契約内容をご確認ください。

金額は解約当時のもので、記憶に基づく概算です。


さいごに

「この保険、何のために入っているんですか?」

昔の私は、答えられませんでした。

  • なんとなく不安だったから
  • 勧められたから
  • 家族ができたから

判断を、人に預けていました。

年間100万円という金額は、その結果です。

そして30万円の授業料を払って、自分で判断することを覚えました。

知らないことは、罪ではありません。でも、知らないままにしておくのは、もったいないです。

ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。

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