はじめに
専門商社に15年いた人が書いた記事が、ほとんどありません。
「専門商社 辞めたい」「専門商社 やめとけ」で検索してみてください。
出てくるのは、こういう記事です。
- 辞めたいと思った瞬間〇選
- 専門商社は、やめとけと言われる〇つの理由
- 商社を辞めて転職するなら、5年目までに
書いているのは、現役の若手や入社して数年で辞めた方と、就活・転職の情報サイトです。
そして最後は、転職先のおすすめで終わります。
私は、専門商社に15年いました。物流、営業、仕入、総務、人事と回り、GMまで務めてから、36歳で辞めています。
先に書いておきます。専門商社は、つらいです。ですが、私が辞めた理由は、つらさではありませんでした。
先に結論:確認するのは3つ
① 専門商社は激務です。右から左の仕事なので、他人のミスも自分が謝ります
② 辞めたい理由が他人のミスなら、原因自分論に直すと消えることがあります
③ それでも辞めるなら、理由は「つらい」ではなく「次にやりたいこと」です
順番に書きます。
専門商社は、激務です
ここは、正直に書きます。
いる部署にもよりますが、基本的に激務です。
- 残業もあります。
- 休日出勤もあります。
- 営業時間外でも、電話が鳴ります。
- 接待もあります。
- 身銭を切ることもあります。
「やめとけ」と言われる理由として並んでいるものは、だいたいその通りです。
私も経験しました。本音を言えば、何も行動しなければ、つらかったですよ。笑
つらさは、立ち位置から来る
では、なぜつらいのか。
商社は、メーカーではありません。読んで字のごとく、モノを右から左へつなぐ仕事です。
ですので、外的要因が、間違いなくあります。
仕入先のミスも、納品先のミスも、基本的にはこちらでカバーしなければいけません。そこに、社内のミスも加わります。
これが、商社の立ち位置です。
そして、配属された部署によっても、つらさは変わります。
経験上、数年以内に辞めている人は、営業職が多いと考えています。
営業は、三方のミスを、お客さまの前で受け止める立場でもあります。
ただし、成長にはつながります。断言できます。
辞めたい理由を仕分ける
ここで、ひとつ分けて考えてください。
あなたの辞めたい理由は、立ち位置から来るつらさですか。それとも、この業界の外でやってみたいことがあるからですか。
前者なら、仕事の進め方で軽くなる部分があります。この先で、私が実際に変えたことを書きます。
後者なら、外の求人を見ないと、答えは出ません。
自分の経験が、ほかの業界でどう見られるのか。それは、商社の中にいると見えにくいものです。
管理職・専門職として実績がある方、年収600万円以上の方は
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内定をいただいた3社は、すべてここからでした。
まだその年収帯ではない方や、まず求人そのものを幅広く眺めたい方は
他人のミスで謝った日
私にも、辞めたいと思った時期があります。
新入社員の頃を経て、ひとり立ちして営業に回ったときです。他人のミスで、お客さまに謝罪をしました。
一番大きかったのは、仕入担当者の発注ミスです。
年に一度の、一番のお得意さまのイベントで使う商品を、納品できませんでした。
発注から納期までは、充分に時間をいただいていました。
お得意さまの担当者は、気を落としていました。上層部も、同じです。
原因自分論に直した
あとから、考え直しました。
そのときの私は、原因を他人に置いていました。原因他人論、つまり他責です。
一番のお得意さまで、担当は私です。担当である以上、確認や進捗は自分で見ておくべきでした。
私が少しでも気に掛ける行動をとれていれば、あのバッドエンドは起こらなかったはずです。
原因を自分に置いて考える。これが原因自分論です。
そこで、変えました。
- 自分で確認する
- チームを組んでからは、確認する仕組みにする
- 人の目のチェックではなく、ソフトで確認する
原因を自分に置き直したら、ネガティブな辞めたい理由は、なくなりました。
むしろ、この考え方は、今も人生に良い影響を与えてくれています。
ハッピーエンドにするのは、人生の主役である、いつでも自分です。
ただし、全てにこの考え方は、はめないでください。
例えば、パワハラやDV、いじめ等々です。私が絶えればOKではありません。
そんな環境は、すぐに逃げてください。
変えられるのは業務だけ
もうひとつ、15年で分かったことがあります。
時間や人は、基本的に変えることができません。ですが、つらいと感じている内容が業務であれば、変えることができます。
だから私は、改善できるところがあれば、どんどん変えていきました。
15年続いたのは、面白いから
では、なぜ15年も続いたのか。
答えは、シンプルです。仕事が面白く、自分が成長できたからです。
業界は変わりましたが、大きく言えば、今も商社の仕事を続けています。
結局、好きなんですよね。笑
辞めたのは、つらいからではない
それでも私は、36歳で辞めました。
理由は、GMまで出世したことと、ほかの業界でチャレンジしたかったからです。
- このままでいいのか、という違和感
- 新しい環境で成長したい気持ち
- 自分の市場価値を試したい感覚
辞める理由は、つらさではなく、次にやりたいことでした。
「5年目まで」は本当か
上位の記事には、「商社を辞めて転職するなら5年目までに」と書かれています。
私は、15年目で辞めました。
在職中に5社を受けて、3社から内定をいただいています。3社とも、一番低い提示でも、当時の年収より10%以上、上でした。
業界は変えましたが、職種は、はじめは同じ営業を選びました。
もちろん、これは私一人の事例です。ただ、5年を過ぎたから遅い、とは思いません。
「やめとけ」は他人の物差し
専門商社は、やめとけ。私は、そう言われた覚えはありません。
言われたかもしれません。ですが、自分がやりたいのであれば、社会人ですので関係ないと思います。
給料に不満がある方へ。
営業職でも、いる業界によって給与は違います。ここは、努力より業界で決まる部分です。その話は、こちらに書いています。
あなたの状況別の答え
営業に出て、謝ってばかりの方へ。
謝る理由が他人のミスなら、確認を自分の側に置いてみてください。辞めたい理由が、変わるかもしれません。
激務で、体や心がもたない方へ。
我慢しないでください。休むこと、離れることを優先してください。
辞めたいけれど、次が見えない方へ。
つらさで辞めるのか、次にやりたいことがあるのか。まず、外の求人を見てから分けてください。
10年以上いて、迷っている方へ。
5年目を過ぎても、遅くはありませんでした。経験が外でどう見られるかを、先に確かめてください。
よくあるQ
Q. 専門商社は、やめとけと言われますか。
言われることはあると思います。ただ、やりたいのであれば、関係ないと私は考えます。
Q. 専門商社は、本当に激務ですか。
部署にもよりますが、基本的に激務です。残業、休日出勤、時間外の電話、接待、身銭を切ることもあります。
Q. 辞めるなら、5年目までですか。
私は15年目、36歳で辞めて、3社から内定をいただきました。ただし、私一人の事例です。
Q. 他人のミスで謝るのが、つらいです。
私もそうでした。確認を自分の側に置き、仕組みにしたら、辞めたい理由がなくなりました。
Q. 給料に不満があります。
営業職でも、業界によって給与は違います。頑張り方より、どこで頑張るかの問題かもしれません。
まとめ:今から出来ること
専門商社を辞めたい理由は、激務とやめとけで語られています。
- 専門商社は、右から左の仕事。他人のミスも自分が謝る
- つらさの多くは、部署と立ち位置から来る
- 他人のミスは、原因自分論に直すと消えることがある
- 変えられるのは、時間や人ではなく業務
- 辞めるなら、理由は次にやりたいこと
今日できることは、ひとつです。
あなたの辞めたい理由を、「つらさ」と「次にやりたいこと」に分けて、1行ずつ書いてください。
「次にやりたいこと」の行が書けたなら、外の求人を見る時期です。
JACリクルートメント私が内定をいただいた3社は、すべてここからでした。
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注意(必ず読んでください)
ここまで書いたことは、すべて私一人の事例です。
専門商社といっても、扱う商品や会社の規模、部署によって、働き方は大きく違います。
心や体に不調がある場合は、この記事の考え方より、休むことと専門家への相談を優先してください。
そして、いちばん大事なことを書きます。
辞めるか、続けるかは、最終的にあなたが判断してください。
私の言葉で決めて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。
自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。
さいごに
専門商社は、つらいです。私も、辞めたいと思ったことがあります。
ですが、私の辞めたい理由は、原因を他人に置いていたことでした。
自分の側に置き直したら、15年続きました。そして、辞めたときの理由は、つらさではありませんでした。
辞めたい気持ちを、つらさと次の挑戦に分けてみてください。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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