はじめに
管理職としての職務経歴書を、どう書けばいいか迷っている方へ。
「管理職 職務経歴書」で検索すると、出てくるのはこういう記事です。
- 管理職の職務経歴書の見本
- 書き方のポイントとテンプレート
- マネジメント経験のアピール方法
書いているのは、転職エージェントと、転職サイトです。
そして最後は、「見本をダウンロードして、書いてみましょう」で終わります。
私は中途採用の面接官をしていて、合否も決めていました。管理職経験のある人の職務経歴書も、読んできました。
そして36歳のとき、自分も管理職の立場から転職して、職務経歴書を書く側に回りました。
そのうえで、先に書きます。
面接官だった私が見ていたのは、数字そのものではありません。その数字の裏にある、行動です。
先に結論:確認するのは3つ
① 面接官だった私は、行動をひとつずつ紙に書き出して読んでいました
② 見ているのは、行動の数とスピード、そして問題解決です
③ 数字の結果より、そこに至った過程を書きます
順番に書きます。
面接官はこう読んでいた
まず、私が職務経歴書をどう読んでいたかを書きます。
最初に、全体をひと通り読みます。
次に、その方が行動したことを、ひとつずつ紙に書き出します。
そのあとで、履歴書を読みます。
そのうえで、判断していました。
職務経歴書は、ただ眺めていたのではありません。書かれている行動を、ひとつずつ拾っていました。
だから、行動が書かれていない職務経歴書は、紙に書き出すものが残りません。
ちなみに、基本的には、書類を読んだうえで会っていました。書類だけで落とすことは、多くありませんでした。
そして、紙に書き出した行動は、そのまま面接で聞きたいことにもなります。
その意味で、職務経歴書は、面接の台本でもあると思います。
会いたい経歴書の共通点
「この人には会いたい」と思った職務経歴書には、共通点がありました。
ひとつは、行動の数です。
何かが起きたときに、どれだけ手を打ってきたか。打ち手の数が多い人は、書き出したときに紙が埋まります。
もうひとつは、対応のスピードです。
問題が起きてから、どれだけ早く動いたか。管理職の仕事は、待っていても片付きません。
そして、この2つの先にあるのが、高度な問題解決能力です。
管理職として、どこまで問題を解決してきたのか。
部下の問題、数字の問題、仕組みの問題。それに対して、何をして、どこまで解決したのか。
管理職の職務経歴書で一番見たいのは、そこでした。
会わなかった経歴書
会わなかった職務経歴書も、少ないながらありました。
行動の中身がない人です。
役職や在籍年数、担当した部署は書いてあります。ですが、そこで何をしたのかが書かれていない。
紙に書き出そうとしても、書き出す行動がありません。
管理職だった、という事実だけでは、その人が次の会社で何をしてくれるのかが見えないのです。
結果より、数字の裏
ここが、この記事でいちばん伝えたいことです。
職務経歴書には、よくこういう数字が並びます。特に営業職の方に多いです。
- 売上〇〇円
- 社内ランク〇位
- 昨年対比〇〇円アップ
数字を書くこと自体は、悪くありません。
ですが、面接官だった私が知りたかったのは、そこではありませんでした。
知りたかったのは、こういうことです。
- 何をして、その売上になったのか。
- 社内ランクの中身とは。
- どのようにして、昨年を超えられたのか。
自分から何を提案したのか。その背景に、何があったのか。そして、自分やチームの行動が、どう変わったのか。
ここを、職務経歴書に書いてほしいのです。面接でも、聞きたいところです。
なぜなら、そこに再現性があるからです。
売上の数字は、前の会社の商品や、市場や、タイミングでも変わります。
ですが、そこに至った考え方と行動は、次の会社でも持ち込めます。
そして、その考え方が、会社の文化と合いそうだと思えれば、合格は近いです。
数字は結果です。採る側が欲しいのは、その結果を生んだ「あなたのやり方」です。
私が書いたときに狙ったこと
36歳で転職したとき、私自身も職務経歴書を書きました。
数字や育成の中身は、具体的に書きました。
そして、狙ったのは、まさに今書いたところです。
結果の数字だけを並べるのではなく、何をしてその結果になったのか。どんな提案をして、どんな背景があって、何が変わったのか。
面接官をしていた私が知りたかったことを、そのまま書いたのです。
大事なのは、あくまでも相手の立場に立つことです。
読む人は、何を知りたいのか。それを考えて書けば、何を書くべきかは自然と決まります。
ただ、自分の書いた職務経歴書が、外からどう読まれるのかは、自分ではなかなか分かりません。
私の場合は、経歴を登録したところ、向こうから求人が届く形になりました。
どんな求人が届くかで、自分の経歴がどう読まれているかが見えてきます。
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損をする書き方
最後に、損をすると思う書き方です。
自分の都合の悪いことや、ネガティブなことばかりを書くことです。
職務経歴書は、反省文ではありません。読んだ人が「会ってみたい」と思える材料を並べる場所です。
ただし、うまくいかなかった話を、すべて隠せばいいわけでもありません。
過程が良くて、結果が悪かった話は、書いても問題ありません。
むしろ、そこから何を考えたのかが書かれていれば、評価につながることもあります。
過程と結果の4つの組み合わせ
私は、仕事を「過程」と「結果」の組み合わせで見ています。
- 過程が悪く、結果が良い。これが一番、最悪です。努力をしなくなります。怠けます。
- 過程が悪く、結果も悪い。これは、単に考え直しましょう。
- 過程が良く、結果が悪い。これは、実は良いものです。打ち手を考えれば、花開きます。
- 過程が良く、結果も良い。これが一番良い。みんなの理想です。
職務経歴書で書くべきなのは、「過程が良い」話です。
結果が良かったとしても、過程が書けない話は、採る側から見ると「たまたま」に見えてしまいます。
結果が悪かったとしても、過程が良い話は、「次は花開く」と読めます。
あなたの状況別の答え
職務経歴書に、数字しか書けていない方へ。
その数字の裏で、何をしたのかを書き足してください。提案、背景、行動の変化。面接官が知りたいのは、そこです。
管理職だったのに、書くことがないと感じている方へ。
起きた問題と、それにどう手を打ったかを書き出してみてください。行動の数とスピードが、そのまま中身になります。
うまくいかなかった経験を、書くか迷っている方へ。
過程が良く、結果が悪かった話なら、書いて問題ありません。そこから何を考えたかを添えてください。
見本どおりに書いたのに、通らない方へ。
見本は形です。読む人が知りたいのは、あなたの行動です。相手の立場に立って、書き直してみてください。
よくあるQ
Q. 面接官は、職務経歴書のどこを見ていますか。
私は、行動したことをひとつずつ紙に書き出して読んでいました。そのあとで、履歴書も読んで判断していました。
Q. 管理職の職務経歴書で、一番見られるのは何ですか。
行動の数と対応のスピード、そして管理職としてどこまで問題解決をしてきたかです。
Q. 売上や順位の数字は、書いたほうがいいですか。
書いていいと思います。ただ、それ以上に、何をしてその数字になったのかを書いてください。
Q. 失敗した経験は、書かないほうがいいですか。
ネガティブなことばかりは損です。ただ、過程が良く結果が悪かった話は、書いて問題ありません。
Q. 職務経歴書を書くときに、一番大事なことは何ですか。
相手の立場に立つことです。読む人が何を知りたいかを考えれば、書くべきことは決まります。
まとめ:今から出来ること
管理職の職務経歴書は、見本と書き方で語られています。
- 面接官だった私は、行動をひとつずつ紙に書き出して読んでいた
- 見ているのは、行動の数とスピード、そして問題解決
- 数字の結果より、その裏の提案・背景・行動の変化を書く
- ネガティブばかりは損。ただし、過程が良い話は書いていい
- 書くときは、相手の立場に立つ
今日できることは、ひとつです。
この方法は、実際に友達や職場の方にも、教えている方法です。
職務経歴書に書いた数字を、ひとつ選んでください。その横に、「何をして、その数字になったか」を書き足してください。
それが、面接官だった私なら紙に書き出す、あなたの行動です。
JACリクルートメント私が内定をいただいた3社は、すべてここからでした。
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注意(必ず読んでください)
ここまで書いたことは、すべて私一人の事例です。
職務経歴書の読み方は、会社や面接官によって違います。私が紙に書き出して読んでいたのは、私のやり方です。
そして、いちばん大事なことを書きます。
転職するかどうか、何を書くかは、最終的にあなたが判断してください。
私の言葉で決めて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。
自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。
さいごに
職務経歴書は、あなたの過去を並べる紙ではありません。
読む人に、「この人は、うちで何をしてくれるのか」を想像してもらう紙です。
数字は、結果にすぎません。
その数字を生んだ、あなたの行動を書いてください。
面接官だった私は、それを一つずつ、紙に書き出して読んでいました。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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