はじめに
合否を決めていた側が書いた記事が、ほぼありません。
「40代 転職 失敗」で検索してみてください。
出てくるのは、こういう記事です。
- 40代の転職失敗は悲惨?
- 転職失敗で「人生終わり」は本当か
- 40代転職で人生詰んだ
書いているのは、転職メディアと、実際に失敗した方です。
煽る側と、痛んだ側。この2つしかありません。
私は、その真ん中にいました。
専門商社で15年、5つの部署を回るなかで、中途採用の面接官をやっていました。そして、合否も自分で決めていました。
20代も、30代も、40代も、50代も面接しています。
だから、この記事に書くのは、転職した話ではありません。
人の合否を決めていたときに、何を見ていたかの話です。
先に結論:確認するのは3つ
① 見ていたものに、年齢は入っていません
② 確かめていたのは2つ。それを見分ける手がかりが、行動量です
③ 落ちるのは、経歴が弱いからではなく、伝わっていないからです
順番に書きます。
確かめていたのは、2つだけです
正直に書きます。面接で確かめていたことは、2つです。
ひとつ目:一緒に働いている場面が、想像できるか。
ふたつ目:これまで、何を考えて人生を歩んできたか。
これだけです。
ひとつ目は、感覚的な話に聞こえるかもしれません。
ですが、実務です。
入ってもらえば、明日から一緒に仕事をします。誰かに頼み、誰かに頼まれ、詰まったときには相談します。
その場面が浮かぶかどうかは、採る側にとって具体的な判断材料です。
ふたつ目が、この記事の本題です。
経歴は大事です。ただし、華々しいかどうかではありません。
大きな案件をやったとか、名の通った会社にいたとか、そこではないのです。
その時々で、何を考えて、なぜそちらを選んだのか。知りたかったのは、そこです。
そして、この2つのどちらにも、年齢は入っていません。
では、その2つを、面接の短い時間でどう見分けるか。
手がかりは、行動量です。
質の前に、量をやっているかどうか。そこを見ていました。
落ちるのは、伝わっていないから
ここが、この記事で一番伝えたいところです。
「40代の転職は失敗する」と書かれています。年齢で不利になる、と。
企業が見るものが年代で変わるのは、事実だと思います。
ただ、少なくとも私の基準に、年齢はありませんでした。
20代から50代まで面接してきて、分かれ目になっていたのは年齢ではなく、行動量です。
確かめていたのは、さきほどの2つだけです。そして、その2つが確かめられないとき、通せませんでした。
考えてこなかった人だった、という意味ではありません。
考えてきたのに、それが外に出てきていない。そういうことだと思っています。
なぜ出てこないのか。
社内の言葉でしか、自分を語れないからです。
社内でどう評価されていたか、どの部署に何年いたか。それは伝わります。ですが、それは社内の物差しで測った話です。
社外の人間には、そこから「何を考えてきたか」が読み取れません。
では、どうするか。
一度、社外の人に自分の経歴を読んでもらってください。
そこで伝わらなければ、面接官にも伝わりません。逆に、そこで伝われば、面接でも伝わります。
管理職・専門職として実績がある方、年収600万円以上の方は
JACリクルートメント経歴を登録すると、社外の人が読んで、どういう求人を出してくるかが分かります。
それが、あなたの経歴が外からどう読まれているかの答えです。
まだその年収帯ではない方や、まず求人そのものを幅広く眺めたい方は
転職するかどうかは、そのあとで構いません。まず、伝わるかどうかを確かめてください。
量をやる人は、答えが変わります
もう少し踏み込みます。
行動量をどこで見るのか、という話です。
量をやっている人は、答えが明確に変わります。
同じ質問をしても、返ってくるものが違うのです。
そして、これは経歴の華やかさとは関係ありません。
実績の規模が大きいほど、何をやったかは分かります。
そして、どう考えてやってきたかも大切です。
規模は大きくなくても、量をやってきた人は、場面が浮かびます。
だから、経歴に自信がない方は、そこを心配しなくて大丈夫だと思います。
心配すべきなのは、華やかさではなく、量をやってきたかどうかです。そして、それが言葉になっているかどうかです。
おそらく、学業でも部活でも趣味でも自分が、量をやってきたことは発言や行動の中身や深さが、比べた時に違いが出ていると思います。
私は、両側の席に座りました
もうひとつ、書いておきたいことがあります。
私は、決める側に座ったあと、受ける側にも座りました。
在職中に転職活動をして、5社を受けています。5社とも面接まで進み、3社から内定をいただきました。
両側に座って、はっきりしたことがあります。
面接は、選ぶ場でも、選ばれる場でもありません。確かめ合う場です。
決める側にいたとき、私は候補者を見ていました。ですが同時に、候補者からも見られています。
どういう質問をするか、どこで頷くか、何を大事にしている会社なのか。全部、伝わっています。
受ける側に回って、そこは改めてそう思いました。
だから、面接で落ちたときに「自分が足りなかった」とだけ考える必要はありません。
合わなかったという結果でもあります。
そして、合うかどうかを確かめるには、先に自分が何を考えてきたかを、言葉にしておく必要があります。
そこが空っぽだと、確かめようがありません。
受けた5社の話は、こちらに書いています。
失敗が決まるのは、入る前です
転職して最初の3ヶ月が、しんどいのは当たり前です。
私も異業種に移ったとき、会議で飛び交う言葉が分かりませんでした。本気で、自分は転職に失敗したのかもしれないと思いました。
そのときの話は、別の記事に正直に書いています。
ただ、あれは失敗ではありませんでした。
失敗かどうかが決まるのは、入った後ではありません。
入る前に、お互いが何を考えているかを確かめ合えたかどうかです。
面接で2つのことを見ていたのは、そのためです。
入ってから「思っていたのと違う」となるのは、そこを確かめ合えていなかったということだと思っています。
そして、これは採る側の責任でもあります。片方だけの問題ではありません。
失敗とは何か、という話は、こちらにも書きました。
あなたの状況別の答え
年齢で不利だと言われて、動けずにいる方へ。
不利になる場面はあると思います。ただ、少なくとも私の基準に年齢はありませんでした。
まず、自分の経歴が社外からどう読まれるかを確かめてください。不利かどうかを考えるのは、そのあとで間に合います。
経歴に自信がない方へ。
華やかさは、通す理由になりませんでした。
何を考えて選んできたかを、一度書き出してみてください。書けるなら、それが一番強い材料です。
すでに転職して、失敗したと感じている方へ。
最初の3ヶ月は、しんどくて当たり前です。私もそうでした。
ただ、半年経っても同じなら、入る前に確かめ合えていなかったということかもしれません。
そのときは、次は確かめ合ってください。年齢の問題ではありません。
書類で落ち続けている方へ。
面接に進めていないなら、考えてきたことが紙の上で見えていない可能性があります。
自分で直すより、社外の人に読んでもらう方が早いです。
よくあるQ
Q. 40代だと、書類で落とされますか。
落とされることはあると思います。ただ、私が見ていたのは年齢ではなく、読んで人物像が浮かぶかどうかでした。
20代から50代まで面接しましたが、年齢で分かれた記憶はありません。
Q. 職務経歴書には、何を書けばいいですか。
やったことだけでなく、なぜそれを選んだかを書いてください。知りたかったのは、そこです。
Q. 面接で、失敗した経験は話すべきですか。
話していいと思います。何を考えて歩んできたか、が知りたい以上、うまくいった話だけでは足りません。
Q. 異業種は、やめておいた方がいいですか。
私は36歳で異業種に移りました。最初はしんどかったですが、後悔はしていません。ただし、これは私一人の事例です。
Q. 登録すると、転職しないといけませんか。
なりません。自分の経歴が外からどう読まれるかを確かめるための登録です。確かめて、今の会社に残る選択もできます。
まとめ:今から出来ること
40代の転職が失敗する、という話は、年齢の話として語られています。
- 見ていたのは、年齢ではなく行動量
- 質の前に、量をやっているか
- 量をやっている人は、答えが明確に変わる
- 落ちるのは、経歴が弱いからではなく、伝わっていないから
- 社内の言葉では、社外に伝わらない
今日できることは、ひとつです。
自分の経歴を、社外の人に読んでもらってください。
JACリクルートメントそこで伝わらなければ、面接官にも伝わりません。逆に、そこで伝われば、大丈夫です。
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注意(必ず読んでください)
ここまで書いたことは、すべて私一人の基準です。
面接官は、会社ごとに違います。私が通した人を、別の会社が落とすこともあります。
その逆もあります。年齢を重く見る会社が存在することも、否定しません。
また、私が転職したのは36歳です。当時40代ではありません。だから「私も同じ立場でした」とは言いません。
書けるのは、決める側に座っている時に何を見ているかそれだけです。
そして、いちばん大事なことを書きます。
動くかどうかは、最終的にあなたが判断してください。
私の言葉で動いて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。
自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。
さいごに
考えてこなかった人は、ほとんどいないと思っています。
その時々で、迷って、選んで、進んできたはずです。
ただ、それを社外に伝わる形にしている人は、少ないのだと思います。
年齢は変えられません。
ですが、行動量は、今日から変えられます。そして、伝わるかどうかも変えられます。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
この記事を読んだあなたへ
知識を得た次は、行動に移すとき。
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まず「知る」だけでも、景色は変わります。




