面接の逆質問は、内容を覚えていません ~合否を決めていた私が、覚えているのは別のことです~

キャリア・転職の考え方
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はじめに

面接官は、逆質問の内容をほぼ覚えていません。

「転職 面接 逆質問」で検索してみてください。

出てくるのは、こういう記事です。

  • 面接の逆質問42例
  • 逆質問例文42点
  • 逆質問45例

一次面接用、最終面接用、面白い逆質問24選。上位に並ぶ例文を数えると、200個を超えます。

書いているのは、転職エージェントと、求人媒体です。

私は、反対側にいました。

専門商社で中途採用の面接官をやっていて、合否を決めていました。20代から50代まで面接しています。

そのうえで、正直に書きます。

どんな逆質問をされたか、私は覚えていません。笑


先に結論:確認するのは3つ

① 逆質問の内容は、記憶に残りません

② 聞かれているのは、何を考えて行動してきたかと、この会社で何をしたいかです

③ 残るのは、始まりから終わりまでの印象です

順番に書きます。


逆質問の内容は、覚えていません

先に、いちばん大事なところを書きます。

面接をしていて、何を聞かれたかは覚えていません。

覚えているのは、その人の印象です。

もう少し書くと、質問そのものに良いも悪いもありません。同じ質問でも、何を意図して聞いているかによって、受け取り方が変わります。

だから、例文を覚えても意味がない、という話になります。

もう少し具体的に書きます。

たとえば「御社の課題は何ですか」という質問があります。例文リストにも、たいてい入っています。

この質問が良いか悪いかは、決まりません。

入社後に自分が何をするかを考えていて、そのために聞いているなら、話がそのまま続きます。

こちらも具体的に答えますし、そこから会話になります。

用意してきた一文として出てきたなら、そこで止まります。答えても、返ってくるものがありません。

同じ質問です。違うのは、意図があるかどうかだけです。

そして、意図があるかどうかは、質問の前後で分かります。質問だけを切り取って評価することは、そもそもできません。

例文リストが42個並んでいても、渡せるのは文字だけです。意図は、リストの側にはありません。


聞かれているのは、2つです

では何が見られているのか。2つです。

ひとつ目:これまで、何を考えて行動してきたか。

ふたつ目:この会社で、何をしたいか。

面接は、この2つを確かめる場です。逆質問も、そのための一部でしかありません。

そして、ふたつ目が難しいところです。

「この会社で何をしたいか」を語るには、その会社がいま何に困っているかを知っている必要があります。

求人票には、そこまで書いてありません。募集の背景も、いまの組織の状態も、書いてありません。

自分で調べようとしても、外から見える範囲には限界があります。

だから、先に知っている人から聞いてください。

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私の場合、企業の状況や、面接前に知っておくべきことを、事前に共有してもらえました。

面接後のフォローもありました。売って終わりにしない、という姿勢が言動に出ていました。

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例文を覚える時間より、この会社が何に困っているかを知る時間のほうが、面接では効きます。


残るのは、始まりから終わりまで

では、印象は何で決まるのか。

これも、期待されている答えではないと思います。

始まりから終わりまで、きっちりと受け答えと挨拶をすること。

これだけです。

当たり前のことを、当たり前にする。

そう書くと、拍子抜けされるかもしれません。ですが、ここが難しいのです。

難しいから、みんなテクニックの話に行きます。逆質問の例文、リアクションの取り方。

本質は、そこではありません。


私が実際にした逆質問

私自身も、受ける側に座りました。在職中に5社を受けて、3社から内定をいただいています。

そのとき、私が聞いたのはこれです。

「弱みや、改善したいことを具体的に教えてください。」

強みではありません。弱みです。

例文リストには、載っているかもしれません。ですが、私はこれを本気で聞いていました。

理由は、ひとつです。


なぜ弱みを聞いたのか

入社するつもりで受けていたからです。

弱みや、改善したいことが分かれば、入ってから自分が何をすればいいかが見えます。

そして、それが募集職種の範囲でなくても構いません。

自分にできることがあるなら、やったほうがいい。そのほうが、早く公式のパワーと信頼を獲得できるからです。

役職や肩書きは、あとからついてきます。先に必要なのは、この人に任せて大丈夫だという信頼です。

それを最短で作るには、会社が困っているところに、先に手を入れるのが早いのです。

だから、弱みを聞きました。

ここまで書いて、気づかれたかもしれません。

この質問は、テクニックではありません。入社後に何をするかを、その場で考えていただけです。

そして、入社後に何をするかを考えている人の質問は、意図がはっきりしています。だから、話が続きます。


あなたの状況別の答え

逆質問が思いつかない方へ。

例文を探す前に、その会社が何に困っているかを調べてください。困りごとが分かれば、聞きたいことは自然に出てきます。

逆に、それが分からないまま例文を持っていくと、意図のない質問になります。

「特にありません」と答えてしまった方へ。

それだけで落ちることはないと思います。ただ、入社後に何をするかを考えていれば、普通は何か出てきます。

出てこなかったなら、まだ入社後を具体的に考えていない、というサインかもしれません。

最終面接の逆質問に悩んでいる方へ。

段階で質問を変えようとしなくて大丈夫です。聞くべきことは、どの段階でも同じです。

この会社で何をしたいか、そのために何を知る必要があるか。それだけです。

準備をしすぎて、話が硬くなる方へ。

始まりから終わりまで、きっちり受け答えと挨拶をする。

それができていれば、あとは大きく崩れません。準備の量より、そちらのほうが残ります。


よくあるQ

Q. 逆質問は、何個用意すればいいですか。

個数の問題ではありません。私は、何個聞かれたかも覚えていません。

Q. 給与や休日を逆質問しても大丈夫ですか。

条件を聞くこと自体は、問題ないと思います。ただ、条件面はエージェント経由のほうが正確に、角を立てずに確認できます。

Q.「特に質問はありません」で落ちますか。

それだけで決まることはないと思います。ただ、入社後を具体的に考えていれば、何かは出てくるはずです。

Q. 鋭い質問をしたほうが評価されますか。

質問そのものに、良いも悪いもありません。何を意図して聞いているかです。意図がない質問は、鋭くしても意図がないままです。

Q. 面接官は、どこを見ていますか。

これまで何を考えて行動してきたか。そして、この会社で何をしたいか。私が見ていたのは、その2つでした。


まとめ:今から出来ること

逆質問は、例文の問題として語られています。

  • 面接官は、逆質問の内容をほぼ覚えていない
  • 残るのは、始まりから終わりまでの印象
  • 当たり前のことを当たり前にするのが、いちばん難しい
  • 聞かれているのは、何を考えて行動してきたかと、この会社で何をしたいか
  • それを語るには、その会社が何に困っているかを知る必要がある

今日できることは、ひとつです。

例文を集めるより先に、受ける会社が何に困っているかを調べてください。

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私が聞いたのは「弱みや、改善したいことを具体的に教えてください」でした。

入社後に何をするかを考えていたら、自然にそうなりました。

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注意(必ず読んでください)

ここまで書いたことは、すべて私一人の基準です。

面接官は、会社ごとに違います。逆質問を細かく評価する会社も、実際にあると思います。

私が通した人を、別の会社が落とすこともあります。その逆もあります。

また、私が受けたのは5社で、内定は3社です。私の聞き方が、どこでも通じるとは限りません。

そして、いちばん大事なことを書きます。

何を聞くかは、最終的にあなたが決めてください。

私の言葉で動いて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。

自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。


さいごに

逆質問の例文を探している時間は、無駄ではありません。真剣に準備している証拠です。

ただ、面接官の側から言えることがあります。

その42個は、覚えられていません。

覚えているのは、入ってきてから出ていくまでの、その人の様子です。

そして、この人と働いている場面が浮かぶかどうかです。

浮かぶ質問は、例文からは出てきません。入社後に何をするかを考えたときに、出てきます。

ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。

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