はじめに
言われたことは、ちゃんとやる。
でも、言われていないことは、やらない。
いわゆる「指示待ち」です。
本人に悪気はありません。むしろ、真面目な人が多いです。
でも、管理職として何人も見てきて、はっきり分かったことがあります。
指示待ちのままだと、決まったスパイラルに入ります。
今日はその中身と、抜け出す方法を書きます。
私自身、新人の頃は指示待ちでした。
その話も、正直に書きます。
バッドスパイラルの、決まった順番
私が見てきた「その後」は、驚くほど同じ順番をたどります。
まず、周りと差がつきます。
同じ年数働いているのに、任される仕事の重さが変わってきます。
次に、報酬が上がらなくなります。
任される量と質が変わらなければ、当然そうなります。
そして、愚痴を言うようになります。
- 「評価されない」
- 「あの人は上に気に入られているだけ」
- 「担当顧客がいいだけ」
- 「あいつの力ではない」
差の理由を、自分の外側に探し始めます。
やがて、誰にも相手をされなくなります。
愚痴を聞き続けてくれる人は、いません。少しずつ、人が離れていきます。
そのうち、飲み会で「昔はこうだった」と言い出します。
今の話ではなく、過去の話をするようになる。これは、かなり後の段階です。
- 最終的に、辞めるか
- 根性がなければ、働かない人になる
これが、私が実際に見てきたバッドスパイラルです。
一段ずつ、静かに進みます。だから、本人も途中では気づきません。
このスパイラルの途中にある「愚痴」の段階については、こちらに詳しく書いています。
私も、新人の頃は指示待ちでした
偉そうに書きましたが、白状します。
私も、新人の頃は指示待ちでした。
ただ、理由がありました。
全体感を見るためです。
入ったばかりで、仕事の流れも、会社の力学も分かっていない。
その状態で勝手に動くより、まずは周りをよく見て、しっかり把握する。
そういう心構えで、あえてそうしていました。
でも、そこで終わっていたら、たぶん今の私はいません。
私が書いていた「行動ノート」
指示待ちの新人時代、私がやっていたことがあります。
営業職なら、研修期間が終われば、必ずひとり立ちの時期が来ます。
その日を見据えて、想像と施策をノートにメモしていました。
- 自分ならこうしよう
- ああやってみよう
- あの人のあの動きは、真似できる
私の中では、これを行動ノートと呼んでいます。
指示を待っている期間も、頭は動かせます。
手が空いている時期に、次の準備をしておく。
同じ「指示待ち」でも、この差は決定的です。
- 指示を待ちながら、次を設計している人
- 指示を待ちながら、何も考えていない人
見た目は同じですが、ひとり立ちの日に、まったく違う結果が出ます。
抜け出せる人と、抜け出せない人
「もう10年、指示待ちで来てしまいました・・・。」
そういう人もいると思います。
安心してください。私が見てきた中で、変わった人もいます。
その違いは、はっきりしています。
結局は、本人の意志と行動です。
上司が変えてくれるものでも、環境が変えてくれるものでもありません。
そして、もうひとつ大事なことを言います。
年齢は、関係ありません。
40代でも50代でも、変わった人は変わりました。
逆に、20代でも変わらない人は変わりませんでした。
私が部下に口酸っぱく言い続けてきたのは、ひとつだけです。
自分がどうなりたいかを、想像すること。
なりたい姿がない人は、動く理由がありません。だから、指示を待ちます。当然です。
なりたい姿がある人は、勝手に動き始めます。指示がなくても、そこへ向かうからです。
比べる相手は、他人ではありません
差の話をすると、必ず周りと比べたくなります。
でも、そこは違います。
私の経験では、差がはっきり出るのは10年単位です。
特に、社会人としてスタートした20代からの10年は、やる・やらないで大きく差がつきます。
ただし、この「差」の主語は、周りや同期ではありません。
自分と比べたときに、という主語です。
10年後の自分が、今の自分より成長しているか。比べる相手は、それだけで十分です。
同期に勝っても、10年前の自分と同じなら、意味がありません。
よくある質問
Q1. 勝手に動いて、上司に怒られませんか?
順番があります。まず全体感を把握して、それから動く。私も新人の頃はあえて見る側にいました。大事なのは、見ている期間に何を考えているかです。何も考えずに待つのと、次を設計しながら待つのは、別物です。
Q2. 何から始めればいいですか?
紙とペンを用意して、自分がどうなりたいかを書いてください。それが決まらないと、行動する理由が生まれません。私の行動ノートも、そこから始まっています。
Q3. 指示待ちの部下がいます。どう変えればいいですか?
こちらから変えることはできません。本人の意志と行動なので。私が唯一やり続けたのは「自分がどうなりたいかを想像しろ」と言い続けることでした。答えを与えるのではなく、問いを渡す方が効きます。
Q4. もう手遅れな気がします。
年齢は関係ありません。ただ、今の会社で長く指示待ちだった人が、同じ場所で評価を切り替えるのは、正直きついこともあります。環境を変えるという選択もあります。その前に、自分が外からどう見えるかを確認してください。
まとめ
- 指示待ちのままだと、決まったバッドスパイラルに入る
- 順番はこうです。
- 周りと差がつく → 報酬が上がらない → 愚痴を言う → 誰にも相手されなくなる
→ 飲み会で昔話 → 辞めるか、働かない人になる - 一段ずつ静かに進むので、本人は途中で気づかない
- 私も新人の頃は指示待ちだった。ただし全体感を見るためという意図があった
- そして行動ノートを書いていた。ひとり立ちの日を見据えて、想像と施策をメモする
- 抜け出せるかは、本人の意志と行動。年齢は関係ない
- 効いたのは「自分がどうなりたいかを想像しろ」と言い続けること
- 差が出るのは10年単位。ただし主語は他人ではなく、自分と比べたとき
ただし、一つだけ言えることは、あなたの人生という事です。
だったら、100%楽しんだ方が、私はいいと思います。
さいごに
指示待ちは、能力の問題ではありません。
なりたい姿がないから、動く理由がない。それだけです。
だから、最初にやることは頑張ることではなく、想像することです。
10年後、自分はどうなっていたいのか。
それが決まれば、指示を待つ時間も、準備の時間に変わります。
私の行動ノートは、そういうノートでした。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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