引き継ぎをせずに辞めた人がいました ~その人が抜けたあと、売上と利益が伸びました~

キャリア・転職の考え方
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はじめに

心理を分析しても、たぶん解決しません。

「引き継ぎ しない 人 心理」で検索すると、出てくるのはこういう記事です。

  • 引き継ぎ拒否は、損害賠償請求できるか
  • 就業規則違反にあたるか
  • 退職金を減額できるか
  • 懲戒処分は可能か

書いているのは、法律事務所と社労士法人です。

間違ってはいません。ただ、あなたが打ったのは「心理」でした。

訴えたいわけではなくて、なぜそんなことをするのか分からなくて、しんどいのだと思います。

もちろん、記事が書けるという事は私も、言われた側です。

「辞めます。引き継ぎも情報も開示しません」

その後どうなったかを、正直に書きます。

先に結論:この3つです

1⃣ 誰も困りませんでした

 むしろ、売上は伸び利益もあがりました。

2⃣ 心理は、考えるだけ無駄です

 分かったところで、何も変わりません。

3⃣ 大事なのは、その間にどんな背中を見せるかです

 あとで笑い話になります。

 順番に書いていきます。

「引き継ぎも情報も開示しません」と言われました

実際にあった本当に怖い話です。笑

辞めますと言いに来て、そのうえで引き継ぎも情報も開示しないと言い切った人がいました。

そのとき私が言ったのは、一言だけです。

「わかったよ。」

それで、そのまま行かせました。

説得もしていません。損害賠償の話も、退職金の話もしていません。

引き止めなかったのは、こういう理由です。

そのあと、どうなったか

残った業務は、私と当時の部下たちでやりました。

引き継ぎ資料はありません。顧客情報も渡されていません。

歯を食いしばって、チームで拾っていくしかありませんでした。

そして、結果を書きます。

誰一人として、困りませんでした。

それどころか、売上が伸び、利益が上がりました。

本人は「僕が辞めたら、みんな困ると思います」と周りに言っていたそうです。

その逆のことが起きました。いい意味で、私が困りました。笑

なぜ、困らなかったのか

運が良かったわけではありません。理由があります。

私は、基本的にビビりです。

だから、転職しそうな人を見極めています。

そして、本当に大きくて大切な顧客や仕事は、任せられると確信できる人にしか渡しません。

冷たく聞こえるかもしれませんが、逆です。

誰か一人が抜けたら、回らなくなる状態を作らないことが

組織を預かっている側の責任だと思っています。

カバーできる状態は、日頃から作ってあります。

予防措置を張っておくことも、業績と育成を達成するための重要なピースです。

もう一つ、書いておきます

その人が辞めたあと、社内のトラブルも激減しました。

売上が伸び、利益が上がっただけではありません。空気が変わりました。

ここから言えるのは、残念ですが、こういうことです。迎え入れては、いけない人もいる。

きれいごとではありません。合わない人を無理に組織に置くと、本人も周りも不幸になります。

ただ、これを部下の側の問題として、終わらせるつもりはありません。

採用したのは会社です。配置したのは上司です。

環境をよくするのが管理職の役割だと、私はずっと言っています。

その人がそうなった責任の何割かは、こちら側にあります。

だから私は、そうならないように一生懸命やるだけです。

見極めて、任せて、環境を整える。それしかできません。

心理は、考えるだけ無駄です

ここが、この記事でいちばん書きたいところです。

  • なぜ引き継ぎをしないのか
  • 会社への仕返しなのか
  • 自分の価値を守りたいのか
  • 単に面倒なだけなのか

私は、考えるだけ無駄だと思っています。

答えはあるのかもしれません。ただ、それを知ったところで、どうするのですか。

その人はもう辞めています。

心理が分かったからといって、引き継ぎ資料が出てくるわけではありません。

明日の業務は、何も変わりません。

そんなことを考えるくらいなら、早く寝てください。

明日も心地よく生きるために、そちらの方がずっと大事です。

「心理」で検索した人に、心理を返さない理由として

上位の記事は、心理を丁寧に分析しています。読めば納得できると思います。

ただ、納得しても業務は回りません。

いま困っているのは、あなたです。

あなたの明日を軽くするものだけが、価値のある答えだと思っています。

その間に、どんな背中を見せるか

引き継がれなかった業務は、結局どうなるか。

歯を食いしばって、チームでやるしかありません。きれいな解決策は、正直ありません。

そのうえで、はっきり言えることがあります。

そのときに、いい背中を見せられるかどうか。そちらの方が、よほど大事です。

穴が空いたとき、部下は上司を見ています。

誰のせいだと言い始めるのか。それとも、率先して動くのか。

答えは簡単です。率先して動いてください。

そうすれば、あとで必ず笑い話になります。実際、私にとってはもう笑い話です。

そして、そのときにチームで拾った経験は、引き継ぎ資料100ページよりも確実に残ります。

完璧な引き継ぎは、そもそも存在しません

もう一つ、力を抜いてほしいところがあります。

完璧な引き継ぎとは、何でしょうか。

私が引き継ぎで見ていたのは、3つだけです。

  • 法人のルール
  • 担当者
  • 連絡先

これさえあれば、あとは何とかなります。

どれだけ精密な資料を作っても、次の担当者が動かなければ価値はゼロです。

逆に、A4一枚のメモしかなくても、動く人はその日のうちに電話を入れます。

だから、引き継ぎがゼロだったとしても、失われたものは思っているより少ないです。

失われたのは情報ではなく、その人が持っていた関係だけです。

そして関係は、新しく作れます。

あなたの状況別の答え

いま、引き継ぎなしで抜けられた

 まず、その人のことを考えるのをやめてください。

 明日の業務だけ見てください。3日もすれば、意外と形になります。

辞めると言われて、これから引き継ぎが不安

 法人のルール・担当者・連絡先。この3つだけ、確実に取ってください。

 それ以外は交渉しなくていいです。

同じことが起きないようにしたい

 見極めです。大きく大切な仕事を、誰に渡すか。

 そして、誰か一人が抜けたら止まる状態を作らないこと。

 予防措置は、業績と育成の一部です。

上から責任を問われている

 穴が空いたことより、そのあとどう動いたかで評価は決まります。

 率先して拾ってください。

よくあるQ

Q1. 損害賠償請求はできないんですか?

 法律の話は、この記事では扱いません。弁護士に相談してください。

 ただ、私はやりませんでした。時間がもったいないからです。

Q2. 引き止めるべきだったのでは?

 引き止めても行った先で同じことが起きます。

 そして、引き止めは基本的に効きません。

Q3. 「俺が辞めたら困る」と言う部下がいます。

 うちにもいました。全く困りませんでした。

 むしろ売上と利益が、伸びました。逆に私が、いい意味で困りました。

Q4. 見極めるって、どうやるんですか?

 普段の会話で、主語がどちらを向いているかを見ています。

 自分の話をするか、会社と上司の話をするか。辞表の日には分かりません。

まとめ:今から出来ること

  1. その人の心理を考えるのを、今日でやめる。

  分かっても、業務は変わりません。

  1. 法人のルール・担当者・連絡先が残っているか確認する。

  残っていれば、それで足ります。

  1. 明日、自分が率先して一件動く。

  部下は、そこを見ています。

  1. 一人抜けたら止まる仕事が、他にないか点検する。

  予防措置は、業績と育成の一部です。

  1. その人を悪者にして終わらせない。

  合わない人はいます。ただ、採用したのも配置したのも、こちら側です。

  1. 今日は早く寝る。

  明日も心地よく生きるために、そちらの方が大事です。

注意(必ず読んでください)

ここに書いたのは、私が管理職として経験したことと、その中での考えです。

会社の規模、業種、業務の性質によって、状況はまったく変わります。

引き継ぎ拒否による損害や、法的な対応については、この記事では扱っていません。

必要な場合は、弁護士や社会保険労務士に相談してください。

また、退職者への対応で眠れない、食欲がないなど

心身に不調が出ている場合は、この記事の内容は当てはまりません。

まず休むこと、そして医師や専門機関に相談することを優先してください。

最後に決めるのは、あなたです。あなたの人生を、あなた以上に大切にできる人はいません。

さいごに

「僕が辞めたら、みんな困ると思います」

そう言って出ていった人のことを、今でも覚えています。

全く困りませんでした。そして、売上と利益が伸びました。

これは、その人を貶めたくて書いているのではありません。逆です。

組織というのは、そういうものだということです。

誰か一人がいなくなっても、残った人が拾って、また動き出します。

あなたがいま感じている「回らなくなる」という恐怖は、幻想です。

そして、もう一つ。

この話は、あなた自身にも当てはまります。

あなたが今の会社を抜けても、たぶん会社は回ります。

それは寂しいことではなく、そういう構造だということです。

自分がどこでどれだけ通用するのかは、社内にいる限り分かりません。

私がそれを知ったのは、営業所の所長をやっていたときでした。

軽い気持ちで登録して、面談で言われた一言に、その場で固まりました。

ジェイエイシーリクルートメント

ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。

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