はじめに
「年末調整と確定申告、両方やってるんですか。大変ですね」
よく言われます。正直に言います。大変じゃないです。
「年末調整 確定申告 両方」で検索すると、出てくるのは制度の違いや手続きの解説です。
この記事は、制度の解説ではありません。会社員と個人事業主を兼ねて、両方やっています。
私の12月が実際どう回っているか、そのリアルだけを書きます。
先に結論:確認するのは3つ
① 年末調整は、届いた書類を出すだけです
② 確定申告の「準備期間」は、存在しません
③ 大変になるのは、両方やるからではなく、溜めるからです
順番に書きます。
年末調整は「届いたら出す」だけ
iDeCoの掛金の証明書も、保険料の控除証明書も、送られてくる時期は決まっています。
毎年10月から11月に、向こうから届きます。
ふるさと納税の受領証明書や、住宅ローン控除の書類も、届くたびに保管しておきます。
つまり、こちらから準備することは何もありません。届いたら、名前を書いて、書類をまとめて会社に出す。それだけです。
副業をしているからといって、年末調整で特別なことはしません。本業の給与は、今まで通り会社が年末調整してくれます。
副業の側で気をつけることは、ひとつだけです。確定申告のときに、住民税の納め方で「普通徴収」を選ぶこと。これだけです。
確定申告の「準備期間」は存在しない
「確定申告の準備は、いつから始めるんですか」。これもよく聞かれます。
答えは、始めません。正確に言うと、準備という期間が存在しないんです。私がやっているのは、これだけです。
- 手が空いたら、その都度仕訳する
- 領収書をもらったら、その都度処理する
- 月末に1時間、その月を振り返って確認する
この積み重ねだけで、12月も、2月も、3月も、特別な作業は発生しません。
正直に言うと、私の12月は、年末調整より、結婚記念日とクリスマスのほうがよっぽど神経を使います。
笑 妻と子どもへのプレゼント選びのほうが、真剣勝負です。
確定申告の時期の2〜3月も、私は普通に仕事をして、普通に休日を楽しんでいます。
かかっている時間は、気にかけたことがないくらいです。
5分をほっておくと、戻り工数になる
なぜ大変にならないのか。理由はひとつです。5分で終わることをほっておくから、あとで戻り工数が発生します。
仕訳は、その場でやれば5分です。でも3か月溜めると、「これ、何の領収書だっけ」から始まります。
- 思い出す時間
- 探す時間
- 調べ直す時間
全部、本来やらなくてよかった作業です。多くの仕事と同じで、戻り工数がいちばん高くつきます。
年末調整と確定申告が大変になるのは、両方やるからではありません。溜めるから大変になるんです。
確定申告そのものは、毎年きっちり
誤解してほしくないので、はっきり書きます。確定申告は、毎年きっちりやっています。
「大変じゃない」は、「適当にやっている」ではありません。
日々の仕訳が終わっているから、申告のときにやることが残っていない。それだけです。
2月になったら、会計ソフトに積み上がった1年分の数字を確かめて、申告書を作って提出する。そして、期日までに納税します。
申告が大変な人は、申告書づくりが大変なのではなく、1年分の記帳をそこから始めるのが大変なんです。
私は青色申告で、控除もきっちり受けています。両立のご褒美みたいなものなので、ここで手を抜いたらもったいないです。笑
確定申告のやり方は、7日間のシリーズにまとめています。
1日目の「不安で手が止まっている人へ」から読めば、初めての人でも順番に進められます。
1年目の私は、失敗しました
偉そうに書きましたが、1年目は失敗しています。笑
原因は、はっきりしています。ロードマップがなかったことです。何を、いつまでに、どの順番でやればいいのか。
全体像を分からないまま走り出しました。
具体的にやらかしたのは、領収書の残し方です。残し方を勘違いしていて、あとから整理し直すはめになりました。
まさに、戻り工数です。
開業届から確定申告まで、副業1年目の全体像は、この記事にまとめています。
その都度5分を可能にしているもの
その都度の仕訳は、面倒じゃないか。面倒じゃないんです。スマホで、その場で終わるからです。
私は会計ソフトを使っています。領収書をもらったら、その場で登録して、移動中に仕訳をします。
この「その場で5分」を可能にする仕組みがあるから、続いています。私が使っているのは、これです。
個人事業主にとって必要な機能が搭載!【マネーフォワード クラウド】実際に使ってみた本音は、こちらに書きました。
あなたの状況別の答え
年末調整と確定申告、両方やるのが不安な方へ。
年末調整は、届いた書類を出すだけです。副業の側で気をつけるのは、普通徴収を選ぶことだけです。
確定申告の時期が来るたびに、慌てている方へ。
準備期間を作るのをやめて、その都度5分で仕訳してください。月末に1時間、振り返るだけで十分です。
副業1年目で、何から手をつければいいか分からない方へ。
先に、全体像を知ってください。私の1年目の失敗は、ロードマップがなかったことでした。
よくあるQ
Q. 副業の所得が20万円以下でも、確定申告は必要ですか。
所得税の確定申告は、副業の所得(収入から経費を引いた金額)が20万円以下なら、原則いりません。
ただし、住民税の申告は、金額にかかわらず必要です。判断するのは「収入」ではなく「所得」です。
Q. 会社に副業がばれませんか。
私が気をつけているのは、確定申告で住民税を「普通徴収」にすることだけです。
Q. 12月にやっておくべきことはありますか。
両方やる人こそ、12月はいつも通りで十分です。
強いて言えば、届いた控除証明書をまとめておくことと、12月分の仕訳をいつも通り終わらせておくことです。
Q. 本業が忙しくて、その都度なんて無理です。
私も、暇ではありません。笑 だからこそ、その都度5分なんです。
まとめてやる時間を確保するほうが、忙しい人には無理があります。5分は、どんなに忙しい日にもあります。
まとめ:今から出来ること
- 年末調整は、届いたら出すだけ
- 副業の側で気をつけるのは、普通徴収を選ぶことだけ
- 確定申告の準備期間は、存在しない
- その都度仕訳、その都度領収書、月末1時間の振り返り
- 大変になるのは、両方やるからではなく、溜めるから
今日できることは、ひとつです。
財布の中にある領収書を、今日のうちに会計ソフトに登録してください。
それが、来年の2月を楽にする、いちばんの近道です。
注意(必ず読んでください)
ここまで書いたことは、すべて私一人の事例です。
税金の制度や手続きは、変わることがあります。この記事の制度の話は、2026年10月時点で確認した内容です。
申告の前に、必ず税務署や公式の情報で確かめてください。
そして、いちばん大事なことを書きます。
最終的に、どうするかはあなたが判断してください。
私の言葉で決めて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。
自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。
さいごに
年末調整と確定申告を両方やるのは、特別なことではありません。
届いたら出す。その都度、仕訳する。溜めない。それだけです。
きっちり申告して、きっちり納税する。そのうえで、12月は家族との時間に神経を使う。私は、それでいいと思っています。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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