はじめに
異業種に転職して、最初に驚いたことがあります。言葉が、通じませんでした。
日本語のはずなのに、意味が分かりません。社内の会議でも、お客さんとの会話でも、知らない言葉が次々に出てきました。
「異業種転職 大変」で検索すると、未経験の厳しさや、年収が下がるリスクの話が並びます。
私は36歳で、15年いた業界を離れました。積み上げてきた経験は、新しい業界では「初心者」からのスタートでした。
この記事では、異業種転職で最初にぶつかった言葉の壁と、そこから見えた業界の違いを書きます。
先に結論:確認するのは3つ
① いちばん大変だったのは、言葉の壁でした
② 扱う金額の桁が、4つ増えました
③ 乗り越え方は、知らないことを知らないと言うこと
順番に書きます。
「キリ」が分からなかった
転職して、お客さんと話していたときのことです。「キリ」という言葉が出てきました。正直に言います。分かりませんでした。
でも、分かったふりはしませんでした。その場で、「すみません、教えてください」と聞き返しました。
恥ずかしいとは、思いませんでした。知らないことを知らないと言うほうが、ずっと大事だと思っていたからです。
若いころの失敗と反省が、ここで活きました。
お客さんは丁寧に教えてくださり、その場で理解できました。
その場で解決しないと、あとで返ってくる
このとき、強く感じたことがあります。その場で解決できることは、時間がかかっても対応しておく。
分かったふりをして先に進むと、あとでズレが大きくなります。
最初の小さなズレが、取り返しのつかない大きなズレになることもあります。
身近なところでもそうです。妻に「何食べたい?」と聞かれて、答えずに放っておくと、たいてい大変なことになります。
私だけでしょうか。笑
社内でも、知らない言葉ばかり
戸惑ったのは、お客さんとの会話だけではありません。社内でも、知らない言葉が次々に出てきました。
- AW
- アーク
- シャーリング
- サブロク
- ファイバー
- ピローブロック
- レベル
- 平行キー
言葉は聞き取れます。でも、何のために、どう使うのかが、まったく分かりません。
前の業界で当たり前だった用語が、新しい業界では、まったく別の用語でした。
社外でも同じです。職人さんとの会話、道具や資材の名前、特に建築の用語。最初は、相談を受けても提案ができませんでした。
むしろ、相談を受けて初めて、道具の中身が分かる状態でした。
扱う金額の桁が、4つ増えた
言葉の壁以上に驚いたことがあります。扱う金額の桁が、4つ増えました。
お尻にゼロが4つ増える感覚です。コンビニで180円のおにぎりを買う感覚と、軽自動車を買う感覚くらいの違いです。
最初は、その大きさに実感が持てませんでした。数字としては分かっても、感覚としてピンときませんでした。
同じ営業という仕事でも、業界によって、扱う金額の規模がまったく違います。
業界によって、商売のスケールそのものが変わります。
業界の違いで、給料の天井まで変わることは、こちらに書きました。
知らないと言える強さ
振り返って思います。異業種転職でいちばん大切だったのは、知識ではありませんでした。
知らないことを、知らないと言えることでした。
社会人の経験があると、つい分かっているふりをしたくなります。プライドが邪魔をすることもあります。
でも、分かったふりは、その場では乗り切れても、あとで必ずズレが出ます。
「教えてください」と言えることが、結果的にいちばん早い道でした。
ただし、何でも聞けばいいわけではありません。自分でできる下調べは、先にしておくことです。
業界の規模感は、外から見えにくい
業界によって扱う金額の規模が違うことは、求人票や面談だけでは分かりにくいです。
私は、転職エージェントの担当者から、企業の内側の情報を聞いて判断材料にしました。
業界の規模感も、聞いてみることをおすすめします。
管理職・専門職として実績がある方、年収600万円以上の方は
JACリクルートメント私が内定をいただいた3社は、すべてここからでした。
まだその年収帯ではない方や、まず求人そのものを幅広く眺めたい方は
あなたの状況別の答え
異業種への転職を、迷っている方へ。
最初は、言葉も分からない初心者からです。それを受け入れられるかが、最初の一歩です。
転職したばかりで、知らない言葉ばかりの方へ。
分かったふりをしないでください。その場で「教えてください」と言うのが、いちばんの近道です。
前職の経験が活かせるか、不安な方へ。
活かせます。ただ、活きるのは知識より、経験から得た考え方です。
よくあるQ
Q. 異業種に転職して、前職の経験は活かせましたか。
活かせました。ただ、言葉や用語、業界の仕組みは一からのスタートでした。
経験そのものより、経験から得た考え方が活きた感覚です。
Q. 知らない言葉が出てきたら、その場で聞いてもいいですか。
聞いたほうがいいです。その場で解決すれば、その場で終わります。
分かったふりをすると、あとで何倍もの時間がかかることがあります。
Q. 業界の金額の規模は、事前に分かりますか。
分かりにくいです。転職エージェントに、業界ごとの規模感を聞いてみるのがおすすめです。
まとめ:今から出来ること
- 異業種転職でいちばん大変だったのは、言葉の壁
- 「キリ」が分からず、その場で聞き返した
- 社内も社外も、知らない言葉ばかりだった
- 扱う金額の桁が、4つ増えた
- 知らないことを知らないと言える強さが、いちばん大切
今日できることは、ひとつです。
気になっている業界の言葉を、ひとつ調べてみてください。
それが、異業種への一歩を踏み出すかどうかの、判断材料になります。
注意(必ず読んでください)
ここまで書いたことは、すべて私一人の事例です。
異業種転職の大変さは、業界や職種によって違います。私が書いたのは、私が経験した業界の話です。
そして、いちばん大事なことを書きます。
最終的に、どうするかはあなたが判断してください。
私の言葉で決めて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。
自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。
さいごに
「すみません、教えてください」。その一言を言えたことが、今につながっています。
桁が4つ増えた世界で、最初は戸惑うことばかりでした。でも、その戸惑いの分だけ、視野が広がりました。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
この記事を読んだあなたへ
知識を得た次は、行動に移すとき。
成長・学び・お金・キャリア。あなたが変わるための選択肢を、一つにまとめました。
スキルアップ・投資・転職。どこから始めるかは、あなたが決めていい。
まず「知る」だけでも、景色は変わります。


