30代の異業種転職で、私は職種を変えませんでした ~36歳、業界だけを変えた話~

キャリア・転職の考え方
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はじめに

30代で、異業種への転職を考えている方へ。

「異業種 転職 30代」で検索すると、出てくるのはこういう記事です。

  • 30代の異業種転職は厳しいのか
  • 成功させるポイントと、よくある失敗
  • 30代におすすめの業界・職種

書いているのは、転職サービスと人材会社です。

そして最後は、「未経験でも狙える職種」か「おすすめの業界」で終わります。

私は36歳のとき、15年いた専門商社を離れて、別の業界に移りました。

在職中に5社を受けて、3社から内定をいただきました。3社とも、一番低い提示でも当時の年収より10%以上、上でした。

そして、面接官として、異業種から来た方を採る側にもいました。

そのうえで、先に書きます。

私は、業界は変えました。ですが、職種は変えませんでした。


先に結論:確認するのは3つ

① 変えるのは、業界だけ。できることは、最初は変えません

② 前の経験は、数字と根拠で、相手の土俵に合わせて話します

③ 採る側は、異業種から来る人を面白いと見ています

順番に書きます。


変えたのは、業界だけ

異業種への転職というと、業界も職種もまとめて変えるイメージがあるかもしれません。

私は、そうしませんでした。

移った先は、まったく別の業界です。ですが、はじめは営業職を選択しました。

業界を変えても、自分ができることは、最初は変えなかったのです。

業界と職種を同時に変えると、どちらも初心者になります。言葉も、商品も、仕事の進め方も、全部がゼロからです。

業界だけを変えれば、少なくとも「営業としてやってきたこと」は持っていけます。

営業職がない会社は、珍しいと思います。

売るものが変わっても、相手の困りごとを聞いて、提案して、数字にする。その型は、どの業界でも使えます。

30代の異業種転職が厳しいと語られるとき、業界と職種の両方を変える前提になっていることがあります。

変えるのは、業界だけ。できることは、持っていく。

そう考えると、選べる求人の見え方が変わります。

ただ、自分の職種のまま、業界だけを変える求人は、今の業界の中にいると見つけにくいものです。

どの業界に、自分の経験が通じるのか。それは、外から見てもらわないと分かりません。

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私の場合は、経歴を登録したところ、向こうから求人が届く形になりました。業界の外から、自分の経験を読んでもらえます。

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経験は、相手の土俵で話す

次に、面接です。

異業種の面接では、前の業界の話をしても、相手に伝わらないのではないか。そう不安になる方は多いと思います。

私が意識したのは、2つです。

ひとつは、数字と根拠をもって伝えることです。

業界が違っても、数字は共通の言葉です。何を、どれだけ、どうやって変えたのか。

そこに根拠があれば、業界の違いを越えて伝わります。

もうひとつは、相手の土俵に合わせて話すことです。

自分の業界の言葉のまま話しても、相手には届きません。相手の業界で言えば、自分の経験は何にあたるのか。

そこまで置き換えて話せるように、トレーニングしました。

これは、才能ではなく準備です。

相手の会社が何で売上を立てていて、どこに困りごとがありそうか。それを調べておけば、自分の経験のどこを出せばいいかが決まります。

たとえば、「売上を伸ばしました」だけでは、どの業界の人にも同じようにしか聞こえません。

何を、どれだけ、どうやって伸ばしたのか。そして、それは相手の会社でいえば、どの仕事にあたるのか。

そこまで言えると、聞く側は「うちに来たら、これをやってくれる人だ」と想像できます。

前の業界の話を、そのまま持ち込むのではありません。相手の土俵に乗せてから、出すのです。


採る側は、異業種を面白がる

ここは、採る側にいた立場から書きます。

私は中途採用の面接官をしていて、合否も決めていました。

異業種や異業界から来た方を、採用したこともあります。

むしろ、異業種から来る人のほうが、面白いと思っていました。

いい意味で、固定概念を持っていないからです。

同じ業界に長くいると、「この業界では、こういうものだ」という前提が積み重なります。それ自体は悪いことではありません。

ですが、その前提を持っていない人は、同じものを見ても違う質問をします。そこから、アイデアが生まれるきっかけになります。

アイデアは、基本的に掛け合わせです。ある業界では当たり前のことが、別の業界では新しいということがあります。

異業種から来る人は、そのピースを持ってきてくれる人です。

だから、「異業種だから不利」と最初から決めつける必要はありません。採る側には、それを面白がっている人もいます。


挑戦したのは、後悔しないため

最後に、なぜ私が異業種を選んだのかを書きます。

自分の人生の後悔を、無くすための挑戦でした。

かみ砕くと、死ぬときに「あれをやっておけばよかった」という気持ちを、無くすためです。

当たり前ですが、学生時代には戻れません。スポーツ選手にも、なれません。

ただ、その時代を、私は全力でやりきりました。だから、そこに後悔はありません。

恋愛もしましたし、振られたり、傷ついたりもしました。今となっては、大切ないい思い出です。

当時は、いっぱいへこみましたが。笑

話を戻しますがその目線で、社会人としての自分を見たときのことです。

その業界しか知らない。1社しか知らない。

手段や方法を学び、視野を広げるだけで、人・物・金・知恵を理解できるはずなのに。

そう思った瞬間に、社会人人生でも、もっと挑戦したいと思いました。

それが、異業界への転職になりました。

1社しか知らないということは、比べる相手がいないということです。自分の当たり前が、世の中の当たり前なのかどうかも分かりません。

だから、外に出て確かめたかったのです。

綺麗ごとに思うかもしれませんが、綺麗ごとでいいです。笑

私の人生の主役は、いつでも私自身です。どう思われてもいいからです。


あなたの状況別の答え

30代で、異業種は厳しいと感じている方へ。

業界と職種を、同時に変えようとしていないかを見てください。変えるのは業界だけにすると、持っていけるものが残ります。

面接で、前の業界の話が伝わるか不安な方へ。

数字と根拠で話してください。そして、相手の業界の言葉に置き換える準備をしてください。

どの業界に移ればいいか分からない方へ。

自分の経験がどの業界で通じるかは、今の業界の中からは見えにくいです。外から見てもらってください。

異業種は不利だと思い込んでいる方へ。

採る側には、固定概念がない人を面白がる人もいます。私も、そういう見方をしていました。


よくあるQ

Q. 30代の異業種転職は、厳しいですか。

私は36歳で、5社受けて3社から内定をいただきました。業界は変えましたが、職種は営業のままでした。

Q. 年収は下がりませんでしたか。

私の場合は、3社とも、一番低い提示でも当時の年収より10%以上、上でした。下がる場合もあると思います。

Q. 異業種で、未経験の職種に挑戦するのはダメですか。

ダメではありません。ただ、私は最初は職種を変えませんでした。業界と職種を両方変えると、全部がゼロからになります。

Q. 面接官は、異業種の応募者をどう見ていますか。

私は、固定概念を持っていない点を面白いと見ていました。アイデアのきっかけになるからです。

Q. 何のために異業種に行くのか、言葉にできません。

私の場合は、死ぬときに後悔しないためでした。理由は、人それぞれでいいと思います。


まとめ:今から出来ること

30代の異業種転職は、厳しいかどうかで語られています。

  • 変えるのは業界だけ。できることは、最初は変えない
  • 前の経験は、数字と根拠で伝える
  • 相手の土俵に合わせて、話を置き換える
  • 採る側には、異業種から来る人を面白がる人もいる
  • 挑戦の理由は、自分の後悔を無くすためでいい

今日できることは、ひとつです。

自分の経験がどの業界で通じるのかを、外から見てもらってください。

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業界を変えるかどうかは、そのあとで決めれば間に合います。

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注意(必ず読んでください)

ここまで書いたことは、すべて私一人の事例です。

私が受けたのは5社で、内定は3社です。条件が上がったのは、私の場合にそうだった、というだけです。

また、転職したあとが楽だったわけではありません。

最初は言葉も分からず、しんどい時期もありました。そのことは、別の記事に書いています。

そして、いちばん大事なことを書きます。

転職するかどうかは、最終的にあなたが判断してください。

私の言葉で決めて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。

自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。


さいごに

30代で業界を変えるのは、勇気がいることだと思います。

ですが、全部を変える必要はありません。

変えるのは業界だけ。持っていくのは、自分ができること。

そして、死ぬときに後悔しないかどうか。私にとっては、それが一番大きな理由でした。

ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。

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