はじめに
その会議、沈黙していませんか。
- 誰も意見を言わない
- 上の人の一言で、議論が終わる
- 本音ではなく、正解っぽい発言だけが並ぶ
「心理的安全性 高める方法」で検索すると、「〇選」の一覧がたくさん出てきます。
私は、いいことしか言わない報告会議に、台本どおり合わせていた側でした。そして管理職として会議を変える側にもなりました。
この記事では、そのとき実際にやったことを書きます。
先に書きます。心理的安全性は、仲良くすることではありません。
先に結論:確認するのは3つ
① 心理的安全性は、仲良しではなく「言っても大丈夫」という状態です
② 私がやったのは、否定しない、しっかり聞く、公式と非公式を分ける
③ 同時に、なれ合いにならないように気をつけました
順番に書きます。
心理的安全性とは
心理的安全性は、ハーバード大学のエイミー・エドモンドソン教授が広めた考え方です。
「このチームでは、意見や指摘、失敗の報告をしても、責められたり恥をかかされたりしない」と、みんなが信じている状態のことです。
大事なのは、仲良しやぬるま湯のことではない、という点です。意見はぶつかっていい。でも、関係は壊れない。その状態です。
台本どおりの報告会議
私が以前いた会議は、いいことしか言わない報告会議でした。報告する内容も、先に決まっていました。
いわば、政治家の質疑応答の台本です。
一度、その場で社長が「それ、前にも言ったよね?」と言ったことがありました。その一言で、発言が止まり、本音が消えました。
それ以来、みんなが発言のリスクを考え、台本ができあがっていきました。
当時の私は、その形に合わせていました。ですが、これでは、問題は会議の外に隠れたままです。
立場を得てから、会議を変えた
管理職という公式の立場を得てから、私は会議を変えました。やったことは、3つです。
① 否定しない
出てきた意見を、その場で否定しない。たった一言で、心理的安全性は一瞬で壊れるからです。
② しっかり聞く
話を最後まで、しっかり聞く。聞いてもらえると分かれば、次も話してくれます。
③ 公式と非公式を分ける
公式の場と非公式の場を、分けて使いました。
会議で少数派の意見をあえて出す「悪魔の代弁者」という役割も使いました。その話は、こちらに書いています。
なれ合いにはしない
心理的安全性を高めようとして、うまくいかなかったことはありません。ただ、ひとつだけ気をつけていたことがあります。
なーなーの、なれ合いにならないようにすることです。
エドモンドソン教授は、心理的安全性と、仕事に求める水準の高さを組み合わせて、職場を4つに分けています。
- 安全性が高く、水準も高い:学び、成果が出る
- 安全性が高く、水準が低い:居心地はいいが、なれ合い
- 安全性が低く、水準が高い:不安で、本音を言えない
- 安全性が低く、水準も低い:無関心
言いやすい空気を作っても、求める水準を下げたら、ただのなれ合いです。言いやすくすることと、甘くすることは、別のものです。
あなたの職場をチェックする
こんな状態なら、心理的安全性は低いかもしれません。
- 会議で、反対意見が出ない
- 報告が、いい話ばかり
- あとから「実は問題があった」と分かる
- 上の人が話すと、議論が終わる
逆に、なれ合いになっていないかも、確かめてください。
- 意見は出るが、何も決まらない
- 指摘をすると、空気が悪くなるからやめておく
- 期限や約束が、守られなくても流される
体系的に学びたい方へ
チームの運営を、体系的に学びたい方へ。私は、仕事の考え方をこの本で学びました。
あなたの状況別の答え
会議で、誰も本音を言わない方へ。
まず、出てきた意見を否定しないでください。一言で、空気は変わります。
管理職になったばかりの方へ。
否定しない、しっかり聞く、公式と非公式を分ける。私がやったのは、この3つでした。
言いやすい職場にしたら、ゆるくなってしまった方へ。
心理的安全性は、甘くすることではありません。求める水準は、下げないでください。
よくあるQ
Q. 心理的安全性が高いと、ぬるい職場になりませんか。
なります。求める水準を下げてしまえば。言いやすくすることと、甘くすることは別です。
私は、なれ合いにならないように気をつけていました。
Q. 部下の意見が間違っているときも、否定しないのですか。
その場で頭から否定しない、ということです。最後まで聞いたうえで、事実と考えを話し合えばいいと思います。
Q. 上の人が変わらないと、無理ではないですか。
私も、立場がないうちは会議の形に合わせていました。変えられたのは、管理職という公式の立場を得てからです。
今できる範囲から始めてください。
まとめ:今から出来ること
- 心理的安全性は、仲良しではなく「言っても大丈夫」という状態
- 台本どおりの会議では、問題が外に隠れる
- やったのは、否定しない、しっかり聞く、公式と非公式を分ける
- 求める水準は下げない。なれ合いにしない
今日できることは、ひとつです。
次の会議で、出てきた意見を一度も否定せずに、最後まで聞いてみてください。
それが、心理的安全性を高める、最初の一歩です。
注意(必ず読んでください)
ここまで書いたことは、すべて私一人の事例です。
職場の状況によって、合うやり方は違います。私が書いたのは、私が経験した会議と、私がやったことです。
そして、いちばん大事なことを書きます。
最終的に、どうするかはあなたが判断してください。
私の言葉で決めて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。
自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。
さいごに
沈黙している会議は、損をしています。問題は、会議の外に隠れているだけです。
言いやすくして、でも甘くはしない。私は、それが心理的安全性だと考えています。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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