はじめに
「このまま今の会社でいいのだろうか」
そう感じながらも、転職サービスに登録するか迷っている方へ。
- 転職するほどではない気もする
- でも、このままでいいとも思えない
- 登録したら、流れで辞めてしまいそうで怖い
「転職サービス 使うべき」で検索すると、出てくるのはおすすめの転職サイトの〇選です。
私は、中途採用の面接官として、合否を決める側にいました。そして36歳のとき、自分も働きながら転職活動をしました。
そのうえで、先に書きます。
転職サービスは、使うかどうかより、何のために使うかがすべてです。
先に結論:確認するのは3つ
① 登録の前に、不満の正体を整理する
② 転職サービスは、決断ではなく判断材料を増やす場所です
③ 使った結果、辞めなくてもいい
順番に書きます。
迷うのは、考えている証拠
転職を迷うのは、意志が弱いからではありません。
- 生活を守りたい
- キャリアを無駄にしたくない
- 人間関係や収入も、簡単には手放せない
現実をちゃんと考えているから、簡単に決められないだけです。
本当に問題なのは、判断材料を持たないまま、迷った状態で時間だけが過ぎていくことです。
登録前に考える5つの判断軸
① 不満は「環境」か「役割」か
- 上司・社風・会社の方針が合わない → 環境の問題
- 仕事そのものに手応えがない → 役割の問題
環境の問題なら、転職で一気に解決することがあります。役割の問題なら、転職しても同じ違和感を繰り返しやすいです。
面接官だった私は、配送の仕事を転々としていた方を、配送ではなく倉庫管理の仕事に配置したことがあります。
ご本人は、辞めた理由を「会社のやり方」と話していました。ですが話を聞くうちに、不満の軸が違うと感じました。
職場が変わるたびに、商品を保管する倉庫のレイアウトを学んでいたのです。倉庫管理に配置したところ、うまくいきました。
② 辞めたい理由を、言葉にできるか
- 何が一番つらいのか
- それは、いつから感じているのか
- 何が変われば、少し楽になりそうか
ここが曖昧なままだと、面談も求人選びも、すべてがぼやけます。ぼやけたまま結果を求めると、ミスマッチが起きやすくなります。
買ったのに着ない服が、クローゼットに残るのと同じです。私も経験があります。
③ 変えたいのは「会社」か「状況」か
今すぐ会社を変えたいのか。まずは状況や選択肢を知りたいのか。この2つで、使い方はまったく変わります。
転職サービスは、転職が前提でなくても使えます。情報を集めるだけでも、視野が広がります。
今すぐ転職しない人こそ、情報は必要です。
何も知らないまま会社に残るのと、選択肢を知ったうえで残るのとでは、同じ「残る」でも意味がまったく違います。
④ 不安は「今」か「将来」か
今の仕事がしんどいのと、将来が見えないのとでは、意味がまったく違います。
将来が不安な方ほど、市場価値や年収の相場、自分の選択肢を知るだけで、今の仕事への向き合い方が変わることがあります。
今の会社が、自分を外より高く評価してくれていると分かれば、感謝しながら働けます。そして、より身が入ります。
⑤ 誰かに委ねようとしていないか
背中を押してほしい。正解を教えてほしい。この状態で使うと、判断を他人に預けてしまい、あとで後悔しやすくなります。
転職に、正解はありません。転職サービスは、判断を代わりにする場所ではなく、判断材料を増やす場所です。
まだ使わなくていい人
一方で、今はまだ使わなくていい人もいます。
- 気持ちが限界まで追い込まれている
- 「誰かに決めてほしい」が強すぎる
- 辞めたあとの生活が、想像できていない
限界のときは、まず休む、距離を取る。自分を守ることが最優先です。
生活費は、数字で見える形にしてください。ふわっとしたままでは、何とかなりません。
登録したら、こう使う
① 不満ではなく、状況として話す
「今の会社が嫌」だけを伝えると、話は「では転職しましょう」に向かいがちです。
何に違和感があるのか。どんな状態が理想なのか。感情ではなく、状況として伝えてください。
「今は情報収集が目的です」と正直に伝えてかまいません。無理に話を合わせると、あとで自分がしんどくなります。
② 求人を見る前に、評価を聞く
今の経験は、どう評価されるのか。向いていそうな役割は何か。先にこれを聞くと、違和感の正体が見えやすくなります。
③ 求人は、ゴールではなく比較材料
見るのは、今の自分との差です。今の環境で近づけるのか。外に出ないと難しいのか。その判断が大事です。
求人票は、どうしても良く見えます。今より何が良くなるのか、逆に失うものは何か。この2つを冷静に見てください。
④ 登録は1〜3社まで
登録は、1〜3社が目安です。無理に転職をすすめてくる会社とは、距離をおいてください。
成長は、年収だけではありません。任される裁量、学べる環境、将来の選択肢も、成長の一部です。
私の場合
私は36歳のとき、働きながら5社を受けました。転職先が決まるまで、4ヶ月かかりました。
異業種への転職でしたが、担当者が会社の内側の情報を教えてくれたことで、判断材料がそろいました。
在職中の転職活動の進め方は、こちらに書いています。
管理職・専門職として実績がある方、年収600万円以上の方は
JACリクルートメント内定をいただいた3社は、すべてここからでした。
まだその年収帯ではない方や、まず求人そのものを幅広く眺めたい方は
使った結果、辞めなくてもいい
転職サービスを使った結果、「今の会社でもう少し頑張ろう」「準備してから動こう」となることもあります。
それは、失敗ではありません。何も知らないまま悩み続けるより、ずっと健全な判断です。
評価が高かったことと、幸せに働けるかは別の話です。考えたうえで選んだ「今の会社に残る」は、立派な決断です。
あなたの状況別の答え
登録するか、迷っている方へ。
先に、不満が「環境」か「役割」かを分けてください。それだけで、使い方が決まります。
辞めたい気持ちが、限界に近い方へ。
登録の前に、まず休んでください。自分を守ることが最優先です。
辞めるつもりはないけれど、将来が不安な方へ。
情報を集めるために使ってかまいません。市場価値を知るだけで、今の仕事の見え方が変わります。
よくあるQ
Q. 登録したら、転職しないといけませんか。
いいえ。転職サービスは、判断材料を増やす場所です。使った結果、辞めない選択をしてもかまいません。
Q. 何を話せばいいか分かりません。
不満ではなく、状況として話してください。何に違和感があり、どんな状態が理想かを伝えるだけで十分です。
Q. 求人を見ると、焦ってしまいます。
先に、今の経験の評価を聞いてください。求人は、ゴールではなく比較材料です。
まとめ:今から出来ること
- 転職サービスは、何のために使うかがすべて
- 不満は「環境」か「役割」かを先に分ける
- 決断ではなく、判断材料を増やす場所
- 状況として話し、求人の前に評価を聞く
- 使った結果、辞めなくてもいい
今日できることは、ひとつです。
今の不満を3つ書き出して、それぞれ「環境」か「役割」かを書き添えてください。
それが、転職サービスを使うかどうかの答えになります。
注意(必ず読んでください)
ここまで書いたことは、すべて私一人の事例です。
転職サービスの使い方や、合う会社は、人によって違います。
面接官としての話は、私が担当した範囲のことです。
そして、いちばん大事なことを書きます。
最終的に、どうするかはあなたが判断してください。
私の言葉で決めて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。
自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。
さいごに
迷っている時間は、無駄ではありません。
ただ、判断材料がないまま迷い続けるのは、もったいない。
転職するかどうかは、材料がそろってから決めればいい。私は、そう考えています。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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