はじめに
特別に不満があるわけではない。生活はできている。いきなり辞めるほどではない。
でも、成長している実感がない。数年後の自分が想像できない。このままでいいのか分からない。
この気持ちの持ち主は、管理職をしていた頃の私です。当時の日記に、そう書いていました。
「会社 辞めるべき サイン」で検索すると、パワハラや給料未払いなど、分かりやすいサインが並びます。
もちろん、それは辞めるべきサインです。
でも、本当に見落としやすいのは、不満がないのに成長できていない、というサインです。
この記事では、私が日記に書いていた違和感をもとに、そのサインを書きます。
先に結論:見落としやすい「辞めるべきサイン」
① 時間を使っても、自分の市場価値が上がっていない
② 辞めようと思っても、辞められない気がする
③ 我慢していることが、評価されている
ただし、サインがあるから今すぐ辞めるべき、という話ではありません。順番に書きます。
まず、すぐ辞めるべきサイン
先に書いておきます。セクハラ、パワハラ、暴力などは、絶対に我慢してはいけません。これは、迷わず離れるべきサインです。
この記事で書くのは、そうではないのに、静かに選択肢が消えていくサインです。
サイン①時間を使っても、市場価値が上がっていない
成長できない会社とは、忙しいかどうか、大企業か中小企業か、給料が高いか低いかでは決まりません。
時間を使っても、自分の市場価値が上がらない会社です。
- スキルが、ほかの会社で通用しない
- 経験が、ほかの場所で再現できない
- 判断や決断を、任されない
ただし、自分から主体的に動いても、という条件は必要です。
会社にいる間は、仕事があり、給料が出ます。だから危機感を持ちにくい。
でも、会社の外から見たときに、年齢は上がっているのに、説明できるスキルがない、という状態になっている可能性があります。
市場で評価されるのは、勤続年数ではありません。何ができて、どんな価値を出せるかです。
サイン②辞めようと思っても、辞められない気がする
成長できない環境に長くいると、転職が怖くなり、今の会社しか居場所がない気がしてきます。
私の同期も言っていました。「何かと、長年いると心地よくなってくる」と。
本来、健全な働き方とは、辞めようと思えばいつでも辞められる、ほかにも道がある、という状態です。
これは能力の問題ではなく、選択肢を持つ経験をしていないことが原因です。
サイン③我慢していることが、評価されている
成長できない環境にいると、不思議と、耐えることや文句を言わないことが、高い評価につながります。
愛社心がある、と言われたりします。
すると次第に、「つらいのは自分の努力不足」「成長しないのは自分のせい」と考えるようになります。
半分正解で、半分間違いです。
我慢と成長は、別物です。我慢は何も積み上がらず、続けるほど、自信や判断力が鈍っていきます。
サイン④「このレベルが普通」と感じている
成長できない会社に長くいると、「このレベルが普通」「これくらいしかできなくて当たり前」と感じるようになります。
会社の外では、新しいスキル、新しい働き方、新しい評価基準が、日々生まれています。
変化が少なく、学ぶ機会がない環境では、知らないまま取り残される可能性があります。
サインがあっても、すぐ辞めるべきではない
誤解しないでほしいのは、成長できない会社にいる=今すぐ辞めるべき、という話ではないことです。
大切なのは、現状に気づいているか、そして主体的に選んでいるかです。
居続けるなら、条件を持ってください。
- いつまで、いるのか
- 何を身につけるために、いるのか
たとえば、1年でこのスキルを得る、この役割を経験する、などです。条件がない滞在は、ただの時間消費になってしまいます。
私が、サインを無視して後悔したこと
成長できないと感じる感覚は、甘えや贅沢ではありません。未来の自分からの警告です。
私は、その警告を無視したことで、何年かあとに、こう考えてしまいました。
- 「今、自分が〇〇歳だったらな」
- 「この知識を持った状態で、あの頃をやり直したいな」
- 「もっと早く投資しておけばな」
そして36歳で、15年勤めた会社を離れました。人間関係も、仕事の中身も、悪くありませんでした。
それだけを考えれば、出る理由はありませんでした。別の業界で、自分がどこまでやれるか試したかった。それだけです。
サインに気づいたら、まず市場価値を知る
辞めるかどうかは、今の自分が外でどう評価されるかを知ってから決めても、遅くありません。
転職活動は、自分の市場価値を確かめられる場です。
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あなたの状況別の答え
不満はないけれど、このままでいいか不安な方へ。
その不安は、サインかもしれません。今の仕事で何が積み上がっているかを、書き出してください。
辞めたいけれど、辞められない気がする方へ。
能力の問題ではなく、選択肢を持つ経験をしていないだけです。まず、外の評価を知ってください。
今の会社に、もう少しいると決めた方へ。
「いつまで」「何を身につけるために」の条件を決めてください。
パワハラや暴力を受けている方へ。
我慢しないでください。それは、迷わず離れるべきサインです。
よくあるQ
Q. 会社を辞めるべきサインには、どんなものがありますか。
パワハラや暴力は、すぐ離れるべきサインです。
見落としやすいのは、時間を使っても市場価値が上がっていない、辞められない気がする、といったサインです。
Q. サインがあったら、すぐに辞めるべきですか。
すぐに辞めるべき、とは思いません。気づいたうえで、居続けるなら条件を決めることが大切です。
Q. 不満がないのに辞めるのは、おかしいですか。
おかしくありません。私も、人間関係も仕事の中身も悪くなかったのに、36歳で転職しました。
Q. まず、何をすればいいですか。
自分の市場価値を知ることです。辞めるかどうかは、そのあとで決めても遅くありません。
まとめ:今から出来ること
「会社 辞めるべき サイン」は、分かりやすい不満で語られています。
- パワハラや暴力は、迷わず離れるべきサイン
- 見落としやすいのは、不満がないのに成長できていないサイン
- 市場価値が上がらない、辞められない気がする、我慢が評価されている
- サインがあっても、今すぐ辞めるべきではない
- 居続けるなら、条件を持つ
今日できることは、ひとつです。
今の会社に「いつまで」「何のために」いるのかを、1行で書いてください。
書けなかったら、それがサインです。
注意(必ず読んでください)
ここまで書いたことは、すべて私一人の事例です。
辞めるかどうかは、仕事や家族、お金の状況によって違います。
心や体の不調がある場合は、一人で抱えず、医師や専門家に相談してください。
そして、いちばん大事なことを書きます。
最終的に、どうするかはあなたが判断してください。
私の言葉で決めて、うまくいかなかったとき、あなたの人生の責任を私は取れません。
自分の人生の大きな決断の主語は、いつでも自分です。
さいごに
成長できない会社に居続けるリスクは、いきなり失敗することではありません。
何も考えないまま、静かに選択肢が消えていくことです。
ここが、あなたの人生で運を掴みにいく、最初のきっかけになれば幸いです。
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