はじめに:「別につらいわけじゃないのに、やりがいがない」
仕事について、こんな感覚はありませんか?
- 大きな不満があるわけではない
- 人間関係もそこまで悪くない
- 生活は成り立っている
それなのに、わけもなく
- 仕事に熱が入らない
- 達成感がない
- 日々をこなしている感覚だけが残る
この状態を「自分のやる気がないせい」だと、思ってしまう人は少なくありません。
意外と周りに聞いてみると、賛同される方もおられると思います。
しかし、仕事にやりがいを感じないのには、はっきりとした共通点 があります。
「やりがい」は感情ではなく構造で決まる
前提として知っておいてほしいのは
やりがい = 気合い・性格
以上では、ありません。
基本的にやりがいとは
- 何に時間を使っているか
- その先に何が残るか
という 仕事の構造 によって生まれます。
共通点① 自分の成長が見えない仕事をしている
仕事にやりがいを感じない最大の原因は、自分が成長している実感を持てないこと です。
例えばにはなりますが
- 去年と同じ仕事をしている
- 判断や決断を任されない
- 新しい挑戦を試せない
この状態が続くと、間違いなく
何のために働いているのか分からない
という感覚が生まれます。
人は「未来の自分」に意味を見出す
やりがいとは、今日の成果や今月の評価だけでは生まれません。
この仕事が、未来の自分をどう変えるのか
この先が見えはじめた時に、初めて生まれます。
具体的なイメージとして、営業職の方が得意先の雑務をこなして、大きな成約を成立させる感覚です。事務職でしたら、電話対応をメインとしてやっておられる方が、挨拶や商談に来られた得意先から褒められるというようなイメージです。要点は、仕事を通じて未来へのチャンスの創造となります。
共通点② 努力と結果がつながっていない
頑張っているのに
- 評価されない
- 給料に反映されない
- 役割が変わらない
この状態が続くと
どうせ頑張っても変わらない
という諦めが生まれます。
補足ですが、自己評価の目線ではなく、他己評価の状態があるにも関わらずです。
やりがいは「報われる構造」から生まれる
努力が結果につながらない環境では、意欲は下がりさらには、工夫しなくなる事は自然な反応です。やりがいがないのは、あなたの問題ではなく、設計の問題 であることが多いのです。
代表例がよく聞く年功序列の制度設計です。
共通点③ 仕事の目的が見えなくなっている
仕事にやりがいを感じない人の多くは
- なぜこの仕事をしているのか
- 何のために必要なのか
が分からなくなっています。この点は、真面目な人から病にかかっていると思います。
「作業」になると意味は消える
目的が見えない仕事は、作業や消耗戦に変わります。
逆に言えば
この仕事は何につながっているのか
以上が分かれば、同じ仕事でも意味が変わります。
例えば、配送業の方が配送業務のみで終わるのか、セールスドライバー業務で終わるのかは、同じ荷物を運ぶという目的の仕事でも意味合いや将来が大きく変わってきます。
共通点④ 主体性を持ちにくい環境にいる
やりがいとは
- 任される
- 選べる
- 決められる
という 主体性 から生まれます。
しかし
- 指示待ちが前提
- 裁量がない
- 意見が反映されない
環境では、やりがいを感じるのは難しくなります。
ただし、あくまでも最初の姿勢が、大切という事は割愛します。
共通点⑤ 「我慢すべき」という思い込み
仕事にやりがいを感じないのに
社会人だから仕方ない = みんな我慢している
と自分を納得させていませんか。
我慢は感情を鈍らせる
我慢を続けると
- 違和感や空気感に気づけなくなる
- 変える判断や決断ができなくなる
という状態になります。
やりがいを感じない状態が続くこと自体、一つの危険なサイン です。
やりがいを取り戻すために最初にやること
やりがいを感じない時に
- 転職
- 環境変更
を急ぐ必要はありません。
まずやるべきことは一つです。
「積み上がっているもの」を言語化する
自分に問いかけてみてください。
- この仕事で何が身についているか
- 他でも使えるか
- 半年前と比べて何が増えたか
ここが言葉にできない場合、やりがいを感じにくいのは当然です。
なお、繁忙期で忙しくて考える暇がなかった方にも是非、閑散期にやってみて頂きたいです。
理由は、未然に気持ちの低下を防ぐためです。
暇な時に人は、要らないことを考えがちだからです。
まとめ:やりがいがないのは、異常ではない
仕事にやりがいを感じないのは、甘えや能力不足ではありません。
成長・評価・目的が見えない環境にいると、誰でもそうなります。
大切なのは、感覚を無視せず、でも冷静に構造を見るということです。
ご参考までに、部下に「モチベーション上げていこう!」と声かけする上司は危険です。
そもそも、部下のモチベーションを上げさせるのは、上司の役割だからです。
要は上司自ら、「私は部下の管理が出来ません」と言っている状態になります。
最後になりますが、これからの未来は違います。
成長の方向を選び、仕事を選び、お金との向き合い方を変えることはできます。
なぜなら「今日が一番若い日」だからです。
このブログが、そのための「考えて行動する一歩目の場所」になれば幸いです。
